平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問4
パフォーマンス評価及び改善
内部監査に関する問題
JIS Q 20000-1の“サービスマネジメントシステムの監視及びレビュー”の要求事項のうち,適切なものはどれか。
- ア監査員は,自らの仕事を監査してはならない。
- イ監査の基準は,文書化された手順の中に定義してはならない。
- ウ特定された不適合,懸念事項は,該当する利害関係者であっても開示してはならない。
- エレビューの間隔は,あらかじめ定めてはならない。
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✓ これが正解ア監査員は,自らの仕事を監査してはならない。
解説
監査員は自らの仕事を監査しないことが求められます。
JIS Q 20000-1 のサービスマネジメントシステムの監視及びレビューには、内部監査とマネジメントレビューに関する要求事項が含まれます。見分ける軸は、監査やレビューが客観的に、計画的に、結果を生かす形で行われるかです。内部監査で、監査員が自分の担当した仕事を監査すると、見落としや甘い評価が起きやすく、監査の客観性と公平性が損なわれます。そのため、監査員は自らの仕事を監査してはならないとされています。ほかの肢はどれも、定めておくべきことや伝えるべきことを、禁じる形に裏返した文です。監査は第三者の目で行う、という原則を思い出すと選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ監査の基準は,文書化された手順の中に定義…:監査の基準は、文書化された手順の中で定めておくものです。何を物差しに監査するかを決めずに監査を行えば、結果がばらつき、監査の妥当性も確かめられません。定義してはならないという禁止は逆の向きです。
- ウ特定された不適合,懸念事項は,該当する利…:監査やレビューで見つかった不適合や懸念事項は、該当する利害関係者に伝えて、対応につなげるものです。開示を禁じると、問題を知るべき人に伝わらず改善が進みません。要求事項とは逆の書き方です。
- エレビューの間隔は,あらかじめ定めてはなら…:マネジメントレビューは、あらかじめ定めた間隔で計画的に行うものです。間隔を決めないままでは、レビューが後回しになって行われなくなるおそれがあります。あらかじめ定めてはならないという禁止は逆です。
この問題の用語
- 内部監査組織が自分たちの仕組みを、業務の担当から離れた立場の者が点検すること。結果は改善のための見直しに使われます。
- マネジメントレビュー経営層が、仕組みが目的に合っているかを定期的に見直すことです。前回の処置の状況、内部監査の結果、不適合と是正を考えます。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- 監査員監査を行い、決められた基準に照らして確かめる役割の人です。リスクを運用管理する権限をもつリスク所有者とは、別の役割です。
- 利害関係者決定や活動に影響を与える、または影響を受ける人や組織のこと。利用者や株主、取引先などが含まれ、ステークホルダとも呼ばれます。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(マネジメントレビュー)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7:リリース及び展開管理に関する問題(レビュー)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問1(利害関係者)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問5:内部監査の要求事項(監査員)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問5:内部監査に関する問題(内部監査)
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