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ヒューマンインタフェース|ITパスポート試験

この分野には 41問あります。くり返し出ているものから並べています。

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この分野の出題のようす

この分野の問題が出た回のうち、新しい8回では1回に1〜3問出ています。

回この分野の問数
令和8年度3問
令和7年度2問
令和6年度1問
令和2年度 10月 特別措置試験1問
平成30年度 秋期 特別措置試験1問
平成30年度 春期 特別措置試験1問
平成29年度 秋期 特別措置試験1問
平成29年度 春期 特別措置試験1問

この分野でくり返し出ている用語はMPEG(4問)・ヒューマンインタフェース(3問)・解像度(3問)・量子化(3問)・アーカイブ(2問)です。問題が多い回は平成23年度 秋期(4問)・令和8年度(3問)・平成23年度 特別(3問)です。

この分野でいちばん新しい出題は令和8年度 問66です。

ITパスポートの「ヒューマンインタフェース」を過去問の数で見る

この分野には、平成21年度春期から令和8年度までの29回の試験のうち23回から、41問を収めています。この分野の問が無い回は6回で、平成28年度秋期から令和5年度までの間にあります。令和4年度より前で問がある回は20回です。令和4〜8年度の5回では6問で、1回あたり1.2問でした。それより前の24回は35問で、1回あたり1.5問です。

よく出る論点

論点は、各問の解説に付けた用語を束ねて数えています。41問のうち1問は、どの論点にも入っていません。

画面の部品と入力の方式(GUI・入力支援・マルチタッチ)(10問・9回)

決まった候補から一つだけ選ばせる部品がラジオボタンで、いくつでも選べるのがチェックボックスです。普段は畳まれていて、押すと下へ一覧が垂れてくるのがプルダウンメニューで、選べる項目が多いときに向きます。打ち始めた文字を手がかりに、入力の履歴から続きの候補を出すのがオートコンプリートで、質問に答えていくと設定が順に埋まっていくのがウィザードです。二本以上の指が触れた位置をそれぞれ読み取るのがマルチタッチで、指を広げて拡大し、すぼめて縮小できます。

問: 平成26年度春期 問93・平成25年度春期 問65・平成29年度秋期 問58・令和8年度 問66・平成29年度春期 問59(平成21年度〜令和8年度)

画像の表現(画素・色・圧縮)(10問・8回)

画像を細かい点の升目として持つ方式では、点の一つずつに色と明るさを決められ、拡大すると縁がぎざぎざになります。線や図形を式として持つ方式は、拡大してもなめらかです。画面のように自ら光るものは光を足していく加法混色で、三つの原色を均等に合わせると白になります。紙の上でインクを重ねる減法混色は光を吸う働きで、三色を重ねた行き着く先は黒です。

問: 平成25年度秋期 問61・平成26年度春期 問80・平成26年度秋期 問73・平成23年度秋期 問90(平成22年度〜平成26年度)

ファイル形式(MPEG・JPEG・GIF・MP3・MIDI)(6問・6回)

GIFは扱える色の数に上限がある静止画の形式で、同じ色が広く続く図やイラストに向きます。JPEGは写真をよく縮められる静止画の形式で、人の目が気づきにくい情報を捨てて小さくします。MPEGは動画を小さくして保存する形式で、前後のこまの差を使って縮めます。MP3は人が聞き取りにくい成分を落として縮める音声の形式で、MIDIは音そのものを持たず、どの音をいつどれだけの強さで鳴らすかという演奏の情報を持ちます。

問: 平成30年度秋期 問86・平成25年度春期 問79・平成24年度春期 問64・平成21年度春期 問78(平成21年度〜平成30年度)

誰もが使える設計(ユニバーサルデザイン・アクセシビリティ)(5問・5回)

ユニバーサルデザインは、年齢や障害の有無などの属性のすべてを最初から見込んでおく設計で、後から障壁を取り除く考え方とは向きが違います。壊れたときに安全な側へ倒れるフェールセーフと、誤った使い方をしても壊れないフールプルーフは、使いやすさではなく安全の側の設計です。アクセシビリティは、年齢や体の条件によらず、誰もがWebで情報を受け取ったり出したりできるかの度合いです。見る端末の画面の大きさに合わせて配置が変わるように作るのが、レスポンシブWebデザインです。

問: 平成27年度秋期 問61・平成23年度秋期 問62・令和8年度 問60(平成22年度〜令和8年度)

映像と配信の技術(AR・VR・ストリーミング)(5問・5回)

拡張現実(AR)は、いま見えている風景を土台に、機械が作った情報を重ねる技術です。全部を作り物に置き換えて、その場にいるような感覚を作り出すのがバーチャルリアリティです。建物のような立体物の表面に、その形に合わせて映像を映すのがプロジェクションマッピングで、店先や駅の平らな画面に広告や案内を映すディジタルサイネージとは映す先が違います。ストリーミングは受け取りながら再生する方式ですが、受け取った分をいったんためてから始めるので、始まるまでにわずかな間があります。

問: 平成28年度春期 問100・令和2年度10月 問83・平成27年度春期 問76(平成21年度〜令和8年度)

音のディジタル化(標本化・量子化・符号化)(3問・2回)

音の波形を数値に直すとき、どれだけ短い間隔で値を取るかが標本化で、取った値の高さをいくつの段階に刻むかが量子化です。間隔が短いほど波の形をよく写し取れ、段階が多いほど高さの誤差が小さくなります。一つの点に割くビット数を増やすと振幅を細かく記録できますが、同じ記録時間ならデータ量はむしろ大きくなります。記録できる周波数の上限は、サンプリング周波数で決まる別の話です。

問: 平成21年度春期 問66・平成22年度春期 問60(平成21年度〜平成22年度)

情報デザイン(デザインの原則・シグニファイア・UX)(3問・3回)

説明が書かれていなくても、形そのものが正しい扱い方を教える目に見える手掛かりを、シグニファイアといいます。画面の見せ方の原則には、関わりのある要素を寄せる近接、決めた線に沿ってそろえる整列、同じ役目の要素に同じ見せ方を繰り返す反復、大小や強弱の違いをはっきり付ける対比があります。構造化シナリオ法は、価値を描くバリュー、行動を描くアクティビティ、機器や画面とのやり取りを描くインタラクションの順に筋書きを描く進め方で、想定する利用者の人物像であるペルソナは筋書きの前提にあたります。

問: 令和6年度 問68・令和7年度 問72・令和8年度 問58(令和6年度〜令和8年度)

著作権を守る技術(DRM・CPRM)(2問・2回)

DRMは、作った人の権利を守るために複製や利用を制限する仕組み全体を指す、まとめての呼び名です。CPRMは、DVD-RやSDカードのような録画用の媒体のための保護の仕組みで、一度だけ複製を許します。

問: 平成27年度秋期 問46・平成30年度春期 問84(平成27年度〜平成30年度)

取り違えやすい組

空白を除いて30字以下の短い誤りの選択肢に、別の問の解説で用語として挙げた語が入っていた問を、その問の用語と組にして数えました。

組見分け方その組が出た問
静止画・動画・音の形式GIFとJPEGはどちらも静止画の形式で、GIFは色の数を絞った図やイラスト向き、JPEGは写真向きです。MPEGは前のこまとの差を残して縮める動画の形式です。MP3が持つのは鳴った音そのもので、MIDIが持つのは鳴らし方の指示です。GIFとMPEG 2問・JPEGとMPEG 2問・GIFとJPEG 1問・MIDIとMP3 1問(平成25年度春期 問79・平成30年度秋期 問86・平成24年度春期 問64)

最近の出方

令和4〜8年度の5回と、それより前の24回を、1回あたりの問の数で比べました。最近の5回は回の数が少ないので、1問の違いで1回あたり0.2問動きます。この幅を超えて動いた論点は4つです。増えたのは情報デザイン(0.00問→0.60問)、画面の部品と入力の方式(0.25問→0.80問)でした。減ったのは画像の表現(0.42問→0.00問)、ファイル形式(0.25問→0.00問)です。最近の5回の6問は、令和4年度0問、令和5年度0問、令和6年度1問、令和7年度2問、令和8年度3問でした。

進め方

問の多い画面の部品と入力の方式、画像の表現、ファイル形式の3つから解くと、この分野の41問のうち26問に当たります(3つの論点のどれか2つに入る問はありません)。令和4年度以降の回から解くときは、最近の出方で増えた情報デザインと、画面の部品と入力の方式から入ります。この分野の41問のうち3問は、肢がすべて数字の問か、問の文に計算とある問です(最近の5回では0問)。この分野の全問は ヒューマンインタフェースの過去問 から解けます。

対策問題(オリジナル)

過去問の傾向をもとに作ったオリジナルの問題です。本試験の問題ではありません。

  1. 1/10問・画面の部品と入力の方式(GUI・入力支援・マルチタッチ)

    通販サイトの検索欄に「ノー」とだけ打ったところ、以前にこの端末で入力した「ノートパソコン」「ノート 方眼」が欄のすぐ下に並び、選ぶだけで入力が済んだ。このとき働いた機能はどれか。

    1. ア ウィザード
    2. イ オートコンプリート
    3. ウ ツールチップ
    4. エ マクロ
    正解と解説

    正解はイです。

    打ち始めた文字を手がかりに、それまでに入力した履歴から続きになりそうな語を探して候補として並べ、最後まで打たなくて済むようにする機能をオートコンプリートといいます。この場面では「ノー」という打ち始めから、以前の入力の「ノートパソコン」などを候補に出しているので、オートコンプリートが当てはまります。

    • アウィザードは、質問に答えていくと必要な設定が順に埋まっていく形で、手順の多い操作を一つずつ導く機能です。入力の途中で語の続きを示すものではありません。
    • ウツールチップは、マウスポインタを重ねたときに機能の説明などを小さく表示する仕組みで、打ち始めた文字から続きの語を出す働きは持っていません。
    • エマクロは、一連の操作手順をあらかじめ記録しておき、呼び出してまとめて実行する機能です。一つの入力欄で語の続きを示すものではありません。

    この論点の過去問:平成29年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問58・令和8年度 ITパスポート試験 問66・令和8年度 ITパスポート試験 問60

  2. 2/10問・画面の部品と入力の方式(GUI・入力支援・マルチタッチ)

    アンケートや設定の画面で使う部品の選び方として、適切でないものはどれか。

    1. ア 会員の血液型のように、決まった候補の中から一つだけを選ばせる欄に、ラジオボタンを使う。
    2. イ 興味のある分野のように、当てはまるものをいくつでも選ばせる欄に、チェックボックスを使う。
    3. ウ 好きな季節を一つだけ選ばせたい欄に、チェックボックスを使い、二つ以上にも印を付けられるようにする。
    4. エ 新しい機器の初期設定のように手順の多い操作を、質問に一つずつ答えると設定が進んでいく形にするために、ウィザードを使う。
    正解と解説

    正解はウです。

    決まった候補から一つだけ選ばせる部品はラジオボタンで、チェックボックスはいくつでも印を付けられる部品です。好きな季節を一つだけ選ばせたいのにチェックボックスを使うと、二つ以上に印が付いてしまい、一つに決めるという狙いを画面で守れません。この欄にはラジオボタンを使います。

    • ア一つだけ選ばせる欄にラジオボタンを使うのは、部品の性質どおりの使い方です。
    • イいくつでも選べるのがチェックボックスなので、当てはまるものを複数選ばせる欄に合っています。
    • エウィザードは、質問に答えていくと必要な設定が順に埋まっていく形にした機能で、手順の多い操作を一つずつ導く使い方に合っています。

    この論点の過去問:平成26年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問93・令和8年度 ITパスポート試験 問66

  3. 3/10問・画像の表現(画素・色・圧縮)

    画面の色を、光の三原色である赤・緑・青の明るさの組合せで表す。各色の明るさの段階を、それぞれ2桁の2進数で表すとき、表せる色は何通りか。

    1. ア 6通り
    2. イ 12通り
    3. ウ 64通り
    4. エ 256通り
    正解と解説

    正解はウです。

    2桁の2進数で表せる値は00から11までの4通りなので、赤・緑・青のそれぞれに4段階の選び方があります。三色は自由に組み合わせられるので、表せる色の数は4×4×4で64通りです。色ごとの通り数を足すのではなく、掛け合わせて求めます。

    • ア6通りは、2桁を三色ぶん掛けて2×3としたときの値で、組合せの数になっていません。
    • イ12通りは、1色あたりの4段階を三色ぶん足した値です。組合せの総数は足し算ではなく掛け算で求めます。
    • エ256通りは、1色を8桁の2進数で表したときの段階の数で、この問の2桁とは桁数が違います。

    この論点の過去問:令和3年度 ITパスポート試験 問66

  4. 4/10問・画像の表現(画素・色・圧縮)

    画像の持ち方と色の混ぜ方に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア ディスプレイで赤・緑・青の光をどれも同じ強さで最も強く光らせると、表示される色は黒になる。
    2. イ 画像を細かい点の升目として持つ方式では、大きく拡大すると縁がぎざぎざに見える。
    3. ウ 線や図形を式として持つ方式では、拡大しても縁がなめらかなまま表示できる。
    4. エ 紙の上で色の異なるインクを重ねていくと、当たった光が吸われていき、三色を重ねると理論上は黒になる。
    正解と解説

    正解はアです。

    画面は自ら光るので、光を足していく加法混色で色を作り、重ねるほど明るくなります。赤・緑・青を均等に合わせると白になるので、黒になるという記述が誤りです。重ねるほど暗くなり三色で黒に行き着くのは、紙の上でインクを重ねる減法混色のほうです。

    • イ点の升目で持つ方式は点の数が決まっているので、引き伸ばすと縁がぎざぎざになり、正しい記述です。
    • ウ線や図形を式として持つ方式は、拡大してもなめらかなので、正しい記述です。
    • エインクを重ねる混ぜ方は光を吸う働きで、三色を重ねた行き着く先は黒なので、正しい記述です。

    この論点の過去問:平成26年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問80・令和3年度 ITパスポート試験 問66・平成25年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問61

  5. 5/10問・ファイル形式(MPEG・JPEG・GIF・MP3・MIDI)

    ファイルの形式や扱い方に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

    1. ア JPEGは、人の目が気づきにくい情報を捨てて小さくする静止画の形式で、色が細かく移り変わる写真に向く。
    2. イ GIFは、扱える色の数に上限がある静止画の形式で、同じ色が広く続く図やイラストに向く。
    3. ウ 複数のファイルを一つのファイルにまとめる操作をアーカイブといい、まとめる働きと大きさを縮める働きは別のものである。
    4. エ MP3は、どの音をいつどれだけの強さで鳴らすかという演奏の情報だけを持ち、鳴った音そのものは持たない音声の形式である。
    正解と解説

    正解はエです。

    MP3は、人が聞き取りにくい成分を落として縮める音声の形式で、持っているのは鳴った音そのものです。どの音をいつどれだけの強さで鳴らすかという演奏の情報を持ち、音そのものを持たないのはMIDIです。そのため、MP3を演奏の情報だけを持つ形式とした記述が誤りです。

    • アJPEGは写真をよく縮められる静止画の形式で、人の目が気づきにくい情報を捨てて小さくするので、正しい記述です。
    • イGIFは扱える色が最大256色に限られ、同じ色が広く続く図やイラストに向くので、正しい記述です。
    • ウアーカイブは複数のファイルを一つにまとめることで、圧縮とあわせて行うことが多くても、まとめることと小さくすることは別の働きなので、正しい記述です。

    この論点の過去問:平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問64・令和3年度 ITパスポート試験 問83

  6. 6/10問・音のディジタル化(標本化・量子化・符号化)

    音の波形をディジタルデータに直すときの設定を変えた。変えた内容と、その結果の組合せとして、適切なものはどれか。

    1. ア 値を取る時間の間隔を短くした。値を取る点が増え、元の波の形をよりよく写し取れる。
    2. イ 値を取る時間の間隔を長くした。値を取る点が増え、元の波の形をよりよく写し取れる。
    3. ウ 取った値の高さを刻む段階の数を増やした。同じ録音時間でも、データ量は少なくなる。
    4. エ 取った値の高さを刻む段階の数を増やした。記録できる音の周波数の上限が高くなる。
    正解と解説

    正解はアです。

    どれだけ短い間隔で値を取るかが標本化で、間隔が短いほど値を取る点が増えるので、波の形をよく写し取れます。そのため、間隔を短くして点が増え、元の波の形をよりよく写し取れるという組合せが適切です。高さを刻む段階の数を増やす量子化の側は、誤差が小さくなる代わりに、一つの点あたりのビット数が増えてデータ量は大きくなります。

    • イ間隔を長くすると値を取る回数を間引くことになり、点は減って波の形は粗くなります。
    • ウ段階の数を増やすと一つの点あたりのビット数が増えるので、同じ録音時間ならデータ量はむしろ大きくなります。
    • エ記録できる周波数の上限は、値を取る頻度であるサンプリング周波数で決まり、段階の数を増やしても変わりません。

    この論点の過去問:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問66・平成22年度 春期 ITパスポート試験 問60・令和3年度 ITパスポート試験 問89

  7. 7/10問・誰もが使える設計(ユニバーサルデザイン・アクセシビリティ)

    市役所の受付に置く案内端末を新しく作る。車いすの人、子ども、目の見えにくい人、日本語を読むのが難しい人など、使う人の違いを企画の段階からすべて見込んで、画面を低い位置に置き、文字を大きくし、音声と絵記号でも案内できるようにした。この考え方を表す語はどれか。

    1. ア フールプルーフ
    2. イ ユニバーサルデザイン
    3. ウ フェールセーフ
    4. エ レスポンシブWebデザイン
    正解と解説

    正解はイです。

    ユニバーサルデザインは、年齢や障害の有無といった使う人の属性のすべてを、最初から見込んでおく設計です。この場面では、使う人の違いを企画の段階から見込み、はじめから誰でも使える形にしているので、ユニバーサルデザインが当てはまります。できあがった物に後から手を加えて障壁を取り除く考え方とは、向きが違います。

    • アフールプルーフは、人が誤った操作をしてもそれが事故につながらないようにしておく考え方で、使う人の違いを最初から見込む設計とは狙いが違います。
    • ウフェールセーフは、壊れたときに安全な側へ倒れるようにする設計で、安全の側の考え方です。使う人の違いを見込んで使いやすくする話ではありません。
    • エレスポンシブWebデザインは、見る端末の画面の大きさに合わせてWebページの配置が変わるようにする作り方で、合わせる相手は使う人の属性ではなく画面の大きさです。

    この論点の過去問:平成27年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問61・令和4年度 ITパスポート試験 問33・令和5年度 ITパスポート試験 問93

  8. 8/10問・誰もが使える設計(ユニバーサルデザイン・アクセシビリティ)

    Webサイトのアクセシビリティを高める工夫として、適切でないものはどれか。

    1. ア 利用者が、画面に表示される文字の大きさを変えられるようにする。
    2. イ マウスを使わず、キーボードだけでもすべての操作ができるようにする。
    3. ウ 入力が必須の項目を、項目名の文字を赤くすることだけで示し、ほかの説明は付けない。
    4. エ 画面に書かれた内容を、音声で読み上げられるようにする。
    正解と解説

    正解はウです。

    アクセシビリティは、年齢や身体の状態にかかわらず、幅広い人が等しく使えるように整えておくことです。色の違いだけで意味を伝えると、色の見分けが難しい人や、画面を読み上げの音声で聞いている人には、どの項目が必須なのかが伝わりません。そのため、赤い文字だけで必須を示すことは適切でなく、「必須」と文字でも書き添えるなど、色以外の手掛かりも用意します。

    • ア文字の大きさを変えられれば、見えにくい人も読めるようになるので、アクセシビリティを高める工夫です。
    • イキーボードだけで操作できれば、マウスの細かい操作が難しい人も使えるので、アクセシビリティを高める工夫です。
    • エ画面の内容を音声で読み上げられれば、目の見えにくい人にも内容が届くので、アクセシビリティを高める工夫です。

    この論点の過去問:令和7年度 ITパスポート試験 問18・令和4年度 ITパスポート試験 問33

  9. 9/10問・映像と配信の技術(AR・VR・ストリーミング)

    工場の点検係がタブレットのカメラを機械に向けると、画面に映った目の前の機械の上に、点検する部品の位置と順番が重ねて表示される。この仕組みを表す語として、最も適切なものはどれか。

    1. ア AR(拡張現実)
    2. イ VR(仮想現実)
    3. ウ プロジェクションマッピング
    4. エ ディジタルサイネージ
    正解と解説

    正解はアです。

    目の前にある本物の景色を映しながら、その上に画像や文字を重ねて見せる技術を拡張現実といい、ARと略します。この場面では、カメラが映した実物の機械が見えたまま、その上に点検の位置と順番が重なっているので、ARが当てはまります。現実の景色を消して作り物の空間に置き換えるVRとは、現実が見えたままかどうかで分かれます。

    • イVRは、視界を覆って作られた空間の中だけを見せる技術です。目の前の機械が見えたまま情報を重ねるこの場面には合いません。
    • ウプロジェクションマッピングは、建物のような立体物の表面に、その形に合わせて映像を投影する技術で、タブレットの画面の中で重ねて見せるものではありません。
    • エディジタルサイネージは、店先や駅などに置いた表示装置に広告や案内を映し出す仕組みで、目の前の実物に合わせて情報を重ねるものではありません。

    この論点の過去問:令和6年度 ITパスポート試験 問25・令和7年度 ITパスポート試験 問19・令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問83

  10. 10/10問・情報デザイン(デザインの原則・シグニファイア・UX)

    申込みの画面で、氏名・ふりがな・生年月日の入力欄を寄せて一つのまとまりにし、住所・電話番号の入力欄は少し離して別のまとまりにした。この画面づくりで主に使われているデザインの原則はどれか。

    1. ア 整列
    2. イ 反復
    3. ウ 対比
    4. エ 近接
    正解と解説

    正解はエです。

    近接は、関わりのある要素を寄せてひとかたまりに見せる原則です。この画面では、本人についての欄と連絡先についての欄を、それぞれ寄せてまとまりにし、まとまりどうしを離しているので、近接を使っています。どの欄とどの欄が仲間なのかが、見ただけで分かるようになります。

    • ア整列は、要素を決めた線に沿ってそろえて置く原則で、欄の端をそろえる話です。関わりのある欄を寄せてまとまりにする話ではありません。
    • イ反復は、同じ役目の要素に同じ見せ方を繰り返す原則で、見出しをすべて同じ大きさと色にするような工夫です。欄を寄せて組を作る話とは違います。
    • ウ対比は、大小や強弱の違いをはっきり付けて、どれが重要かを分からせる原則です。欄どうしの距離で組を見せるこの場面とは別の原則です。

    この論点の過去問:令和7年度 ITパスポート試験 問72

問題一覧

正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。

年度別

この分野の問題は 23年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和8年度です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。