平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問3
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
“ITサービスが必要とされるときに,合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力”について,定義し,分析し,計画し,測定し,改善する活動を行うITILの管理プロセスはどれか。
- アITサービス継続性管理
- イインシデント管理
- ウ可用性管理
- エ問題管理
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✓ これが正解ウ可用性管理
解説
必要なときに機能を果たせる能力を扱う管理プロセスは可用性管理です。
設問の定義は、ITサービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力、すなわち可用性を表しています。見分ける軸は、そのプロセスが扱う対象が可用性そのものかどうかです。ITILの可用性管理は、ITサービスとそれを支える構成要素の可用性について、目標を定義し、現状を分析し、計画を立て、測定して、改善する活動を受け持ちます。ITサービス継続性管理は大きな災害などへの備え、インシデント管理と問題管理は起きた障害やその原因への対応を担います。定義の文がどの性質を言い換えたものかを先に見抜くと選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アITサービス継続性管理:ITサービス継続性管理は、災害のように事業に重大な影響を与える事態が起きても、合意した時間内にITサービスを再開できるよう備えるプロセスです。日常の可用性を定義し改善する活動ではなく、非常時への備えを受け持ちます。
- イインシデント管理:インシデント管理は、起きてしまったインシデントに対して、できるだけ早く通常のサービスを回復させるプロセスです。個々の障害への対応が中心であり、可用性を定義し計画し改善する活動を担うものではありません。
- エ問題管理:問題管理は、インシデントの根本原因を突き止め、再発の防止や影響の軽減を図るプロセスです。原因への対処を担うもので、可用性について定義から改善までを受け持つ管理プロセスとは役割が違います。
この問題の用語
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問3
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(可用性)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問4:プラクティスの目的(可用性)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問12(インシデント管理)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問9:構成ベースラインに関する問題(問題管理)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問5(問題管理)
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