平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問1
サービスマネジメント
サービストランジションの問題
ITIL 2011 editionで定義されるサービスのライフサイクルにおける,サービストランジション段階に対応する説明はどれか。
- ア顧客及び利害関係者の満足度を改善するために,サービス要件に規定された要件と制約に沿って,サービスを利用できるようにする。
- イサービスの効率,有効性,費用対効果の観点で運用状況を継続的に測定し,改善していく。
- ウサービスの内容を具体的に決める。
- エ戦略的資産として,どのようにサービスマネジメントを設計,開発,導入するかについての手引を提供する。
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✓ これが正解ア顧客及び利害関係者の満足度を改善するために,サービス要件に規定された要件と制約に沿って,サービスを利用できるようにする。
解説
要件と制約に沿ってサービスを利用できる状態にする段階です。
ITIL 2011 edition のサービスライフサイクルは、サービスストラテジ、サービスデザイン、サービストランジション、サービスオペレーション、継続的サービス改善の5段階で構成されます。見分ける軸は、各段階がサービスに対して何をするかです。サービストランジションは、設計されたサービスを稼働環境へ移し、サービス要件に規定された要件と制約に沿って利用できる状態にする段階です。顧客と利害関係者の満足度を高めるために、サービスを使える形で引き渡すという説明はこの役割に合っています。段階の名前を、戦略を立てる、設計する、移行する、運用する、改善するという動詞と組にして覚えると、説明を入れ替えた選択肢を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イサービスの効率,有効性,費用対効果の観点…:効率、有効性、費用対効果の観点で運用状況を測り続け、改善していくのは、継続的サービス改善の段階の説明です。稼働中のサービスを測定して良くしていく役割であり、サービスを利用可能にして引き渡す移行の段階とは異なります。
- ウサービスの内容を具体的に決める。:サービスの内容を具体的に決めるのは、サービスデザインの段階にあたります。移行の段階はその設計を受け取り、稼働環境で使える状態にする側なので、ライフサイクルの順序でいえば一つ手前の段階の説明です。
- エ戦略的資産として,どのようにサービスマネ…:サービスマネジメントを戦略的資産としてどう設計、開発、導入するかの手引を示すのは、サービスストラテジの段階の説明です。ライフサイクル全体の方向付けを担う段階であり、個々のサービスを移行する段階ではありません。
この問題の用語
- 利害関係者決定や活動に影響を与える、または影響を受ける人や組織のこと。利用者や株主、取引先などが含まれ、ステークホルダとも呼ばれます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問1(利害関係者)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問2:サービス継続管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問6:事業関係管理に関する問題(利害関係者)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問6:可用性管理プロセスで行う活動(利害関係者)
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