平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問4
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
“ITサービスが必要とされるときに,合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力”について,定義し,分析し,計画し,測定し,改善する活動を行うITILの管理プロセスはどれか。
- アITサービス継続性管理
- イインシデント管理
- ウ可用性管理
- エ問題管理
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✓ これが正解ウ可用性管理
解説
必要なときに機能を果たせる能力を扱うのは、可用性管理です。
設問の引用符で示された能力は、可用性を言い表したものです。可用性とは、ITサービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力のことで、これを定義し、分析し、計画し、測定し、改善するのが可用性管理です。可用性管理は、サービスの可用性の目標を事業の要求に合わせて設定し、構成要素の信頼性や保守性、障害からの復旧の速さなどを考えながら、目標を満たすための計画と改善を進めます。他の選択肢は、災害時の継続、個々のインシデントへの対応、根本原因の除去を扱うプロセスです。必要なときに使えるかどうかという、日常の使える状態そのものを守るのが可用性管理だと押さえると区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アITサービス継続性管理:ITサービス継続性管理は、災害などの重大な事態が起きても、事業に必要なITサービスを合意した期間内に復旧できるようにするプロセスです。日常の運用で機能を果たせる能力を高める活動ではなく、対象とする事態の大きさが違います。
- イインシデント管理:インシデント管理は、起きたインシデントに対応して、できるだけ早くサービスを通常の状態に戻すプロセスです。個々の中断への対処が中心で、サービスが機能を果たせる能力を定義し計画し改善していく活動ではありません。
- エ問題管理:問題管理は、インシデントの根本原因を突き止め、再発を防ぐためのプロセスです。可用性の向上に役立つことはありますが、可用性そのものを定義し、計画し、測定し、改善するのは別のプロセスの役割です。
この問題の用語
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
出典:平成26年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(可用性)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問4:プラクティスの目的(可用性)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問12(インシデント管理)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問9:構成ベースラインに関する問題(問題管理)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問5(問題管理)
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