ITパスポート 平成27年度 春期 特別措置試験 問37
サービスマネジメント
サービス継続管理に関する問題
ITサービスマネジメントにおけるITサービス継続性管理とは,災害などの発生時にビジネスへの悪影響を最小限にするための活動である。ITサービス継続性管理においてPDCAサイクルのA(Act)に該当するものはどれか。
- ア ITサービスを継続するための復旧方法などを定めた復旧計画書を策定する。
- イ 災害の発生を想定して,要員に対する定期的な教育や訓練を実施する。
- ウ 復旧計画の内容についてレビューやテストを実施して検証する。
- エ レビューやテストの実施結果に基づいて,必要であれば復旧計画書を見直す。
答えと解説
✓ これが正解エ レビューやテストの実施結果に基づいて,必要であれば復旧計画書を見直す。
解説
四つの肢が、四つの段に一つずつきれいに当たっています。
PDCAは、計画し、実行し、確かめ、手を打ち直すという四つの頭文字です。設問が問うているのは、四つ目の手を打ち直す段になります。復旧の計画を作るのが一つ目、教育や訓練をするのが二つ目、レビューや試験で確かめるのが三つ目です。ですから、確かめた結果を受けて計画そのものを直す、と述べている肢を選びます。四つの肢が四つの段にきれいに当たっている作りなので、順に並べ直せば決まります。この輪が大事なのは、災害の備えが必ずずれるからです。人が変わり、機械が変わり、連絡先が変わります。紙の上で正しく見える計画も、実際に動かすと、鍵が開かない、電話がつながらない、担当が休みといった穴が出ます。訓練はその穴を見つけるために行うもので、見つけた穴を計画へ書き戻すところまでやって、初めて一周したことになります。
ほかの選択肢の解説
- ア ITサービスを継続するための復旧方法などを定めた復旧計画書を策定する。:計画を作る段にあたります。四つのうちの一つ目で、ここから輪が回り始めます。どこから手を付けるか、と聞かれたら、こちらが答えになります。何をどの順で戻すか、どこまで戻れば良しとするか、いつまでに戻すかを決めるのが、この段の中身です。
- イ 災害の発生を想定して,要員に対する定期的な教育や訓練を実施する。:決めたことを実際にやってみる段です。二つ目にあたり、訓練はこの段の代表になります。決めたことを身に付けさせたい、という問いなら、こちらが答えです。年に一度は実際に動かしてみる、という決め方をする会社が多くなっています。
- ウ 復旧計画の内容についてレビューやテストを実施して検証する。:うまくいっているかを確かめる段です。三つ目にあたり、問われている段のすぐ手前になります。計画のとおりに動くかどうかを試したい、という問いなら、こちらが答えになります。ここで止めてしまうと、輪が閉じません。
関連用語
- PDCA計画、実行、点検、処置の四つを繰り返して改善を続ける進め方です。
- ITサービスマネジメント日々の運用を保ちながら、足りないところを見つけて直し続ける取組みをまとめた言葉です。
- ITサービス
継続性管理 大きな災害でサービスが止まっても、合意した時間内に復旧できるよう備えるプロセスです。 - レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問37
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
関連問題
- 令和8年度 問52:
要件定義に 関する 問題 (レビュー) - 令和8年度 問46:
問題管理の 説明 (ITサービスマネジメント) - 令和7年度 問83:
PDCAに 関する 問題 (PDCA) - 令和7年度 問37:
SLAに 関する 問題 (ITサービスマネジメント) - 令和3年度 問53:
SLMに 関する 説明 (レビュー)
同じ分野の問題
誤りを見つけたら報告する