システム戦略|平成23年度 特別 ITパスポート試験 問89
〔中問A・システム開発の契約〕〔ストラテジ〕W 社が作成した RFP の概要に示した内容には不足がある。RFP の内容として追記すべき事項はどれか。
〔中問A の記述(抜粋・再掲)〕日用雑貨の製造を行う W 社では,業務拡大に向けて販売管理のためのシステム(以下,販売管理システムという)構築を予定している。システム構築のメンバである G 君は,上司の指導の下に RFP を作成して,X 社から提案を受けた。なお,W 社にとって重要な顧客情報の扱いについては,契約時に必要な処置を講じることにした。
〔RFP の概要〕
- システムの目的:製造した商品に関して,顧客に対する受注から出荷までの管理を行う。
- システムの要件:商品数は,当初は 2,000 品目で,最大 5,000 品目を管理する。顧客数は,当初は 500 社で,最大 2,000 社を管理する。1 日の受注件数は,最大 200 件とする。弊社の規模と業務に合った適切なソフトウェアパッケージの利用を前提とする。
- 納期:発注から 6 か月以内とする。
- 去年の W 社の業績
- システムで取り扱う商品と顧客データの件数
- ✓ これが正解システムの性能に関する要件
- 商品の製造に使用する機械の情報
解説
どれだけ速く応えるかが、書かれないまま残っています。
提案を求める RFP には、満たすべき条件を並べます。何のために作るのかは、目的として書かれていました。扱う品と客の数も、当初と最大の両方が示されています。一日に受ける件数の上限も、書き込まれていました。いつまでに納めるかも、期限として示されています。ところが、どれだけ速く応えるかが書かれていません。何秒以内に画面が返るか、といった取り決めです。これが無いと、受ける側は加減が分からなくなりました。だから性能に関する条件を足すと述べた肢が当たります。扱う品と客の数は、すでに書かれている事柄でした。だから足すべき事柄としては当たりません。去年の業績は、作るものの条件とは関わりませんでした。品を作る機械の情報も、この仕組みの外に在ります。シラバスも、提案を求める書きものを調達の手順に挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 去年の業績を足すと述べた肢のほうです。会社の様子を示す数ではありました。ところが作るものの条件とは関わりません。受ける側が提案を組むための材料にもなりませんでした。入れる要りがありません。扱う題が違います。材料になりません。
- 扱う品と客の数を足すと述べた肢です。確かに欠かせない条件ではありました。ところが、すでに書き込まれています。当初の数も、最大の数も示されていました。足す要りがありません。重ねて書くだけです。重ねるだけでした。
- 品を作る機械の情報を足す肢が、こちらです。製造の現場では、大切な情報になります。けれども作るのは、受注から出荷までの仕組みでした。扱う範囲の外に在る情報になります。条件には入りません。目的から外れました。範囲の外です。
この問題に関係する言葉
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
出典:平成23年度 特別 ITパスポート試験 問89(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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