ITパスポート 令和2年度 10月 特別措置試験 問63
システム構成要素
応答時間を短縮するための施策
記述a〜dのうち,クライアントサーバシステムの応答時間を短縮するための施策として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a クライアントとサーバ間の回線を高速化し,データの送受信時間を短くする。
- b クライアントの台数を増やして,クライアントの利用待ち時間を短くする。
- c クライアントの入力画面で,利用者がデータを入力する時間を短くする。
- d サーバを高性能化して,サーバの処理時間を短くする。
- ア a,b,c
- イ a,d
- ウ b,c
- エ c,d
答えと解説
✓ これが正解イ a,d
解説
回線の高速化とサーバの高性能化だけが応答時間を縮めます。
応答時間とは、利用者が指示を出してから、その結果が返ってくるまでの時間のことです。クライアントサーバシステムでこの時間を縮めたいときは、その間で時間を使っている場所を順に見ていきます。aは、やり取りするデータが線の上を流れる時間を短くする策なので、直接効果があります。dも、サーバの中で処理に費やす時間を短くする策なので、同じく直接効果があります。一方bは、順番待ちをしている人の待ち時間を減らすもので、一人が指示を出してから結果が返るまでの時間そのものは変わりません。cにいたっては、指示を出す前の話なので、はかる区間の外にあります。応答時間は、待たされていると感じる長さそのものなので、利用者の満足に直に響きます。応答時間はレスポンスタイムとも呼ばれます。よって最も適切なのは、aとdの二つを挙げたものです。
ほかの選択肢の解説
- ア a,b,c:aは当たっていますが、bとcが余計です。利用できる機器の数をそろえることも、打ち込みにかかる手間を減らすことも、指示から結果までの区間の外側で起きていることなので、この時間には現れません。効果がない策が二つも混じっています。
- ウ b,c:bとcは、どちらもはかる区間の外側にあたります。待たされずに使い始められるようになることと、打ち込みが速くなることは、利用者にとっては嬉しい変化ですが、指示から結果までの時間そのものは動きません。効果的な策のほうが一つも入っていません。
- エ c,d:dは当たっていますが、cが外れています。打ち込みにかかる時間は、指示を出す前に費やされるものなので、この時間の中には含まれません。効果的な策のうちaのほうも抜け落ちています。効果的な策と効果がない策が一つずつです。
関連用語
- 応答時間要求を終えてから、最初の結果が表示され始めるまでの時間です。
- クライアントサーバシステムクライアントとサーバが役割を分けて協調しながら処理を進める分散処理の形です。
- レスポンスタイム要求の終わりから、最初の処理結果が出始めるまでの経過時間です。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問63
解説の最終確認:2026-10-29
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