システム戦略|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問28
新しい概念やアイディアの実証を目的とした,開発の前段階における検証を表す用語はどれか。
- CRM
- KPI
- ✓ これが正解PoC
- SLA
解説
PoCは、作り始める前に、考えが成り立つかを確かめます。
新しい考えを思いついても、それが本当に技術として成り立つのか、思ったほどの効き目があるのかは、やってみるまで分かりません。PoCは、本格的に作り始める前の段で、小さく試して、その考えが成り立つことを確かめる取り組みです。目的は完成品を作ることではなく、先へ進んでよいかどうかを判断する材料を得ることにあります。ここで見込みが立たなければ、大きな費用をかける前に取りやめられます。逆に確かめられれば、投じる根拠を持って次の段へ進めます。小さく試して、進むか退くかを早く決めるための段です。残る三つは、顧客との関係を深める手法、目標の達成度合いを測る指標、サービスの水準を取り決めた文書で、いずれも作る前に考えを試すという意味の言葉ではありません。よって当てはまるのはPoCということになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- CRMは、顧客のデータをもとに相手を見分け、関係を深めていくための手法です。顧客との付き合い方についての言葉であり、開発の前段で考えが成り立つかを確かめる取り組みではありません。見ている相手が顧客であり、まだ無いものではありません。
- KPIは、目標にどれだけ近づいているのかを測るために置く指標です。進み具合を見るためのものさしであり、新しい考えが成り立つことを試すという段そのものを指す言葉ではありません。測るのは進み具合であって、成り立つかどうかではありません。
- SLAは、提供するサービスの水準を、提供する側と受ける側の間で取り決めた文書です。運用が始まってからの約束にあたり、作り始める前の検証を表す言葉ではありません。約束を交わすのは動き出した後です。
この問題に関係する言葉
- PoC
- CRM
- KPI目標へ向かう取組みの進み具合を測るための指標のことです。在庫日数や誤出荷率のように、途中で確かめられる数値を置きます。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問28
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