平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問19
プロジェクトマネジメント
リスクの受容策
プロジェクトのリスクマネジメントにおけるリスク対応策のうち,リスクの受容策はどれか。
- ア開発人員を追加投入する。
- イ開発を他社に委託する。
- ウスコープを縮小する。
- エリスク発生に備えてコンティンジェンシー予備を設ける。
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✓ これが正解エリスク発生に備えてコンティンジェンシー予備を設ける。
解説
リスク発生に備えて予備を設けるのは、リスクを受け入れる受容策です。
プロジェクトのリスク対応策は、マイナスのリスクに対して、回避、移転、軽減、受容などに分けて整理されます。受容は、リスクを取り除いたり小さくしたりせずに受け入れる策で、何もしない受け身の受容と、起きたときに使う時間や資金をあらかじめ確保しておく積極的な受容があります。リスク発生に備えてコンティンジェンシー予備を設けるのは、リスクそのものには手を付けず、起きたときの備えを用意する積極的な受容に当たります。見分ける軸は、策がリスクの発生確率や影響に手を加えているかどうかです。手を加えずに備えだけ持つのが受容、と覚えておくと区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア開発人員を追加投入する。:開発人員を追加投入するのは、要員不足などによる遅れが起きる可能性や影響を小さくするための策で、リスクの軽減に当たります。リスクに手を加えている点で、受け入れる受容策とは違います。
- イ開発を他社に委託する。:開発を他社に委託するのは、リスクとその対応の責任を契約によって他者へ移す策で、リスクの移転に当たります。リスクを自ら抱えたまま備える受容策とは違います。
- ウスコープを縮小する。:スコープを縮小するのは、リスクの原因となる作業そのものを計画から外す策で、リスクの回避に当たります。リスクを残したまま受け入れる受容策とは扱い方が逆です。
この問題の用語
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- リスクマネジメントリスクを見つけて分析し、対応を決めて見直し続ける一連の活動です。組織に合わせて作られることが、原則の一つに挙げられています。
- スコープそのプロジェクトでやること、やらないことの範囲を指します。範囲を漏れなく分けて並べたものがWBSになります。
出典:平成22年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問19
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:アローダイアグラムに関する問題(プロジェクト)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問18:スコープのクリープと呼ばれるもの(スコープ)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問16:リスクマトリックスの定義(リスクマネジメント)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問19:転嫁に該当するもの(リスク対応)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問17:EMV(期待金額価値)の算出式(リスクマネジメント)
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