プロジェクトマネジメント|ITサービスマネージャ試験
この分野には 42問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はプロジェクト(26問)・クリティカルパス(9問)・プロジェクトマネジメント(9問)・スケジュール(8問)・スコープ(5問)です。問題が多い回は令和5年度 春期(4問)・令和3年度 春期(4問)・令和7年度 春期(3問)です。
日程・出来高・リスクを、数字で追いかける
プロジェクトは期限と予算の決まった一回限りの取組みで、プロジェクト憲章を作成してスポンサの承認を得ることで公式に始まります。時間、コスト、資源の調整がないまま範囲が膨らむのがスコープクリープで、範囲の変更は変更要求として管理します。作業とメンバの関係は責任分担マトリックスで示し、関係者の情報はステークホルダ登録簿にまとめて、ニーズや期待の変化に合わせて更新します。
日程では、所要時間が最も長い経路であるクリティカルパスが全体の期間を決めます。短縮するには、クリティカルパス上の作業に資源を追加するクラッシングや作業の並行実施をとりますが、短縮後は別の経路が新しいクリティカルパスになっていないかを確かめます。クリティカルチェーン法は資源の制約も考え、個々の作業の余裕を集めて、最後に所要期間バッファを、合流する経路の終わりにフィーディングバッファを置きます。
EVMは進捗とコストを金額でそろえて比べます。PVは計画した作業の予算、EVは実際に終えた作業の予算上の価値、ACは実際に掛かったコストです。EVをACと比べればコスト、PVと比べればスケジュールの状態が分かり、CPI=EV÷AC、SPI=EV÷PVが1を下回れば、それぞれ超過と遅れを示します。今の効率が続くとすれば、完成時総コストは総予算をCPIで割って見積もります。
脅威への対応には、回避、転嫁、軽減、受容があります。保険の契約のように影響とオーナーシップを第三者に移すのが転嫁、発生に備えてコンティンジェンシー予備を設けるのが受容です。定性的分析では発生確率と影響度で等級を付け、定量的分析ではEMV(影響金額×発生確率)や、目標に与える影響が大きいリスクを調べる感度分析を使います。
見積りには、作業を細かく分けて各要素の工数を積み上げるボトムアップ見積りや、機能の量から規模を測るファンクションポイント法があります。工程ごとの生産性から全体の生産性を求めるときは、値を足さずに各工程の工数を合計して規模を割り直します。契約では、金額が固定された完全定額契約ほど、コスト超過の負担が納入者に重くかかります。
この分野で出た問題
- 令和5年度 春期 問194回出題ソフトウェアを開発するために,ローコード開発ツールを選定する。ツールを使って作成するプログラムには,ツールが提供する部品を組み合わせるだけで完成するプログラム(タイプ 1 プログラム)と,ソースコードを記述して作成するプログラム(タイプ 2 プログラム)とがある。表は,A〜D のツールを使ってソフトウェアを開発する場合の,タイプ 1 プログラム及びタイプ 2 プログラムのそれぞれのプログラム本数及び 1 本当たりの所要工数の見積りである。最も少ない工数で開発できるツールはどれか。
- 令和5年度 春期 問7図は,あるプロジェクトにおける,旧システムから新システムへの切替え移行作業の流れ図である。次の条件で作業を遂行する場合,移行開始から移行終了までの所要時間は最短で何時間か。
- 令和7年度 春期 問19プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1,E2,E3に分けて,図2のとおりに計画を変更すると,スケジュールは全体で何日短縮できるか。
- 平成27年度 秋期 問18プロジェクトのスケジュールを管理するときに使用する“クリティカルチェーン法”の特徴はどれか。
- 平成27年度 秋期 問17期間10日間のプロジェクトを,5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
- 平成22年度 秋期 問18EVM(Earned Value Management)は,プロジェクトのスケジュールの遅れやコストの超過を可視化できる進捗管理手法である。図中のAが示すものはどれか。
- 令和元年度 秋期 問17JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)において,“変更要求”によって“管理のプロセス群”に作用し,その結果である“承認された変更”によって“管理のプロセス群”から作用されるプロセス群がある。図中の a に入れる適切な字句はどれか。
- 令和7年度 春期 問20JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロセス“品質の計画”で行う活動はどれか。
- 令和3年度 春期 問20PMBOK ガイド 第 6 版における,脅威に対するリスク対応戦略として用いられる“転嫁”の説明はどれか。
- 令和3年度 春期 問18PMBOK ガイド 第 6 版によれば,プロジェクト・スコープ・マネジメントにおける“要求事項の収集”で使用できる技法であり,次のような手順で実施する,ブレーンストーミングを強化した技法はどれか。
- 令和4年度 春期 問20PMBOK ガイド 第 6 版によれば,プロジェクト品質マネジメントは,“品質マネジメントの計画”,“品質のマネジメント”,“品質のコントロール”の三つのプロセスで構成されている。プロセス“品質マネジメントの計画”のアウトプットであって,プロセス“品質のマネジメント”及び“品質のコントロール”のインプットになるものはどれか。
- 平成24年度 秋期 問17PMBOKにおいて,プロジェクトやフェーズの終結に当たってステークホルダの公式な承認を受けるために照合することとされているものはどれか。
- 平成28年度 秋期 問18PMBOKによれば,プロジェクト調達マネジメントにおける契約タイプのうち,納入者にとってのリスクが最も高いものはどれか。
- 平成24年度 秋期 問18クリティカルチェーン法におけるタスクのスケジューリングとバッファの設定方法のうち,適切なものはどれか。
- 平成25年度 秋期 問18システムを開発するときの進捗管理と費用管理を同時に行うために,トレンドチャートを用いる。マイルストーンの予定の位置から実績の位置に結んだ矢印が垂直に下に向かっているときの進捗と費用に関する状況説明のうち,適切なものはどれか。
- 平成30年度 秋期 問17システム開発のプロジェクトにおいて,EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点でEV-PVの値が負であるとき,どのような状況を示しているか。
- 令和6年度 春期 問18ステークホルダ登録簿の作成及び更新に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和3年度 春期 問19ソフトウェアの機能量に着目して開発規模を見積もるファンクションポイント法で,調整前 FP を求めるために必要となる情報はどれか。
- 平成28年度 秋期 問16プログラム160本の開発に期間40日間,総工数800人日を予定している。10日目終了時点の予定と実績は表のとおりであった。EVMによる進捗状況分析結果のうち,適切なものはどれか。ここで,各プログラムの作成に要する工数は同一とする。
- 平成27年度 秋期 問16プロジェクトZにおけるプロジェクトとステークホルダ各社の関係の組合せのうち,適切なものはどれか。ここで関係の呼称は,PMBOKに従う。
- 平成29年度 秋期 問16プロジェクトで必要な作業とメンバの関係を表したものはどれか。
- 令和4年度 春期 問18プロジェクトのコスト見積り手法の説明のうち,ボトムアップ見積りのものはどれか。
- 平成26年度 秋期 問18プロジェクトのリスクを,デルファイ法を利用して抽出しているものはどれか。
- 平成22年度 秋期 問19プロジェクトのリスクマネジメントにおけるリスク対応策のうち,リスクの受容策はどれか。
- 平成21年度 秋期 問18プロジェクトの工程管理や進捗管理に使用されるガントチャートの特徴はどれか。
- 平成30年度 秋期 問16プロジェクトの開始を公式に許可する文書の作成を依頼された者の行動として,適切なものはどれか。
- 令和5年度 春期 問20プロジェクトマネジメントで使用する分析技法のうち,感度分析の説明はどれか。
- 令和7年度 春期 問18プロジェクトマネジメントにおいて,プロジェクトスコープのクリープと呼ばれるものはどれか。
- 平成30年度 秋期 問18プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として,適切なものはどれか。
- 令和4年度 春期 問19プロジェクトマネジメントにおけるリスク対応の例のうち,転嫁に該当するものはどれか。
- 令和5年度 春期 問18プロジェクトマネジメントにおける,プロジェクトスコープのクリープと呼ばれるものはどれか。
- 平成29年度 秋期 問18プロジェクト管理で使用する分析技法のうち,傾向分析の説明はどれか。
- 平成26年度 秋期 問17プロジェクト管理で使用する分析技法のうち,傾向分析の説明はどれか。
- 平成28年度 秋期 問17リスクマネジメントに使用するEMV(期待金額価値)の算出式はどれか。
- 平成23年度 秋期 問18定性的リスク分析の活動として,適切なものはどれか。
- 平成25年度 秋期 問17工程別の生産性が次のとおりのとき,全体の生産性を表す式はどれか。
- 平成29年度 秋期 問17自動生産システムの増強に関する次のディシジョンツリーにおいて,新規にシステムを開発する場合の期待金額価値(EMV)は何億円か。
- 令和元年度 秋期 問18過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進めて 228 日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200 本のプログラムのうち 100 本のプログラムの開発を完了し,残りの 100 本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクトの完了まで,あと何日掛かるか。ここで,プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものとする。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 16年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。