ITパスポート 平成22年度 春期 問94
システム戦略
DFDに関する問題
〔中問B・文献の貸出管理業務〕〔ストラテジ〕文献システムの〔貸出処理〕と〔返却処理〕に基づき,次の図に示す DFD を作成した。DFD の a 〜 c に入る適切な字句の組合せはどれか。
〔中問B の記述(抜粋・再掲)〕A 社研究所の資料室では,PC のデータベースソフトを活用した文献貸出管理システム(文献システム)で文献の貸出管理業務を行っている。データベースは社員表・文献表・貸出表からなる。
〔貸出処理〕
1. 文献番号で文献表を検索し,文献名を取得する。
2. 社員番号で社員表を検索し,社員名とメールアドレスを取得する。
3. 貸出表のレコード(以下,貸出レコードという)を用意して,1,2 で取得した文献番号,文献名,社員番号,社員名,メールアドレスを設定し,貸出日に当日の日付を,返却日に空白値を設定する。
4. 3 で設定した貸出レコードを貸出表に追加する。
〔返却処理〕
1. 文献番号で貸出表を検索し,返却日が空白値である貸出レコードを抽出する。
2. 抽出した貸出レコードの返却日に当日の日付を設定し,貸出表を更新する。
〔図 DFD〕矢線の向きを字で書き起こしたもの(原典は網掛けの箱を「表示していない」と注記している)
┌────── a 処理(丸)──────┐
↑ ↑ ↑
社員 (表示していない) b 表 (表示していない)
↓ ↕
└────── c 処理(丸)──────┘
・社員 から a 処理 へ矢線が向かう/a 処理 は b 表 と(表示していない箱)とつながる
・社員 から c 処理 へ矢線が向かう/c 処理 は b 表 と双方向でつながる
| a | b | c | |
|---|---|---|---|
| ア | 貸出 | 貸出 | 返却 |
| イ | 貸出 | 文献 | 返却 |
| ウ | 返却 | 貸出 | 貸出 |
| エ | 返却 | 文献 | 貸出 |
- ア 貸出 貸出 返却
- イ 貸出 文献 返却
- ウ 返却 貸出 貸出
- エ 返却 文献 貸出
答えと解説
✓ これが正解ア 貸出 貸出 返却
解説
両方の処理が触れている表と、矢線の向きで決まりました。
DFD の空欄は、名前の意味より先に、線の本数と向きを見て埋めます。真ん中の b の表は、a と c の両方の処理とつながっています。貸出処理は、貸出表に貸出レコードを追加します。返却処理は、貸出表を検索してから返却日を更新します。両方の処理が触れるのは、貸出表だけです。だから b に文献表を置いた肢は、ここで外れます。残る二つは、a と c のどちらが貸出処理かで分かれます。c と貸出表のあいだは、双方向の矢線になっています。返却処理は、読み出してから書き込む二段の処理です。読みと書きの両方があるので、c が返却処理です。すると a が貸出処理となり、貸出、貸出、返却の組の肢が正解です。文献表を読むのは貸出処理だけで、返却処理は触れません。本数と向きが手がかりです。シラバスも、DFD をシステム戦略の用語に挙げています。
ほかの選択肢の解説
- イ 貸出 文献 返却:b に文献表を置いた肢です。貸出処理は確かに文献表を検索しますが、返却処理は文献表に触れません。a と c の両方とつながる表にはならず、線の本数が合いません。
- ウ 返却 貸出 貸出:a を返却処理、c を貸出処理とした肢です。b の貸出表は合っていますが、双方向の矢線は c の側にあります。読んでから書く返却処理が c で、上下が入れ替わっています。
- エ 返却 文献 貸出:a を返却処理、b を文献表、c を貸出処理とした肢です。b に文献表を置いた誤りに加え、貸出処理と返却処理の上下も入れ替わっています。二か所とも外れていて、最も遠い組です。
関連用語
- DFDデータがどこから来てどこへ行くかを、処理と保管場所と矢印で表す図です。
- 組合せいくつかの中から、向きや順を区別せずに何個かを選ぶ選び方の数です。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問94(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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