平成28年度 春期 午前Ⅱ 問20
サービスマネジメント
サービストランジション段階の説明
ITILで定義されるサービスのライフサイクルにおける,サービストランジション段階の説明はどれか。
- ア規定された要件と制約に沿って,サービスを運用に移行し,確実に稼働させることである。
- イサービスの効率,有効性,費用対効果の観点で運用状況を継続的に測定し,改善していくことである。
- ウサービスの内容を具体的に決めることである。
- エ戦略的資産として,どのようにサービスマネジメントを設計,開発,導入するかについての手引を提供することである。
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✓ これが正解ア規定された要件と制約に沿って,サービスを運用に移行し,確実に稼働させることである。
解説
サービストランジションは、サービスを運用へ移し確実に稼働させる段階です。
設問が引く ITIL のサービスライフサイクルは、サービスストラテジ、サービスデザイン、サービストランジション、サービスオペレーション、継続的サービス改善の五つの段階で構成されています。このうちサービストランジションは、設計されたサービスを、規定された要件と制約に沿って構築・テストし、本番の運用に移して確実に稼働させる段階です。変更やリリースの管理など、新しいサービスや変更を安全に運用へ移すための活動が含まれます。段階の名前を、戦略・設計・移行・運用・改善という意味と結び付けると見分けやすくなります。出題当時の ITIL(2011年版)はこの五段階の構成でしたが、2019年に公開された ITIL 4 では構成が改められています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イサービスの効率,有効性,費用対効果の観点…:効率、有効性、費用対効果の観点で運用状況を継続的に測定し、改善していくのは、継続的サービス改善の段階の説明です。移行の段階ではなく、ライフサイクル全体を通じて改善を担う段階です。
- ウサービスの内容を具体的に決めることである…:サービスの内容を具体的に決めるのは、サービスデザインの段階の説明です。どのようなサービスにするかを設計する段階で、運用への移行はその後に行われます。
- エ戦略的資産として,どのようにサービスマネ…:戦略的資産として、サービスマネジメントをどう設計・開発・導入するかの手引を示すのは、サービスストラテジの段階の説明です。サービスの方向性を定める最初の段階に当たります。
この問題の用語
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問19(サービスマネジメント)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問14:移行リハーサルの完了の仕方(移行)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問19:事業関係管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問21:非機能要件の使用性に該当するもの(移行)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問19:インシデントに関する問題(サービスマネジメント)
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