システム戦略|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問1
情報システムの調達の際に作成される文書に関して,次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
調達する情報システムの概要や提案依頼事項,調達条件などを明示して提案書の提出を依頼する文書は a である。また,システム化の目的や業務概要などを示すことによって,関連する情報の提供を依頼する文書は b である。
| a | b | |
|---|---|---|
| ア | RFI | RFP |
| イ | RFI | SLA |
| ウ | RFP | RFI |
| エ | RFP | SLA |
- RFI RFP
- RFI SLA
- ✓ これが正解RFP RFI
- RFP SLA
解説
提案を求めるのがRFP、情報の提供を求めるのがRFIです。
情報システムを外から調達するときには、いくつかの文書を順に取り交わします。まず、どんな仕組みが要るのか、どんな技術があるのか、おおよその費用はどれくらいかといったことを、候補となる会社から集めるために出すのがRFIです。システム化の目的や業務の概要を示して、関連する情報の提供を依頼する文書がこれにあたります。次に、集めた情報をもとに調達する内容を固めたうえで、提案依頼事項や調達条件を明示し、提案書を出してほしいと依頼するのがRFPです。空欄aは提案書の提出を依頼する文書なのでRFP、空欄bは情報の提供を依頼する文書なのでRFIになります。情報を集めるほうが先で、提案を求めるほうが後、という順で覚えると、名前が似ていても取り違えません。よって組合せは、RFP、RFIということになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 二つが入れ替わっています。提案依頼事項や調達条件を明示して提案書の提出を求める文書がRFPで、目的や業務概要を示して情報の提供を求める文書がRFIです。順番のうえでも、情報を集めるほうが先に来ます。
- 空欄aが入れ替わっているうえに、空欄bも外れます。SLAは、提供するサービスの水準を、提供する側と受ける側の間で取り決めた文書です。調達の入口で情報を集めるためのものではありません。
- 空欄aは合っていますが、空欄bが外れます。SLAは、応答の速さや止まらない割合といったサービスの水準を約束する文書で、運用が始まってからの取り決めにあたります。情報の提供を求めるための文書ではありません。調達の入口で使う文書と、運用の約束を交わす文書は、出てくる場面が違います。
この問題に関係する言葉
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
- RFI発注元がシステム化の目的や業務内容を示し、事業者に情報の提供を求める文書です。提案書の提出を求めるRFPは、この次の段階になります。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- 調達必要なシステムや物品を、外部の事業者から手に入れる一連の手続です。情報提供の依頼、提案の依頼、選定、契約の順に進みます。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問1(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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