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ビジネスインダストリ|ITパスポート試験

この分野には 106問あります。くり返し出ているものから並べています。

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この分野の用語(27語)

この分野の出題のようす

この分野の問題が出た回のうち、新しい8回では1回に1〜10問出ています。

回この分野の問数
令和8年度1問
令和6年度8問
令和5年度8問
令和4年度7問
令和3年度6問
令和2年度 10月 特別措置試験4問
令和元年度 秋期 特別措置試験10問
平成31年度 春期 特別措置試験4問

この分野でくり返し出ている用語は組込みシステム(10問)・バーコード(9問)・CAD(7問)・POS(6問)・RPA(6問)です。問題が多い回は令和元年度 秋期 特別措置試験(10問)・令和6年度(8問)・令和5年度(8問)です。

この分野でいちばん新しい出題は令和8年度 問78です。

この分野の106問のうち、4問はほかの回にも同じ内容で出ています。

ITパスポートの「ビジネスインダストリ」を過去問の数で見る

この分野には、平成21年度春期から令和8年度までの29回の試験のうち26回から、106問を収めています。令和4〜8年度の5回では24問で、1回あたり4.8問でした。それより前の24回は82問で、1回あたり3.4問です。この分野の問が無い回は、平成28年度春期、平成29年度春期、令和7年度の3回です。

よく出る論点

論点は、各問の解説に付けた用語を束ねて数えています。1問がいくつかの論点にまたがって入ることがあります。

電子商取引とネットの販売(18問・15回)

企業どうしの受発注では、伝票の書式と送る手順、取引の約束ごとをあらかじめ決めておき、ネットワークを通じてそのままやり取りします。これがEDIです。基本の部分を無料で使ってもらい、進んだ機能を求める人にだけ料金を払ってもらう売り方がフリーミアムで、先に決まった額を払って一定期間使い放題にするサブスクリプションとは別の形です。使っていない住宅や車などを、インターネットの場を通じて貸したい人と借りたい人が直接やり取りする経済の形はシェアリングエコノミーです。

問: 令和5年度 問21・令和6年度 問22・平成30年度春期 問22(平成21年度〜令和6年度)

生産と在庫の管理(JIT・MRP)(17問・12回)

必要な時期に必要な量だけが届くようにして、工程と工程の間に物をためない考え方がJIT(ジャストインタイム)で、かんばん方式はこれを現場で回すための仕組みです。MRPは、製品の生産計画から必要な部品の量と時期を割り出します。部品ごとに在庫が足りなくなる週を先に見つけ、そこから調達期間だけさかのぼって発注の週を決めます。在庫が決めておいた水準まで減った時点で毎回決まった量を頼むのが定量発注方式、決めた間隔で発注を繰り返すのが定期発注方式です。

問: 令和6年度 問15・令和5年度 問33・令和5年度 問24(平成22年度〜令和6年度)

コードと読み取り(JAN・QR・RFID・POS)(17問・14回)

JANコードは横一列のバーコードで、線の太さと間隔で数字を表します。QRコードは縦と横の二方向に情報を並べるので、同じ広さに持てる情報がずっと多く、英字や漢字を含む文章も収められます。非接触型ICチップは、RFIDリーダーが出す電波を受けて動き、近づけるだけで読み書きできます。POSは、店のレジで何がいつ売れたかを記録する仕組みです。

問: 令和4年度 問20・令和元年度秋期 問4・令和5年度 問12(平成21年度〜令和6年度)

IoTとセンサ・アクチュエータ(12問・6回)

IoTの機器の中で、まわりの様子を測って電気の信号に変える部品がセンサ、受けた指示でモータや弁などを実際に動かす部品がアクチュエータです。機械と機械がネットワークを介して直接やり取りし、人が間に入らずに制御する仕組みはM2Mです。

問: 令和3年度 問72・令和4年度 問97・令和5年度 問19(令和元年度〜令和8年度)

CADとコンカレントエンジニアリング(12問・11回)

CADは設計図面の作成を助ける仕組みで、その後を受けて加工データを作り、工作機械へ渡すのがCAMです。コンカレントエンジニアリングは、前の工程が終わるのを待たずに作業を重ねて進めるやり方で、開発の期間を短くし、手戻りも減らします。

問: 平成26年度秋期 問13・平成23年度特別 問31・令和4年度 問32(平成23年度〜令和4年度)

金融とAPI(FinTech・ブロックチェーン)(12問・6回)

金融の仕組みに外の情報技術や、それを得意とする若い企業を組み合わせ、新しい価値や仕組みを生み出していく流れがフィンテックです。ソフトウェアどうしをつなぐ入口の決まりごとがAPIで、その仕様を外に公開し、契約を結んだ事業者に使わせるのがオープンAPIです。機能やデータを外から呼び出せる形で公開し、ほかの企業が組み込んで新しいサービスを作れるようにすることで広がる仕組みをAPIエコノミーと呼びます。ブロックチェーンは、暗号資産の基盤として使われている分散型台帳です。

問: 令和6年度 問4・令和6年度 問19・令和5年度 問31(平成21年度〜令和6年度)

組込みシステム(10問・10回)

組込みシステムには、定められた時間の範囲内で処理を終えるリアルタイム性が求められます。平均して速いことではなく、遅れないことです。壊れずに動き続ける信頼性、人や物を傷つけない安全性、限られたメモリや電力の中で動くリソース制約は、それぞれ別の求めです。機器に組み込まれてハードウェアの基本的な制御を受け持つソフトウェアは、ファームウェアと呼ばれます。

問: 平成24年度秋期 問16・平成23年度特別 問14・令和4年度 問3(平成21年度〜令和4年度)

RPAとAI(9問・4回)

RPAは、人が画面の上で繰り返している決まりきった操作を、ソフトウェアに肩代わりさせる仕組みです。動くのは画面の中のソフトウェアで、工場で組立てを行う産業用ロボットとは別のものです。応募のデータから候補者を選ぶような非定型な判断は、人工知能の側の技術です。

問: 令和元年度秋期 問33(平成31年度〜令和6年度)

取り違えやすい組

空白を除いて30字以下の短い誤りの選択肢に、この分野の問の解説で用語として挙げた語が入っていた問を、その問の用語と組にして数えました。

組見分け方その組が出た問
アクチュエータとキャリアアグリゲーションアクチュエータは、電気の信号を受けて物を動かす部品です。キャリアアグリゲーションは、複数の周波数帯を束ねて無線通信を速くする技術で、機器の中の部品を指す言葉ではありません。3問(令和3年度 問72・令和4年度 問80・令和8年度 問78)
JANコードとQRコードJANコードは、商品を見分ける番号を線の太さで表したバーコードの一つで、線が並ぶ向きは横の一方向だけです。縦横の二方向に情報を置くのはQRコードで、表せる最大のデータ量に桁の違う差があります。2問(令和元年度秋期 問4・令和4年度 問20)
A/BテストとABC分析A/Bテストは、二つの案を同時に出して、実際の利用者の反応で比べる手法です。ABC分析は、売上などの大きい順に並べて三つの群に分け、力の入れどころを決める手法です。1問(令和4年度 問34)
APIとRPA、APIエコノミーとアウトソーシングRPAは社内の決まった手順をソフトウェアに代行させる仕組み、アウトソーシングは業務を外部の事業者に任せる取り決めです。どちらも、機能を呼び出せる形で外に開いて組み合わせる話ではありません。APIとRPA 1問・APIエコノミーとアウトソーシング 1問(令和6年度 問19・令和5年度 問31)

最近の出方

令和4〜8年度の5回と、それより前の24回を、1回あたりの問の数で比べました。回の数には、この分野の問が無い回も入れています。最近の5回は回の数が少ないので、1問の違いで1回あたり0.2問動きます。この幅を超えて動いた論点は5つです。増えたのは生産と在庫の管理(0.46問→1.20問)、IoTとセンサ・アクチュエータ(0.33問→0.80問)、金融とAPI(0.33問→0.80問)、電子商取引とネットの販売(0.54問→1.00問)でした。減ったのはCADとコンカレントエンジニアリング(0.46問→0.20問)です。最近の5回の24問のうち23問は令和4〜6年度の3回に出たもので、令和7年度は0問、令和8年度は1問でした。分野は各問に付けた分野の名で分けていて、令和7・8年度のIoTやブロックチェーンの問は技術戦略の分野に入っています。最近の増減には、この分け方の違いも混じっています。

進め方

問の多い電子商取引とネットの販売、生産と在庫の管理、コードと読み取りの3つから解くと、この分野の106問のうち49問に当たります(2つ以上の論点に入る問は1問と数えています)。続けてIoTとセンサ・アクチュエータを解き、上の表の組を見比べると、測る部品、動かす部品、計算する場所、通信の技術を分けて確かめられます。この分野の全問は ビジネスインダストリの過去問 から解けます。

対策問題(オリジナル)

過去問の傾向をもとに作ったオリジナルの問題です。本試験の問題ではありません。

  1. 1/10問・電子商取引とネットの販売

    電子商取引やネットの販売に関する用語の説明のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア EDIは、企業どうしで受発注の情報の書式と送り受けの手順をあらかじめそろえておき、届いた情報をそのまま自社の仕組みに取り込めるようにする。
    2. イ フリーミアムは、基本の機能を無料で使ってもらい、進んだ機能や大きな容量を求める人からだけ料金を受け取る。
    3. ウ シェアリングエコノミーでは、仲立ちする事業者が自ら住宅や車を買いそろえ、それを利用者に貸し出す。
    4. エ サブスクリプションは、先に決まった額を払うと、一定の期間は使い放題になる売り方である。
    正解と解説

    正解はウです。

    シェアリングエコノミーは、個人や企業が持っている住宅や車などの使っていない時間を、インターネットの場を通じて貸したい人と借りたい人が直接やり取りできるようにする仕組みです。仲立ちする側は物を持たず、新しく作らずにいまあるものを活かす点が特徴です。事業者が自ら住宅や車を買いそろえて貸すという説明は、この仕組みと合いません。

    • ア書式と手順をそろえておくことで、届いた情報をそのまま取り込めるのがEDIで、正しい説明です。
    • イ基本を無料にして、進んだ機能や大きな容量を求める人にだけ料金を払ってもらうのがフリーミアムで、正しい説明です。
    • エ先に決まった額を払って一定期間使い放題にするのがサブスクリプションで、正しい説明です。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問22・令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問27・令和5年度 ITパスポート試験 問21

  2. 2/10問・電子商取引とネットの販売

    ある部品メーカーは、取引先ごとに書き方の違う注文書を紙で受け取り、担当者が自社の仕組みに打ち直していた。そこで、取引先と注文の情報の書式と送り受けの手順を取り決め、注文を電子で受け取るようにした。この仕組みを表す語と、得られる効果の組合せとして、最も適切なものはどれか。

    1. ア EDI / 届いた注文をそのまま自社の仕組みに取り込めるので、打ち直しの手間と間違いが減る
    2. イ EDI / 取引先の数が増えるほど、得られる効果は小さくなる
    3. ウ ERP / 届いた注文をそのまま自社の仕組みに取り込めるので、打ち直しの手間と間違いが減る
    4. エ EIP / 社内の仕組みへの入口が一つの画面にまとまり、取引先との書式がそろう
    正解と解説

    正解はアです。

    企業どうしでやり取りする情報の書式と、送り受けするときの手順をあらかじめ取り決めてそろえておく仕組みがEDIです。そろえておけば、届いた情報をそのまま自社の仕組みへ取り込めるので、紙をやり取りしたり人が打ち直したりする手間が消え、間違いも減ります。取引の相手が多いほど、この効果は大きくなります。

    • イ語は合っていますが、相手ごとに書き方が違うとつなぐ手間が相手の数だけ増えるので、取引先が多いほど効果は大きくなります。
    • ウ効果は合っていますが、ERPは自社の中の基幹の業務をつないで管理する仕組みで、取引先と書式を取り決める話ではありません。
    • エEIPは社内の情報への入口を一つの画面にまとめるもので、外の取引先と書式をそろえる取り決めではありません。

    この論点の過去問:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問27

  3. 3/10問・生産と在庫の管理(JIT・MRP)

    製品Bを1個作るのに、部品xが3個、部品yが2個要る。部品xの調達期間は1週間、部品yの調達期間は3週間である。製品Bの生産計画と、1週目の手持在庫は次のとおりである。発注した部品は、調達期間だけ後の週の初めに届き、その週の生産からすぐ使えるものとする。部品が足りなくならないようにするには、遅くとも何週目までに最初の発注をしなければならないか。

    製品Bの生産計画:1週目は0個、2週目から7週目までは毎週20個

    1週目の手持在庫:部品x 200個、部品y 130個

    1. ア 1
    2. イ 2
    3. ウ 3
    4. エ 4
    正解と解説

    正解はイです。

    部品ごとに在庫が足りなくなる週を先に見つけ、そこから調達期間だけさかのぼります。部品xは毎週60個使うので、200個は2週目の後に140個、3週目の後に80個、4週目の後に20個となり、5週目に足りなくなります。調達期間は1週間なので4週目の発注で間に合います。部品yは毎週40個使うので、130個は90個、50個、10個と減ってやはり5週目に足りなくなり、調達期間が3週間なので2週目に発注しなければならず、早いほうの2週目が締切になります。

    • ア1週目に発注しても間に合いますが、部品yが足りなくなるのは5週目なので、問われている遅くとも発注すべき週より1週早くなります。
    • ウ3週目に発注すると部品yは6週目の初めに届き、5週目の生産に間に合いません。
    • エ4週目は部品xには間に合いますが、調達期間が3週間の部品yは7週目の初めまで届かず、5週目と6週目の生産に穴が空きます。

    この論点の過去問:令和5年度 ITパスポート試験 問33

  4. 4/10問・生産と在庫の管理(JIT・MRP)

    生産と在庫の管理の考え方についての記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア JITでは、必要な時期に必要な量だけが届くようにするので、工程と工程の間に置く在庫が少なくなる。
    2. イ JITでは在庫が少ないぶん、どこか一つの工程が遅れると、後ろの工程もすぐに止まりやすい。
    3. ウ 定期発注方式の発注量は、発注の間隔と調達期間を足した日数ぶんの使用量に安全在庫量を足し、手元の在庫と発注残を引いて求める。
    4. エ 定量発注方式では、毎週金曜日のように決めた周期で、そのつど需要を予測して発注する量を決める。
    正解と解説

    正解はエです。

    定量発注方式は、在庫が決めておいた水準まで減った時点で、毎回決まった量を発注するやり方です。発注のきっかけは在庫の減り方で、量はあらかじめ固定しておきます。決めた周期で発注し、そのつど量を決め直すのは、時期を先に決めておく定期発注方式の側の特徴です。

    • ア必要な時期に必要な量だけを届けて、工程の間に物を溜めないのがJITの考え方で、正しい説明です。
    • イ在庫が減るぶん、一つが遅れると後ろがすぐ止まるのはJITが抱える弱さで、正しい説明です。
    • ウ賄うべき日数を発注の間隔と調達期間の和で出し、安全在庫量を足して在庫と発注残を引くのが、定期発注方式の求め方です。

    この論点の過去問:令和5年度 ITパスポート試験 問24・令和6年度 ITパスポート試験 問15・令和6年度 ITパスポート試験 問24

  5. 5/10問・コードと読み取り(JAN・QR・RFID・POS)

    ある市役所が、催しのポスターにコードを1個印刷し、スマートフォンで読むと申込みの頁の場所と日本語の案内文が出るようにしたい。使うコードと、その理由の組合せとして、最も適切なものはどれか。

    1. ア JANコード / 横一列の線の太さと間隔で、頁の場所と文章の両方を表せるから
    2. イ QRコード / 縦と横の二方向に情報を並べるので、英字や漢字を含む文章まで収められるから
    3. ウ QRコード / 線の並ぶ向きが横の一方向だけなので、斜めからでも読み取れるから
    4. エ JANコード / 表せる最大のデータ量が、QRコードより大きいから
    正解と解説

    正解はイです。

    JANコードは横一列のバーコードで、表せるのは標準の型で13桁の数字だけです。QRコードは縦と横の二方向に情報を並べるので、同じ大きさの紙面でも持てる情報が桁違いに多く、英字や漢字を含む文章も収められます。頁の場所や案内文を持たせるにはQRコードを使い、理由は二方向に情報を置けることになります。

    • アJANコードが表せるのは数字だけで、頁の場所や日本語の文章は収められません。
    • ウコードは合っていますが、線を横の一方向に並べるのはバーコードのほうで、QRコードは三つの角の目印で向きを直して読み取ります。
    • エ横一列の方式と二方向に並べる方式とでは、表せる最大のデータ量に桁の違う差があり、大きいのはQRコードです。

    この論点の過去問:令和4年度 ITパスポート試験 問20・令和元年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問4

  6. 6/10問・IoTとセンサ・アクチュエータ

    ある温室では、IoTデバイスが土の湿り気を測ってIoTサーバへ送り、サーバからの指示で水やりの弁を開け閉めしている。この仕組みについての記述として、最も適切なものはどれか。

    1. ア 弁を開け閉めする部品は、サーバの指示を受けて働きかけを出す出口の側にあり、湿り気を測って送るだけの仕組みなら、この部品は無くてもよい。
    2. イ 土の湿り気を測って電気の信号に変える部品がアクチュエータで、弁を開け閉めする部品がセンサである。
    3. ウ 湿り気の値を人が読み取って入力し、それに応じて弁を開け閉めしても、機器を使っているのでM2Mに当たる。
    4. エ 弁を開け閉めする役目は、複数の周波数帯を束ねて通信を速くするキャリアアグリゲーションが受け持つ。
    正解と解説

    正解はアです。

    IoTの仕組みは、まわりの様子を測る部分と、受けた指示で物を動かす部分の二つで成り立っています。測って電気の信号に変えるのがセンサ、指示を受けてモータや弁などを動かすのがアクチュエータで、情報が入ってくる入口と働きかけが出ていく出口に当たります。測るだけの仕組みならセンサだけで足り、動かすところまで行うなら両方が要ります。

    • イ二つが入れ替わっています。測る側がセンサ、弁を動かす側がアクチュエータです。
    • ウM2Mは機械どうしが人を介さずにやり取りする仕組みで、人が値を読んで入力する形は当たりません。
    • エキャリアアグリゲーションは電波の使い方の工夫で、物を動かす部品の名前ではありません。

    この論点の過去問:令和3年度 ITパスポート試験 問72・令和5年度 ITパスポート試験 問19

  7. 7/10問・CADとコンカレントエンジニアリング

    設計と製造を支える仕組みについての記述のうち、最も適切なものはどれか。

    1. ア コンカレントエンジニアリングでは、前の工程が全て終わってから次の工程に移ることで、手戻りをなくす。
    2. イ コンカレントエンジニアリングでは、後の工程で見つかる不具合を早くつぶせる代わりに、開発の期間は長くなる。
    3. ウ CADで描いた設計はデータとして残るので、次の設計で呼び出して使い回せる。
    4. エ CADを入れると、資材の所要量を計算して、発注の量と時期まで決められる。
    正解と解説

    正解はウです。

    CADは、設計をコンピュータの上のデータとして行う道具です。いちど描いたものを部品として取っておき、次の設計で呼び出して使い回せるので、似た製品を多く作る場面ほど手間が減ります。コンカレントエンジニアリングは前の工程が終わるのを待たずに重ねて進めるやり方で、開発の期間を短くでき、不具合も早い段階でつぶせます。

    • ア前の工程が終わってから次に移るのはこれまでどおりのやり方で、コンカレントエンジニアリングは工程を重ねて進めます。
    • イ工程を重ねて進めるので、開発の期間はむしろ短くなります。
    • エ資材の所要量を割り出して発注につなげるのはMRPの働きで、設計を助ける道具の効果ではありません。

    この論点の過去問:令和4年度 ITパスポート試験 問32・令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問24

  8. 8/10問・金融とAPI(FinTech・ブロックチェーン)

    家計簿のアプリを作る会社が、銀行と契約を結んで、銀行の残高照会の入口を自社のアプリから使えるようにした。この取組みと周りの用語についての記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア 金融の仕組みに、外の情報技術やそれを得意とする若い企業を組み合わせて新しい価値を生む流れは、フィンテックと呼ばれる。
    2. イ 銀行のオープンAPIでは、接続の仕様を外に公開するが、使えるのはあらかじめ契約を結んだ事業者に限られる。
    3. ウ 公開された呼び出し口を通じて機能を持ち寄ることで、利用する側は自前で作らずに新しいサービスを組み立てられる。
    4. エ 銀行のオープンAPIでは、口座のデータそのものを、誰でも取り出せるように公開する。
    正解と解説

    正解はエです。

    オープンAPIは、ソフトウェアどうしをつなぐ入口の決まりごとであるAPIの仕様を外に公開し、あらかじめ契約を結んだ事業者に使わせる取組みです。公開するのは接続の仕様であってデータそのものではなく、誰にでも開くのではなく契約した相手に限ります。口座のデータを誰でも取り出せるようにするという説明は、この二つの要点のどちらにも反します。

    • ア外の情報技術や若い企業と組み、金融の分野で新しい価値を生み出していく流れがフィンテックで、正しい説明です。
    • イ仕様を外に公開し、契約を結んだ事業者に使わせるのがオープンAPIで、正しい説明です。
    • ウ機能を呼び出せる形で公開し、利用する側が自前で作らずに組み込めるのはAPIエコノミーの説明で、正しい内容です。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問19・令和6年度 ITパスポート試験 問4・令和5年度 ITパスポート試験 問31

  9. 9/10問・組込みシステム

    炊飯器やゲーム機に組み込まれているファームウェアについての記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア 機器の中に組み込まれ、ハードウェアの基本的な制御を受け持つ。
    2. イ 基本ソフトと応用ソフトの間に置かれ、両者をつなぐ役目を受け持つ。
    3. ウ 後から書き換えられるものもあり、書き換えの経路が外に開いていると、そこが攻撃の的になりうる。
    4. エ 電源が入った直後から部品を順に動かし、利用者の指示を受け取れる状態まで持っていく。
    正解と解説

    正解はイです。

    ファームウェアは、機器の中に組み込まれ、ハードウェアの基本的な制御を受け持つソフトウェアです。電源が入った直後から部品を順に動かし、利用者の指示を受け取れる状態まで持っていきます。基本ソフトと応用ソフトの間に置かれて両者をつなぐのはミドルウェアで、部品を直に制御する位置にはありません。

    • ア機器に組み込まれてハードウェアの基本的な制御を受け持つのがファームウェアで、正しい説明です。
    • ウ後から書き換えられるものもあり、書き換えの経路が外へ開いていると攻撃の的になるので、正当なものだけを動かす備えが要ります。
    • エ電源投入の直後から部品を順に動かすのは、組込みシステムの中でファームウェアが担う役目です。

    この論点の過去問:令和4年度 ITパスポート試験 問3

  10. 10/10問・RPAとAI

    ある通信販売の会社が、次のa〜cの仕事の自動化を考えている。RPAで置き換えるのに向いているものだけを挙げた組合せはどれか。

    a ネットで受け付けた注文の内容を、決まった手順で配送の仕組みの画面に写す。

    b 応募者の経歴を読んで優劣を判断し、面接に呼ぶ人を選ぶ。

    c 倉庫で、箱を持ち上げて棚に並べる。

    1. ア a
    2. イ a、b
    3. ウ a、c
    4. エ a、b、c
    正解と解説

    正解はアです。

    RPAは、人が画面の上で繰り返している決まりきった操作を、ソフトウェアに肩代わりさせる仕組みです。受け付けた注文のデータを別の仕組みへ写す作業は、手順を決めきれるのでaは向いています。経歴を読んで優劣を決めるbは判断が要る仕事で人工知能の側の技術、物を持ち上げるcは体を持つ機械の仕事なので、どちらも外れます。

    • イbは経歴を読んで優劣を決める判断が要り、手順を書き下せないので、決まった操作を繰り返す道具の受け持ちではありません。
    • ウcは実体を持つ機械の仕事で、RPAで動くのは画面の中のソフトウェアです。
    • エbは判断が要る仕事、cは体を持つ機械の仕事で、どちらも画面の決まった操作を代わる仕組みには当たりません。

    この論点の過去問:令和元年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問33

問題一覧

正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。

年度別

この分野の問題は 26年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和8年度です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。