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システム構成要素|ITパスポート試験

この分野には 78問あります。くり返し出ているものから並べています。

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この分野の用語(17語)

この分野の出題のようす

この分野の問題が出た回のうち、新しい8回では1回に1〜4問出ています。

回この分野の問数
令和8年度1問
令和7年度1問
令和6年度2問
令和5年度4問
令和4年度1問
令和3年度4問
令和2年度 10月 特別措置試験2問
令和元年度 秋期 特別措置試験2問

この分野でくり返し出ている用語は稼働率(13問)・RAID(11問)・MTBF(7問)・デュアルシステム(7問)・デュプレックスシステム(6問)です。問題が多い回は平成23年度 秋期(5問)・令和5年度(4問)・令和3年度(4問)です。

この分野でいちばん新しい出題は令和8年度 問62です。

この分野の78問のうち、5問はほかの回にも同じ内容で出ています。

ITパスポートの「システム構成要素」を過去問の数で見る

この分野には、平成21年度春期から令和8年度までの29回の試験のうち29回から、78問を収めています。この分野の問が無い回はありません。令和4〜8年度の5回では9問で、1回あたり1.8問でした。それより前の24回は69問で、1回あたり2.9問です。

よく出る論点

論点は、各問の解説に付けた用語を束ねて数えています。78問のうち2問は、どの論点にも入っていません。

稼働率と故障の間隔(MTBF・MTTR)(17問・15回)

稼働率は、壊れて直るまでのひと回りの時間のうち、動いていた時間の割合です。MTBFは壊れるまで動き続けた時間の平均、MTTRは直すのに掛かる時間の平均で、MTBFを二つの和で割ると稼働率になります。少なくとも1台動いていればよい並列の部分は、止まる割合どうしを掛けてから1から引きます。1台でも止まれば全体が止まる直列の部分は、稼働率をそのまま掛けます。故障率を時間の経過で追うと、使い始めに多く、安定した時期はほぼ一定で、すり減ると増える形になり、これをバスタブ曲線と呼びます。

問: 令和6年度 問67・令和7年度 問94・平成25年度春期 問83・平成21年度春期 問61・平成30年度秋期 問58(平成21年度〜令和7年度)

処理の形態(集中・分散・クライアントサーバ)(16問・14回)

シンクライアントは、アプリケーションの実行もファイルなどの資源の管理もサーバ側で受け持つ形で、端末にデータが残りません。データを一定の期間や量までためて一度に処理するのがバッチ処理で、求めがあるたびにすぐ結果を返すのがリアルタイム処理です。サーバの台数を増やして並行して処理させるのがスケールアウト、1台の中身を良くして力を上げるのがスケールアップです。データが生まれる機器の近くで処理を済ませ、サーバの負荷を軽くするのがエッジコンピューティングです。

問: 令和5年度 問71・令和3年度 問82・令和2年度10月 問61・平成30年度秋期 問94・平成23年度秋期 問86(平成22年度〜令和5年度)

RAIDと記憶の置き場(NAS・オンラインストレージ)(15問・11回)

RAID5は、データとあわせて復元用のパリティを各装置に散らして書く方式で、パリティは合計すると装置1台分の容量を使います。同じ内容を2台に書くミラーリングは片方が壊れても運用を続けられます。内容を2台に分けて置くストライピングは読み書きが速くなる一方で、片方が壊れると分けた片割れを失います。ネットワークに直接つないで保存だけを受け持つ専用の機械がNASで、通信回線の先にある事業者の設備へ置いて読み書きするのがオンラインストレージです。

問: 令和6年度 問69・平成30年度春期 問94・平成25年度秋期 問59・平成29年度春期 問55(平成21年度〜令和6年度)

システムの評価(性能とTCO)(12問・12回)

ベンチマークテストは、標準的な処理を行う評価用のプログラムを、評価したいシステムの上で実際に走らせて性能を測る方法です。動作の特性を模型に置き換えて別のシステムの上で動かすのはシミュレーションです。連なって動く仕組みで、全体の速さを抑え込んでいるいちばん遅い部分をボトルネックと呼びます。TCOはシステムを持ち続けるあいだにかかる費用をすべて足したもので、装置の値段が下がる一方で運用にかかる費用の割合が大きくなり、重く見られるようになりました。

問: 令和8年度 問62・令和3年度 問100・平成29年度秋期 問86(平成21年度〜令和8年度)

冗長な構成(デュアル・デュプレックス・クラスタ)(11問・10回)

デュアルシステムは、同じ処理をする組を2つ同時に走らせ、出てきた結果を照合します。デュプレックスシステムは片方を待機系として控えさせ、現用系が壊れてから切り替えるので、結果を照合できません。予備機をいつでも動ける状態で待たせ、壊れたら直ちに切り替えるのがホットスタンバイです。複数のコンピュータを連携させ、外から見ると1台のように動かすのがクラスタリングで、1台が止まっても残りが引き継ぎます。

問: 令和5年度 問70・平成28年度春期 問75・平成26年度春期 問56(平成21年度〜令和5年度)

信頼性設計(フールプルーフ・フェールセーフ)(7問・7回)

フールプルーフは、人が誤った操作をしても事故につながらないようにしておく考え方で、削除の操作のときに確認のメッセージを出すのがその例です。フェールセーフは、故障したときに安全な側へ倒れるように作る考え方です。一部が壊れても働きを絞って動かし続けるのがフェールソフトで、同じものを重ねて備え、働きを落とさずに止めないのがフォールトトレランスです。

問: 令和5年度 問93・平成31年度春期 問90・平成21年度春期 問65(平成21年度〜令和5年度)

仮想化(5問・5回)

サーバの仮想化は、1台の物理的なコンピュータの処理装置や記憶装置を切り分けて、複数台があるかのように見せる技術です。仮想サーバをいくつに分けても、分け合っているのは1台分の資源なので、処理する力も記憶できる量も増えません。同じ「仮想」の字が付く仮想記憶は、補助記憶装置の一部を使って主記憶装置より大きなメモリ領域を使う技術で、仮想にする対象はメモリです。

問: 令和4年度 問99・平成23年度秋期 問54(平成22年度〜令和4年度)

バックアップ(3問・3回)

前回の写し以降に変わった分だけを取る形から戻すときは、全体の写しを土台に置き、変わった分を古い順にすべて重ねます。毎回全体との差を取る形なら、土台と最新の1枚だけで戻せます。

問: 平成28年度春期 問92(平成24年度〜平成29年度)

取り違えやすい組

空白を除いて30字以下の短い誤りの選択肢に、別の問の解説で用語として挙げた語が入っていた問を、その問の用語と組にして数えました。多かったのは次の3組で、どれも2問です。

組見分け方その組が出た問
NASとRAIDNASはネットワークに直接つなぐ保存専用の機械の名で、RAIDは複数のディスクを束ねて使う方式の名です。NASの中でRAIDが使われることもあります。2問(平成24年度春期 問74・平成25年度秋期 問59)
シンクライアントとピアツーピアシンクライアントは処理とデータをサーバ側に集める形で、ピアツーピアは中心のサーバを置かずに対等な機器どうしが直接やり取りする形です。どちらもネットワークにつながっていることが前提です。2問(平成25年度春期 問59・平成27年度春期 問67)
スループットとレスポンスタイムスループットは決まった時間で何件さばけたかという量で、レスポンスタイムは頼んでから返ってくるまでの時間です。まとめて処理すると件数は伸びても1件の待ちは延びるので、二つは同じ向きに動くとは限りません。2問(平成21年度秋期 問61・平成29年度秋期 問86)

最近の出方

令和4〜8年度の5回と、それより前の24回を、1回あたりの問の数で比べました。最近の5回は回の数が少ないので、1問の違いで1回あたり0.2問動きます。この幅を超えて動いた論点は4つで、増えた論点はありません。減ったのは処理の形態(0.62問→0.20問)、システムの評価(0.46問→0.20問)、稼働率と故障の間隔(0.62問→0.40問)、冗長な構成(0.42問→0.20問)です。最近の5回の9問は、令和4年度1問、令和5年度4問、令和6年度2問、令和7年度1問、令和8年度1問でした。

進め方

問の多い稼働率と故障の間隔、処理の形態、RAIDと記憶の置き場の3つから解くと、この分野の78問のうち47問に当たります(2つ以上の論点に入る問は1問と数えています)。令和4年度以降の回から解くときは、最近の5回で問の多いRAIDと記憶の置き場(5回で3問)から入ります。この分野の78問のうち13問は、肢がすべて数字の問か、問の文に計算とある問です(最近の5回では3問)。この分野の全問は システム構成要素の過去問 から解けます。

対策問題(オリジナル)

過去問の傾向をもとに作ったオリジナルの問題です。本試験の問題ではありません。

  1. 1/10問・稼働率と故障の間隔(MTBF・MTTR)

    稼働率0.9のWebサーバと稼働率0.9のデータベースサーバが直列につながっており、どちらか一方でも止まると業務が止まる。次の変更のうち、業務全体の稼働率が最も高くなるものはどれか。ここで、追加する装置の稼働率はすべて0.9とし、並列にした部分は少なくとも一台が動いていれば止まらないものとする。

    1. ア Webサーバだけを二台の並列にする。
    2. イ Webサーバとデータベースサーバを、それぞれ二台の並列にする。
    3. ウ 二台とも、稼働率0.95の装置に取り替える。
    4. エ データベースサーバの後ろに、もう一台の装置を直列に足す。
    正解と解説

    正解はイです。

    直列の部分は、どれか一つが止まれば全体が止まるので稼働率を掛け算します。いまの構成は0.9×0.9=0.81です。並列にした部分は二台が同時に止まるときだけ止まるので、1−0.1×0.1=0.99になります。両方を並列にすると0.99×0.99=0.9801となり、四つの中で最も高くなります。

    • アWebサーバの部分は0.99になりますが、データベースサーバの0.9と掛けて0.891にとどまります。
    • ウ0.95×0.95=0.9025で、両方を並列にした0.9801には届きません。
    • エ直列に足すと止まる箇所が増え、0.9を三回掛けた0.729に下がります。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問67・令和7年度 ITパスポート試験 問94

  2. 2/10問・稼働率と故障の間隔(MTBF・MTTR)

    稼働率とMTBF・MTTRの関係についての記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア MTBFを変えずにMTTRを短くすると、稼働率は上がる。
    2. イ MTBFが450時間、MTTRが50時間の装置の稼働率は0.9である。
    3. ウ MTBFとMTTRがともに2倍になると、稼働率は半分になる。
    4. エ 稼働率0.9の装置を二台並列にし、どちらか一台が動いていればよいとすると、稼働率は0.99になる。
    正解と解説

    正解はウです。

    稼働率は、MTBFをMTBFとMTTRの和で割って求めます。MTBFとMTTRがともに2倍になると、分子と分母が同じ割合で大きくなるので、稼働率は変わりません。半分になるという記述が誤りです。

    • ア直すまでの時間が短くなると止まっている割合が減るので、稼働率は上がり、正しい記述です。
    • イ450÷(450+50)=0.9なので、正しい記述です。
    • エ二台が同時に止まる割合は0.1×0.1=0.01なので、稼働率は1−0.01=0.99となり、正しい記述です。

    この論点の過去問:平成25年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問83・令和7年度 ITパスポート試験 問94

  3. 3/10問・処理の形態(集中・分散・クライアントサーバ)

    工場の生産ラインに取り付けた多数のセンサから、絶えずデータが出ている。このデータをすべて遠くのサーバへ送るのをやめ、ラインのそばに置いた機器で先に処理し、結果だけをサーバへ送る形にした。この処理の形態を表す用語はどれか。

    1. ア エッジコンピューティング
    2. イ グリッドコンピューティング
    3. ウ シンクライアント
    4. エ バッチ処理
    正解と解説

    正解はアです。

    データが生まれる機器の近くで処理を済ませ、必要な結果だけを中央へ送る形をエッジコンピューティングといいます。送るデータの量が減るので通信の遅れが小さくなり、サーバの負荷も軽くなります。

    • イネットワークでつないだ多数のコンピュータの力を束ねて大きな計算をさせる形で、処理を現場の近くへ置く考え方ではありません。
    • ウ利用者側の端末には最小限の働きだけを持たせ、処理と保存をサーバに任せる形で、問題の向きとは逆です。
    • エ一定の量や期間ぶんをためてまとめて処理するやり方で、どこで処理するかを表す用語ではありません。

    この論点の過去問:令和5年度 ITパスポート試験 問71

  4. 4/10問・処理の形態(集中・分散・クライアントサーバ)

    次の①〜③に当てはまる用語の組合せとして、適切なものはどれか。

    ① 利用者が増えたので、同じ働きのサーバを台数として足し、処理を分け合わせる。

    ② 一台のサーバのCPUとメモリを性能の高いものに替え、その一台で処理をさばく。

    ③ 一日の売上データを閉店までためておき、閉店後にまとめて集計する。

    1. ア ①スケールアップ ②スケールアウト ③バッチ処理
    2. イ ①スケールアウト ②スケールアップ ③リアルタイム処理
    3. ウ ①スケールアウト ②スケールアップ ③バッチ処理
    4. エ ①スケールアップ ②スケールアウト ③リアルタイム処理
    正解と解説

    正解はウです。

    台数を増やして並行して処理させる①はスケールアウト、一台の力を底上げする②はスケールアップです。一定の期間ぶんをためておき、まとめて一度に処理する③はバッチ処理です。

    • ア①と②が入れ替わっています。台数を足すのがスケールアウト、一台を強くするのがスケールアップです。
    • イ③のようにためてからまとめて集計するのはバッチ処理で、発生したその場で処理するリアルタイム処理には当たりません。
    • エ①と②が入れ替わっているうえ、③もためてから処理するのでリアルタイム処理には当たりません。

    この論点の過去問:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問61・平成30年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問94

  5. 5/10問・仮想化

    一台の物理サーバの上で仮想化ソフトウェアを使い、四台の仮想マシンを動かしている。この構成や仮想化の技術についての記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア 仮想マシンごとに、異なる版のOSを動かすことができる。
    2. イ 仮想記憶は、主記憶が足りないときに補助記憶を使う技術で、仮想にするのはコンピュータではなくメモリである。
    3. ウ 四台の仮想マシンが実際に使える処理能力を合計しても、物理サーバ一台の能力を超えることはない。
    4. エ 四台の仮想マシンは、それぞれ物理サーバのディスク容量の全部を同時に使い切ることができる。
    正解と解説

    正解はエです。

    仮想化は、一台の処理装置や記憶装置を切り分けて、複数台があるかのように見せる技術です。切り分けた先が使えるのは、一台ぶんの資源を分け合った量だけです。四台がそれぞれディスクの全部を同時に使い切ることはできないので、この記述が誤りです。

    • ア仮想マシンはそれぞれ独立したコンピュータのように動くので、片方で古いOS、もう片方で新しいOSを動かすことができ、正しい記述です。
    • イ仮想記憶で仮想にするのはメモリで、コンピュータそのものではないので、正しい記述です。
    • ウ仮想マシンは物理サーバ一台の処理能力を分け合うだけなので、合計が一台を超えることはなく、正しい記述です。

    この論点の過去問:令和4年度 ITパスポート試験 問99・平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問54

  6. 6/10問・RAIDと記憶の置き場(NAS・オンラインストレージ)

    容量2Tバイトのハードディスクを使ってRAID5を組み、データを置ける容量を6Tバイト以上にしたい。必要なハードディスクの台数は、最少で何台か。

    1. ア 3台
    2. イ 4台
    3. ウ 5台
    4. エ 6台
    正解と解説

    正解はイです。

    RAID5は、データといっしょにパリティと呼ばれる復元用の情報を各ディスクへ分けて書く方式で、パリティは合計すると一台分の容量を使います。データを置ける容量は(台数−1)×2Tバイトになります。3台では4Tバイト、4台で6Tバイトなので、最少は4台です。

    • アパリティに一台分を取られ、データを置けるのは二台分の4Tバイトなので足りません。
    • ウ8Tバイトになって条件は満たしますが、4台で足りるので最少ではありません。
    • エ10Tバイトになり、最少の台数より二台多くなります。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問69

  7. 7/10問・RAIDと記憶の置き場(NAS・オンラインストレージ)

    次の①〜③の記憶の置き方に当てはまる用語の組合せとして、適切なものはどれか。

    ① データとパリティを複数のディスクに分けて書き、一台が壊れても残りから復元できるようにする。

    ② 同じデータを二台のディスクに書き、片方が壊れても他方で続けられるようにする。

    ③ LANに直接つなぎ、複数の端末からファイルを共有して使う保存専用の装置を置く。

    1. ア ①RAID5 ②ミラーリング ③NAS
    2. イ ①RAID5 ②ストライピング ③NAS
    3. ウ ①ミラーリング ②RAID5 ③オンラインストレージ
    4. エ ①ストライピング ②ミラーリング ③オンラインストレージ
    正解と解説

    正解はアです。

    ①はパリティから復元できるようにする方式でRAID5です。②は同じものを二台に持たせるミラーリングで、片方が壊れても、もう片方に同じものが残っています。③は構内のネットワークへ直接つなぐ保存専用の機械で、NASといいます。

    • イストライピングは内容を二台に分けて置き、読み書きを速くする構成で、同じデータを二台に持たせる②には当たりません。
    • ウ①と②が入れ替わっており、③のオンラインストレージは回線の先にある事業者の設備に置く使い方で、LANにつなぐ装置ではありません。
    • エストライピングは分けて置くだけで復元用の情報を持たないので①に当たらず、③も事業者の設備に置く使い方です。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問69・平成30年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問94・平成25年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問59・平成29年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問55

  8. 8/10問・システムの評価(性能とTCO)

    システムの評価についての記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア 装置の値段が下がっているので、TCOを考えるときは運用にかかる費用を小さいものとして扱ってよい。
    2. イ ベンチマークテストでは、決められたプログラムを評価したいシステムの上で実際に走らせ、処理にかかった時間などを比べる。
    3. ウ システム全体の処理能力は最も遅い部分に抑えられ、この部分をボトルネックと呼ぶ。
    4. エ TCOは、導入にかかる費用に運用や保守の費用を加え、使い続ける間にかかる費用を足し合わせて見る考え方である。
    正解と解説

    正解はアです。

    TCOは、システムを持ち続けるあいだにかかる費用をすべて足し合わせて見る考え方です。装置の値段が下がる一方で、運用にかかる費用の割合は大きくなっています。運用の費用を小さいものとして扱ってよいという記述が誤りです。

    • イベンチマークテストは、評価したいシステムの上でプログラムを実際に走らせて性能を測る方法なので、正しい記述です。
    • ウ全体を抑え込んでいる部分をボトルネックと呼ぶので、正しい記述です。
    • エTCOは使い続ける間の費用をすべて合わせて見る考え方なので、正しい記述です。

    この論点の過去問:令和3年度 ITパスポート試験 問100・令和8年度 ITパスポート試験 問62・平成29年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問86

  9. 9/10問・冗長な構成(デュアル・デュプレックス・クラスタ)

    次の①〜③のシステム構成に当てはまる用語の組合せとして、適切なものはどれか。

    ① 同じ処理を二組の装置で同時に行い、出てきた結果を突き合わせて誤りを見つける。

    ② ふだんは主系の装置だけで処理を行い、主系が止まったときに待機していた従系へ切り替える。

    ③ 複数のコンピュータを結んで外からは一台のように見せ、一台が止まっても残りが処理を引き継ぐ。

    1. ア ①デュプレックスシステム ②デュアルシステム ③クラスタリング
    2. イ ①デュアルシステム ②デュプレックスシステム ③グリッドコンピューティング
    3. ウ ①デュプレックスシステム ②デュアルシステム ③グリッドコンピューティング
    4. エ ①デュアルシステム ②デュプレックスシステム ③クラスタリング
    正解と解説

    正解はエです。

    ①のように同じ処理をする組を二つ用意して同時に走らせ、結果を突き合わせるのがデュアルシステムです。②のように片方を待機させ、止まったときに切り替えるのがデュプレックスシステムです。③は外から見ると一つのコンピュータであるかのように動かす技法で、クラスタリングといいます。

    • ア①と②が入れ替わっています。デュプレックスシステムは同時に走らせていないので、結果を突き合わせられません。
    • イグリッドコンピューティングは多数のコンピュータの力を束ねて大きな計算をさせる形で、一台に見せて引き継ぐ③には当たりません。
    • ウ①と②が入れ替わっているうえ、③もグリッドコンピューティングではなくクラスタリングです。

    この論点の過去問:平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問75・令和5年度 ITパスポート試験 問70

  10. 10/10問・信頼性設計(フールプルーフ・フェールセーフ)

    次の①〜③の設計の考え方に当てはまる用語の組合せとして、適切なものはどれか。

    ① ファイルを削除する操作をすると、本当に削除してよいかを確かめるメッセージを出す。

    ② 踏切の遮断機は、故障したときに棒が下りた状態になるように作る。

    ③ 工場の制御装置の一部が故障したとき、生産の速さを落としてでも、ラインを止めずに動かし続ける。

    1. ア ①フェールセーフ ②フールプルーフ ③フェールソフト
    2. イ ①フールプルーフ ②フェールセーフ ③フェールソフト
    3. ウ ①フールプルーフ ②フェールソフト ③フェールセーフ
    4. エ ①フェールソフト ②フェールセーフ ③フールプルーフ
    正解と解説

    正解はイです。

    ①は、人が誤った操作をしても、それがそのまま事故につながらないようにするフールプルーフです。②は、故障したときに安全な側へ倒れるように作るフェールセーフです。③は、働きを絞ってでも止めずに動かし続けるフェールソフトです。

    • ア①と②が入れ替わっています。誤操作に備えて確認を出すのがフールプルーフ、故障時に安全な側へ倒すのがフェールセーフです。
    • ウ②と③が入れ替わっています。働きを落としてでも動かし続けるのがフェールソフトで、安全な側へ止めるのがフェールセーフです。
    • エ①と③が入れ替わっています。削除の前に確認を出すのは誤操作への備えで、フールプルーフに当たります。

    この論点の過去問:令和5年度 ITパスポート試験 問93・平成21年度 春期 ITパスポート試験 問65・平成31年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問90

問題一覧

正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。

年度別

この分野の問題は 29年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和8年度です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。