平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問10
サービスマネジメント
サービストランジション段階の説明
ITILで定義されるサービスのライフサイクルにおけるサービストランジション段階の説明はどれか。
- ア規定された要件と制約に沿って,サービスを運用に移行し,確実に稼働させることである。
- イサービスの効率,有効性,費用対効果の観点で運用状況を継続的に測定し,改善していくことである。
- ウサービスの内容を具体的に決めることである。
- エ戦略的資産として,どのようにサービスマネジメントを設計,開発,導入するかについての手引を提供することである。
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✓ これが正解ア規定された要件と制約に沿って,サービスを運用に移行し,確実に稼働させることである。
解説
サービスを運用に移行し、確実に稼働させるのがサービストランジションです。
ITIL のサービスライフサイクルは、サービスストラテジ、サービスデザイン、サービストランジション、サービスオペレーション、継続的サービス改善の五つの段階から成ります。このうちサービストランジションは、設計された新しいサービスや変更されたサービスを、規定された要件と制約に沿って構築し、試験し、運用へ移行して、確実に稼働させる段階です。変更管理や、リリースを計画し展開するプロセスがここに含まれます。他の選択肢は、継続的な改善、サービスの内容を決める設計、戦略としての手引という、別の段階の説明です。英語の transition が移り変わりを意味することから、設計から運用への橋渡しの段階と覚えると取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イサービスの効率,有効性,費用対効果の観点…:効率や有効性、費用対効果の観点で運用状況を継続的に測定し改善していくのは、継続的サービス改善の段階の説明です。サービスを運用へ移す段階ではなく、運用の結果をもとにサービスを良くしていく段階です。
- ウサービスの内容を具体的に決めることである…:サービスの内容を具体的に決めるのは、サービスデザインの段階の説明です。サービスの機能や品質、体制などを設計する段階で、設計したサービスを運用に移すトランジションの前にあたります。
- エ戦略的資産として,どのようにサービスマネ…:戦略的資産として、サービスマネジメントをどのように設計し開発し導入するかの手引を提供するのは、サービスストラテジの段階の説明です。ライフサイクル全体の方針を定める最初の段階にあたります。
この問題の用語
- 変更管理すべての変更を、評価し承認し実施し見直すことを確実にする活動です。未知の原因を突き止めて再発を防ぐ問題管理とは、目的が違います。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
出典:平成26年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問10
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問6:移行に関する問題(移行)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問22:クラウドサービス派生データの問題(移行)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問10:変更管理規程に記載する規則(変更管理)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問9:構成管理プロセスの活動(変更管理)
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