サービスの運用|ITサービスマネージャ試験
この分野には 26問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はインシデント管理(5問)・インシデント(4問)・問題管理(4問)・根本原因(4問)・エラープルーフ化(3問)です。問題が多い回は令和3年度 春期(3問)・平成24年度 秋期(3問)・平成23年度 秋期(3問)です。
ミスを起こさせない工夫と、要員・媒体の数え方
サービスの運用は、決められた手順でシステムを動かし続け、異常を早く見つけて元に戻す仕事です。ITILではインシデントへの一連の活動を各プロセスが分担し、イベント管理はインシデントの発生を検知して関連するプロセスに通知する役割を担います。監視対象の機器に置いた監視プログラムがリソースを見張り、しきい値を超えたら監視サーバに知らせるのがエージェント型の監視です。
エラープルーフ化は、ヒューマンエラーを防ぐために作業方法を人間に合うように改善することで、五つの原理があります。代替化は人が作業しなくてよいようにし、排除は作業や注意そのものを不要にし、容易化は作業を易しくするもので、この三つはエラーの発生を未然に防ぎます。異常検出はエラーに気付くようにし、影響緩和は影響を致命的にしないもので、どちらも起きた後に働きます。
要員数は、期間内に必要な延べ勤務回数を、1人が担当できる回数で割り、端数を切り上げて求めます。1日3シフトで各シフト2人なら7日間で42回、1人が7日間に5回までなら42÷5を切り上げて9人です。年間で考えるときは、1人の年間勤務可能日数を休日や休暇を引いて求めてから割ります。
データベースの復旧は、フルバックアップを戻してから、その後に記録されたログを反映して障害の直前まで進めます。フルバックアップの間隔を延ばすと、反映するログの量と処理時間は増えますが、1回分のフルバックアップの大きさは変わりません。保管する媒体の本数は、復元を保証する最も古い日を含む月から当月までの月数に、1か月当たりの本数を掛けて求めます。
障害からの再開では、システムを初期状態に戻して立ち上げるのがコールドスタート(イニシャルプログラムロード)、処理中だったジョブのうち続行できるものを再開し、入出力キューに残ったものをそのまま処理するのがウォームスタートです。日々の運用では、管理用アカウントを管理者ごとに分け、出力帳票は授受を記録して確実に渡し、入力では様式ごとの項目数を照合して漏れを見つけます。
この分野で出た問題
- 令和5年度 春期 問12“24 時間 365 日”の有人オペレーションサービスを提供する。シフト勤務の条件が次のとき,オペレーターは最少で何人必要か。
- 平成24年度 秋期 問53回出題システム障害が発生したときにシステムを初期状態に戻して再開する方法であり,イニシャルプログラムロードとも呼ばれるものはどれか。
- 令和5年度 春期 問10エラープルーフ化とは,ヒューマンエラーに起因する障害を防ぐ目的で,作業方法を人間に合うように改善することであり,次の五つの原理を定義している。五つの原理のうち,ヒューマンエラーの発生を未然に防止する原理の組みはどれか。
- 平成25年度 秋期 問6システムが障害によって停止したときに行う,システム再開の方法の一つであるウォームスタートの説明はどれか。
- 平成23年度 秋期 問12様式が複数ある伝票から,様式ごとに定められた項目のデータを入力する。項目の入力漏れを検出するためにプログラムで実行する処理として,適切なものはどれか。
- 令和3年度 春期 問4ITIL 2011 edition によれば,インシデントに対する一連の活動のうち,イベント管理プロセスが分担する活動はどれか。
- 平成28年度 秋期 問2ITILにおいて,インシデントに対する一連の活動のうち,イベント管理プロセスが分担する活動はどれか。
- 平成26年度 秋期 問9ITILにおいて,インシデントに対する一連の活動のうち,イベント管理プロセスが分担する活動はどれか。
- 平成21年度 秋期 問6ITILにおけるバーチャルサービスデスクはどれか。
- 平成24年度 秋期 問3ITサービスマネジメントにおいて,インシデントに対する一連の活動のうち,イベント管理プロセスが分担する活動はどれか。
- 平成21年度 秋期 問4エージェント機能を利用した運用監視の例はどれか。
- 平成22年度 秋期 問2コンピュータルームにおけるオペレータの行動のうち,適切なものはどれか。
- 令和6年度 春期 問8サービスデスクにWFM(Work Force Management)システムを導入する目的として,適切なものはどれか。
- 平成22年度 秋期 問10システムを毎日8:00から24:00まで稼働させるために,要員を図の3種類の勤務時間で1名ずつ配置している。このシステムを,年間365日稼働させるために必要となる要員の総数は,最少で何人か。ここで,年間の休日は120日,年次有給休暇日数は20日とする。また,休暇や病欠などで要員の確保が不可能にならないように調整できるものとする。
- 平成23年度 秋期 問11システム運用管理における管理情報の取扱いに関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
- 令和3年度 春期 問11データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの 2 倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和7年度 春期 問11ヒューマンエラーに起因する運用作業ミスの防止対策の一つに,エラープルーフ化がある。〔磁気テープ交換作業のミス〕に対する再発防止策のうち,エラープルーフ化の五つの原理(排除,代替化,容易化,異常検出,影響緩和)の“排除”に該当するものはどれか。
- 令和4年度 春期 問12プロジェクトマネジメントの進捗管理や課題管理だけでなく,サービスマネジメントのインシデント管理やサービス要求管理でも利用できる,次の特徴をもつ OSS のツールはどれか。
- 令和元年度 秋期 問13入出力データの管理方針のうち,適切なものはどれか。
- 平成24年度 秋期 問12次の処理条件でサーバ上のファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは何本か。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 14年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。