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システム戦略|ITパスポート試験

この分野には 204問あります。くり返し出ているものから並べています。

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この分野の用語(35語)

この分野の出題のようす

この分野の問題が出た回のうち、新しい8回では1回に4〜9問出ています。

回この分野の問数
令和8年度7問
令和7年度8問
令和6年度6問
令和5年度5問
令和4年度5問
令和3年度8問
令和2年度 10月 特別措置試験9問
令和元年度 秋期 特別措置試験4問

この分野でくり返し出ている用語は要件定義(36問)・RFP(27問)・システム化計画(19問)・企画プロセス(17問)・情報システム戦略(17問)です。問題が多い回は平成29年度 春期 特別措置試験(11問)・平成24年度 春期 特別措置試験(10問)・令和2年度 10月 特別措置試験(9問)です。

この分野でいちばん新しい出題は令和8年度 問34です。

この分野の204問のうち、10問はほかの回にも同じ内容で出ています。

ITパスポートの「システム戦略」を過去問の数で見る

この分野には、平成21年度春期から令和8年度までの29回の試験のうち29回から、205問を収めています。この分野の問が無い回はありません。令和4〜8年度の5回では31問で、1回あたり6.2問でした。それより前の24回は174問で、1回あたり7.2問です。

よく出る論点

論点は、各問の解説に付けた用語を束ねて数えています。1問がいくつかの論点にまたがって入ることがあります。

要件定義(機能要件・非機能要件)(31問・21回)

要件は大きく二つに分かれます。業務を成り立たせるためにシステムが何をするのかを述べたものが機能要件で、どのくらい速いか、どれだけ止まらないか、どう運用し、どう守るのかを述べたものが非機能要件です。年間の停止時間を合計で何時間以内とする条件は、止まらなさの程度を数で示すので非機能要件の側に入ります。伝票の訂正の仕方や、取り出せるデータのように、何ができるかを述べた条件は機能要件の側です。

問: 平成30年度春期 問6・平成28年度春期 問1・令和6年度 問33(平成21年度〜令和6年度)

調達(RFP・RFI)(30問・23回)

情報システムを外から調達するときには、いくつかの文書を順に取り交わします。先に出すのがRFIで、システム化の目的や業務の概要を示して、候補となる会社に関連する情報の提供を依頼します。集めた情報をもとに調達する内容を固め、提案依頼事項や調達条件を明示して提案書を求めるのがRFPです。使える予算の枠を伝えることはありますが、値段そのものは提案書の中で相手が出してくる数字です。

問: 令和2年度10月 問1・平成27年度春期 問16・令和7年度 問13(平成21年度〜令和8年度)

システム化計画と企画プロセス(26問・22回)

仕組みを作る話は、何のためにどんな姿を目指すのかを描くところから始まります。この最初の段階が企画プロセスで、その中でシステム化構想を立てます。この段階で提供する側から聞きたいのは、その業務の分野でどんな技術が使われ、どちらへ向かっているのかという動きです。業務パッケージを使うと決めたなら、システム化計画の段階で、機能や性能、価格から候補を比べます。標準の機能で足りない部分をどこまで作り足すかを決めるのは、その後の要件定義プロセスです。

問: 令和7年度 問20・令和3年度 問22・令和8年度 問34(平成21年度〜令和8年度)

外部のサービス(クラウド・ASP・アウトソーシング)(25問・19回)

ネットワーク越しに借りる形は、どこまでを借りるかで段が分かれます。いちばん下は機器の能力だけを借りる形、その上はOSやデータベースなど動かすための基盤まで借りる形で、いちばん上の、出来上がったソフトウェアの機能そのものを借りる形がSaaSです。自社で用意した機器を相手の設備に置かせてもらい、借りるのが置く場所のほうなら、ハウジングにあたります。業務そのものを外部へ任せる形はBPOです。

問: 平成29年度秋期 問11・平成28年度秋期 問22・令和8年度 問19(平成21年度〜令和8年度)

業務の効率化(RPA・BPR・PoC)(25問・15回)

RPAが受け持つのは、人がパソコンの画面の上で繰り返している決まりきった手順です。膨大な購買データから新しい法則を見つけ出す仕事はデータマイニングにあたり、決まった手順の代行では担えません。BPRは、それまでの習慣にとらわれず、仕事の進め方を根本から組み直して効率を高める手法です。PoCは、本格的に作り始める前に、その考えが実際に成り立つのかどうかを小さく試して確かめることをいいます。

問: 令和6年度 問16・令和7年度 問17・令和4年度 問35(平成21年度〜令和8年度)

業務のモデル化(DFD・E-R図・UML)(23問・18回)

DFDは、仕事の中でデータがどこからどこへ流れるのかを、矢印の向きで表した図です。この矢印をデータフローといい、置き場をデータストアといいます。E-R図は、顧客・製品・受注のような実体と、実体どうしの関連を線で結んで描く図で、流れの向きはありません。現行業務でのデータの流れを把握して問題点を明らかにするのは、DFDの役目です。

問: 令和2年度10月 問11・令和3年度 問1・平成30年度春期 問5(平成21年度〜令和8年度)

情報システム戦略とEA(23問・20回)

情報システム戦略は、経営戦略を実現するために情報技術をどう使うかを、全社の視点で定めるものです。その責任者は最高情報責任者と訳されるCIOで、利用部門の部門長には、全社の投資の順番までは決められません。EAの手順では、いまどうなっているかを漏れなく書き出し、どうあってほしいかという理想の姿を描いて、二つを並べます。社内のシステムを求められる性質で分けると、間違いなく記録し止まらずに動き続けることが第一のSoRと、利用者とのつながりを深めることを目的とし素早い変更が求められるSoEになります。

問: 令和5年度 問7・令和7年度 問27・令和6年度 問31(平成21年度〜令和7年度)

データの活用(データマイニング・DWH)(16問・14回)

部門ごとに置かれていたデータをまとめて置き直し、昔から今までをそろえて残しておく入れ物がデータウェアハウスです。データマイニングは、積み上がった記録を統計や機械の力で掘り、隠れた関係を見つける営みです。問合せの内容や書き込みのような膨大な文章から必要な情報を取り出して分析する手法は、テキストマイニングにあたります。

問: 平成22年度秋期 問9・平成24年度春期 問27・令和7年度 問17(平成21年度〜令和8年度)

取り違えやすい組

空白を除いて30字以下の短い誤りの選択肢に、別の問の解説で用語として挙げた語が入っていた問を、その問の用語と組にして数えました。

組見分け方その組が出た問
システム化計画と要件定義計画は、何のために作るかを定めて進める許しを取る工程で、要件を集めるより手前に置かれます。要件定義は計画のすぐ次に来て、仕組みが備えるべき中身を一つずつ決めます。5問(平成26年度春期 問21・平成30年度秋期 問28 など)
RFIとRFPRFIは、どんな製品や技術があるかを尋ねる文書で、提案を求める段より一つ前に置かれます。RFPは、要件を示して具体的な提案と見積りを求める文書です。4問(令和2年度10月 問1・令和7年度 問13 など)
DFDとE-R図DFDは、処理と処理の間をデータがどう移るかを矢印で描きます。E-R図は実体どうしのつながりを表す図で、時間に沿った流れは描いていません。4問(平成30年度春期 問5・平成26年度春期 問15 など)
ASPとISPISPは、インターネットへの接続そのものを提供する事業者です。ASPは、アプリケーションソフトを預かって、ネットワーク越しに使わせる事業者です。3問(平成29年度春期 問23・平成30年度春期 問31・令和8年度 問19)
データウェアハウスとデータマイニングデータウェアハウスは、集めたデータを整えて貯めておく置き場です。データマイニングは、ためた中から規則を掘り出す手法で、行いを指す言葉です。3問(平成22年度秋期 問9・平成26年度秋期 問16・平成28年度秋期 問27)

最近の出方

令和4〜8年度の5回と、それより前の24回を、1回あたりの問の数で比べました。最近の5回は回の数が少ないので、1問の違いで1回あたり0.2問動きます。この幅を超えて動いた論点は6つです。増えたのは業務の効率化(0.67問→1.80問)、データの活用(0.38問→1.40問)、業務のモデル化(0.75問→1.00問)、情報システム戦略とEA(0.75問→1.00問)でした。減ったのは要件定義(1.21問→0.40問)、システム化計画と企画プロセス(1.00問→0.40問)です。最近の5回の31問は、令和4年度5問、令和5年度5問、令和6年度6問、令和7年度8問、令和8年度7問でした。

進め方

問の多い要件定義、調達、システム化計画と企画プロセスの3つから解くと、この分野の205問のうち72問に当たります(2つ以上の論点に入る問は1問と数えています)。解いた後に上の表のシステム化計画と要件定義、RFIとRFPの組を見比べると、段階の前後と文書の順を続けて確かめられます。この分野の全問は システム戦略の過去問 から解けます。

対策問題(オリジナル)

過去問の傾向をもとに作ったオリジナルの問題です。本試験の問題ではありません。

  1. 1/10問・要件定義(機能要件・非機能要件)

    社員が交通費を申請する仕組みを新しく作るため、利用部門と話し合って次の四つの条件をまとめた。このうち、非機能要件に当たるものはどれか。

    1. ア 申請は上長が承認した後に、経理の担当者へ回ること
    2. イ 申請の画面を開いてから3秒以内に、入力欄が表示されること
    3. ウ 申請には、領収書を写した画像を添えられること
    4. エ 月ごとに、部署別の交通費の合計を出力できること
    正解と解説

    正解はイです。

    業務を成り立たせるためにシステムが何をするのかを述べた条件が機能要件で、どのくらい速いか、どれだけ止まらないか、どう運用し、どう守るのかを述べた条件が非機能要件です。画面が3秒以内に出るという条件は、どれだけ速く応えるかを数で示しているので、非機能要件のうちの性能に入ります。ほかの三つは、承認の順序、画像の添付、合計の出力という、システムができることを述べています。

    • ア上長の承認を経てから経理へ回すという順序は業務の手順そのもので、システムが何をするかを述べた機能要件です。
    • ウ領収書の画像を添えられるというのは、システムでできることを述べた条件なので、機能要件の側に入ります。
    • エ部署別の合計を出力できるというのは、どんなデータを取り出せるかという働きの話で、機能要件です。

    この論点の過去問:平成30年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問6・令和3年度 ITパスポート試験 問46・平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問1

  2. 2/10問・要件定義(機能要件・非機能要件)

    ある会社は、新しい受注の仕組みで業務をどう変えたいのかを詰めないまま、業務要件定義を終えて開発に進んだ。このことが原因で起こる問題として、最も適切なものはどれか。

    1. ア 企画の段階で、何を目指すかという構想を描けず、経営の許しが出ない
    2. イ プログラムを書くときの打ち間違いで、合計の金額が1円ずれる
    3. ウ 納品のときに、何ができていれば合格とするかが定まらず、受入れテストを設計できない
    4. エ 稼働した後に、データセンタの停電でサーバが一時的に止まる
    正解と解説

    正解はウです。

    業務要件定義は、新しい仕組みで業務をどうしたいのかを決める段です。ここが曖昧なまま進むと、受け取るときに何をもって良しとするのかが決まらないので、適切な受入れテストを設計できません。受入れテストは要件定義で決めたことを裏返して作るので、決めた中身が無ければ試す項目も作れません。

    • ア構想を描く企画の段は業務要件定義より前にあるので、要件定義の曖昧さが原因になるという順序が逆です。
    • イ打ち間違いは作る段の誤りで、業務をどうしたいかを決める段の曖昧さとは関わりません。
    • エ停電でサーバが止まるのは設備の出来事で、業務の決め方が曖昧だったことから起きるものではありません。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問33

  3. 3/10問・調達(RFP・RFI)

    ある会社が、営業の記録を共有する仕組みを外部から調達する。次のa〜cを、行う順に並べたものはどれか。

    - a 候補の会社から届いた提案書を比べ、発注先を選ぶ

    - b 候補の会社に、活用事例や技術の情報を出してもらうRFIを送る

    - c 要件と調達の条件を示して、提案書を出してもらうRFPを送る

    1. ア b → c → a
    2. イ b → a → c
    3. ウ a → b → c
    4. エ c → b → a
    正解と解説

    正解はアです。

    調達で取り交わす文書は、情報を集めるほうが先で、提案を求めるほうが後です。まずRFIで活用事例や技術の情報を集め、見通しが立ってから、RFPで要件と条件を示して提案書を求めます。発注先は、集まった提案を比べて選ぶので、最後に来ます。

    • イ発注先は届いた提案書を比べて選ぶので、提案書を求めるRFPより前には来ません。
    • ウ提案書を比べるには先に提案書が届いている必要があるので、発注先を選ぶ作業を最初には置けません。
    • エRFPはRFIで集めた情報をもとに中身を固めてから出すので、RFIより先には来ません。

    この論点の過去問:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問1・令和7年度 ITパスポート試験 問13・平成27年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問16

  4. 4/10問・調達(RFP・RFI)

    RFPについての記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア 発注する側が欲しいものと条件を伝えて、提案書を出してもらうための文書である
    2. イ 何を見て選ぶかを先に決めて相手にも伝えておくと、届いた提案を公平に比べやすい
    3. ウ 提案を求める前の段階で、情報を集めるためにRFIを使うことがある
    4. エ 発注する側が作ってもらう値段を先に書き込み、その額で作れるかをベンダに尋ねる文書である
    正解と解説

    正解はエです。

    RFPは、要件を示して具体的な提案と見積りを求める文書です。値段は提案書の中で相手が中身を積み上げて出す数字なので、発注する側が先に書き込むものではありません。使える予算の枠を伝えることはありますが、値段そのものを決めて示すこととは別です。

    • ア欲しいものと条件を伝えて提案書を求めるのはRFPの役目そのもので、正しい記述です。
    • イ選ぶ基準を先に決めて伝えておくと、届いた提案を後から公平に並べられるので、正しい記述です。
    • ウ活用事例や技術の情報を集めるRFIは、提案を求めるRFPより前の段階で使うことがあるので、正しい記述です。

    この論点の過去問:令和7年度 ITパスポート試験 問13・平成27年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問16

  5. 5/10問・システム化計画と企画プロセス

    業務パッケージを使って販売の仕組みを作る。次の作業a〜cと、それを行うプロセスの組合せとして、適切なものはどれか。

    - a 標準の機能で足りない部分について、作り足す範囲を決める

    - b 一から作るか業務パッケージを使うかの方針を決め、候補の製品を機能・性能・価格の面から比べて、どれを採るかを決める

    - c 選んだ業務パッケージに、動かすためのパラメタを設定する

    1. ア システム化計画:a / 要件定義:b / 開発:c
    2. イ システム化計画:b / 要件定義:a / 開発:c
    3. ウ システム化計画:b / 要件定義:c / 開発:a
    4. エ システム化計画:c / 要件定義:a / 開発:b
    正解と解説

    正解はイです。

    何をどのように実現するかという大きな方針は入口のシステム化計画で決め、業務パッケージを使うなら、この段階で機能や性能、価格から候補を比べてどれを採るかを評価します。採ると決めた後の要件定義の段階で、標準の機能で足りない部分をどこまで作り足すかを決めます。パラメタを設定して実際に動く形へ組み上げるのは、その後の開発の段階です。

    • ア作り足す範囲は、どのパッケージを使うかが決まってから決めるので、候補を比べるより前のシステム化計画には置けません。
    • ウパラメタの設定は実際に組み上げる開発の作業で、作り足す範囲を決める作業は要件定義に入ります。二つが入れ替わっています。
    • エパラメタの設定を入口に置き、候補を比べる作業を開発に置いていて、順序が逆になっています。

    この論点の過去問:令和3年度 ITパスポート試験 問22

  6. 6/10問・外部のサービス(クラウド・ASP・アウトソーシング)

    次のa〜cの会社が使っている外部のサービスの組合せとして、適切なものはどれか。

    - a 自社で買ったサーバを業者の建物に置き、場所と電源と回線を借りている

    - b 業者のサーバに入っている販売管理のソフトウェアを、インターネット越しに使っている

    - c 給与の計算と支払いの事務を、業務ごと外部の会社に任せている

    1. ア a ハウジング / b ASP / c BPO
    2. イ a ASP / b ハウジング / c BPO
    3. ウ a ハウジング / b BPO / c ASP
    4. エ a BPO / b ASP / c ハウジング
    正解と解説

    正解はアです。

    aは機器が自社のもので、借りているのは置く場所のほうなので、ハウジングです。bのように、事業者が自分のサーバにアプリケーションソフトウェアを入れておき、利用者にインターネット経由で使わせる形はASPです。cは業務そのものを外部へ任せているので、BPOに当たります。

    • イaとbが入れ替わっています。自社の機器を置く場所を借りるのがハウジングで、ソフトウェアを回線越しに使わせるのがASPです。
    • ウbとcが入れ替わっています。ソフトウェアを借りるbがASPで、事務を業務ごと任せるcがBPOです。
    • エaとcが入れ替わっています。場所と電源と回線を借りるaがハウジングで、業務を任せるcがBPOです。

    この論点の過去問:平成28年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問22・令和8年度 ITパスポート試験 問19

  7. 7/10問・業務の効率化(RPA・BPR・PoC)

    ある会社で、RPAで自動にすることを考えている業務が四つある。このうち、RPAに任せるのに向いていない業務はどれか。

    1. ア 毎朝メールで届く受注の表を開き、決まった欄の値を販売管理の画面へ写して登録する
    2. イ 新しく入った社員の氏名と所属を、人事の画面から勤怠と経費の二つの画面へ同じ手順で写す
    3. ウ 一年分の問合せの記録を読み込み、まだ誰も気づいていない客の不満の型を見つけ出す
    4. エ 月末に、取引先ごとの請求額を会計の画面から取り出し、決まった形の一覧表を作る
    正解と解説

    正解はウです。

    RPAが受け持つのは、人がパソコンの画面の上で繰り返している決まりきった手順で、どの欄からどの欄へ写すかがあらかじめ決まっている仕事に向きます。ア、イ、エは、写す元と写す先、作る表の形が決まっているので、手順書に書き下せます。ウは答えが決まっておらず、記録から新しいことを見つけ出す仕事なので、決まった手順の代行では担えません。

    • ア受注の表から決まった欄を画面へ写す作業は、手順が先に決まっているので、RPAに向いています。
    • イ同じ値を決まった手順で二つの画面へ写す作業は、画面の上の繰返しなので、RPAに向いています。
    • エ決まった画面から値を取り出して決まった形の表にする作業は、手順書に書き下せるので、RPAに向いています。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問16

  8. 8/10問・業務のモデル化(DFD・E-R図・UML)

    次のa、bの作業で使う図の組合せとして、最も適切なものはどれか。

    - a 顧客・商品・注文が互いにどう関連しているかを整理し、業務の上での意味を確かめる

    - b 今の受注の業務で、データがどの処理からどの置き場へ移っているかを描き、問題のある所を探す

    1. ア a DFD / b E-R図
    2. イ a E-R図 / b アローダイアグラム
    3. ウ a アローダイアグラム / b DFD
    4. エ a E-R図 / b DFD
    正解と解説

    正解はエです。

    E-R図は、顧客・製品・受注のような実体と、実体どうしの関連を線で結んで描く図で、業務の管理対象どうしの関係と意味を整理するのに使います。DFDは、仕事の中でデータがどこからどこへ流れるのかを矢印の向きで表した図で、現行業務でのデータの流れを把握して問題点を明らかにする役目を受け持ちます。よってaがE-R図、bがDFDです。

    • ア二つが入れ替わっています。E-R図には流れの向きがないので、データの移り方を描くbには使えません。
    • イaは合っていますが、アローダイアグラムは作業の順序とかかる日数を描いて日程を見る図で、データの流れは描きません。
    • ウbは合っていますが、実体どうしの関連と意味を整理するaに使うのはE-R図で、アローダイアグラムは日程を見る図です。

    この論点の過去問:令和3年度 ITパスポート試験 問1・令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問11

  9. 9/10問・情報システム戦略とEA

    ある会社は、業務と情報システムを全体として最適にするため、EAの考え方で見直しを進めることにした。EAの進め方の説明として、誤っているものはどれか。

    1. ア 今の姿と理想の姿の開きを埋める手順は決めずに、各部門がそれぞれの判断で改善を進める
    2. イ 業務と情報システムが今どうなっているかを、漏れなく書き出す
    3. ウ どうあってほしいかという理想の姿を描き、今の姿と並べて、どこがどれだけ離れているかを見る
    4. エ 開きを埋めるための改善の順序を、移行の計画としてまとめる
    正解と解説

    正解はアです。

    EAでは、業務と情報システムが今どうなっているかを書き出し、理想の姿を描いて二つを並べ、どこがどれだけ離れているかをはっきりさせます。最後に、その開きを埋めるための改善の順序を移行の計画としてまとめます。どこから手を着けるかを決めるところまで含むので、手順を決めずに部門ごとに任せる進め方はEAに当たりません。

    • イ今どうなっているかを漏れなく書き出すのはEAの最初の作業で、正しい記述です。
    • ウ理想の姿を描いて今の姿と並べ、開きをはっきりさせるのはEAの手順どおりで、正しい記述です。
    • エ開きを埋める改善の順序を移行の計画にまとめるのはEAの最後の作業で、正しい記述です。

    この論点の過去問:令和7年度 ITパスポート試験 問27

  10. 10/10問・データの活用(データマイニング・DWH)

    小売りの会社が、次のa〜cを進めている。それぞれに当たる語の組合せとして、適切なものはどれか。

    - a 店ごと・部門ごとに分かれていた販売の記録を一か所に集め、何年も前から今までをそろえて残す

    - b 集めた販売の記録を統計の手法で調べ、一緒に買われやすい商品の組を見つける

    - c 客からの問合せの文章を大量に読み込み、多く寄せられている不満の中身を取り出す

    1. ア a データマイニング / b データウェアハウス / c テキストマイニング
    2. イ a データウェアハウス / b テキストマイニング / c データマイニング
    3. ウ a データウェアハウス / b データマイニング / c テキストマイニング
    4. エ a テキストマイニング / b データマイニング / c データウェアハウス
    正解と解説

    正解はウです。

    部門ごとに置かれていたデータをまとめて置き直し、昔から今までをそろえて残しておく入れ物がデータウェアハウスなので、aに当たります。ためた記録から、同じ客が同時に買う品の組み合わせを探すのはデータマイニングの代表的な使い方で、bに当たります。膨大な文章から必要な情報を取り出して分析するcは、テキストマイニングです。

    • アaとbが入れ替わっています。記録をためておく入れ物がデータウェアハウスで、ためた中から関係を掘り出すのがデータマイニングです。
    • イbとcが入れ替わっています。販売の記録から商品の組を探すbがデータマイニングで、文章を分析するcがテキストマイニングです。
    • エaとcが入れ替わっています。記録を集めて残すaがデータウェアハウスで、文章から中身を取り出すcがテキストマイニングです。

    この論点の過去問:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問9・平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問27・令和7年度 ITパスポート試験 問17

問題一覧

正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。

年度別

この分野の問題は 29年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和8年度です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。