令和3年度 春期 午前Ⅱ 問20
プロジェクトマネジメント
リスク対応に関する問題
PMBOK ガイド 第 6 版における,脅威に対するリスク対応戦略として用いられる“転嫁”の説明はどれか。
- ア脅威のオーナーシップを第三者に移す。
- イ脅威の存在を認めるが,いかなる積極的な行動も取らず,リスクが発生した時点で対処する。
- ウ脅威を除去するか,脅威の影響からプロジェクトを保護する。
- エ発生確率や脅威の影響度を軽減させるための処置を講じる。
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✓ これが正解ア脅威のオーナーシップを第三者に移す。
解説
転嫁は、脅威のオーナーシップを第三者に移す対応戦略です。
PMBOK ガイド第6版は、脅威に対するリスク対応戦略として、回避、転嫁、軽減、受容などを挙げています。転嫁は、脅威による影響とその対応の責任、つまりオーナーシップを第三者に移すことです。保険をかける、契約で責任を相手に負ってもらう、といった方法が例です。見分ける軸は、リスクをなくすのか、減らすのか、誰かに移すのか、そのまま受け入れるのかです。転嫁には手放す先がある、と覚えると、自分で減らす軽減や取り除く回避と区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ脅威の存在を認めるが,いかなる積極的な行…:脅威の存在を認めながら積極的な行動を取らず、発生した時点で対処するのは受容の説明です。リスクを誰かに移すことはしていません。
- ウ脅威を除去するか,脅威の影響からプロジェ…:脅威を除去する、または脅威の影響からプロジェクトを保護するのは回避の説明です。リスクの責任を第三者に移す転嫁とは違います。
- エ発生確率や脅威の影響度を軽減させるための…:発生確率や影響度を下げる処置を講じるのは軽減の説明です。リスクを自分たちの手で小さくする対応で、第三者に移すものではありません。
この問題の用語
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:アローダイアグラムに関する問題(プロジェクト)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問19:転嫁に該当するもの(リスク対応)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問2:ベンチマーキングに関する問題(脅威)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問17:EMV(期待金額価値)の算出式(リスク対応)
- 平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問18:デルファイ法に関する問題(脅威)
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