ITパスポート 平成30年度 春期 特別措置試験 問23
経営戦略
SCMに関する問題
調達や生産,販売などの広い範囲を考慮に入れた上での物流の最適化を目指す考え方として,適切なものはどれか。
- ア トレーサビリティ
- イ ベストプラクティス
- ウ ベンチマーキング
- エ ロジスティクス
答えと解説
✓ これが正解エ ロジスティクス
解説
調達から販売までを通して、物の流れを最も良い形にします。
物流というと、できあがった品物を運ぶ場面だけを思い浮かべがちです。しかし実際には、材料を仕入れる段から、作る段、売って届ける段まで、物はずっと動いています。どこか一つだけを速くしても、別のところで滞れば全体は良くなりません。そこで、広い範囲をまとめて見渡し、全体として最も良い形を目指す考え方が置かれました。これがロジスティクスです。在庫をどこにどれだけ持つか、どの順で運ぶかまでを一続きで決めます。部分ではなく全体を見る、という点がこの言葉の核になります。もともとは軍で、物資を前線まで届ける働きを指す言葉でした。それが事業の場へ移り、仕入れから届けるまでを通して見る意味になりました。途中に在庫を多く持てば止まりにくくなりますが、費用がかさみます。釣り合いを取る点を決めるのもこの考え方の役目です。
ほかの選択肢の解説
- ア トレーサビリティ:品物がどこで作られ、どう運ばれてきたかを後からたどれるようにする仕組みです。来歴を追う仕掛けであって、流れを最も良い形にする考え方ではありません。原料や部品の記録を残しておくことで実現します。食品や薬でよく使われます。
- イ ベストプラクティス:最も良い成果を上げているやり方のことです。手本になる例を指す言葉なので、物の流れを全体で見るという考え方そのものではありません。同じ言葉で最も良いやり方そのものを指す場合もあります。いずれにせよ手本の話です。
- ウ ベンチマーキング:他社の優れたやり方と自社を比べて、差を埋めていく手法です。比べることが中心なので、物流の範囲を広げて最適化する話とは別になります。比べる相手は同じ業種とは限りません。他の業種の優れたやり方を持ち込むこともあります。あくまで比較の手法です。
関連用語
- ロジスティクス調達や生産、販売までの広い範囲をまとめて見渡し、物の流れを全体として最も良い形にする考え方です。
- トレーサビリティ物や情報の履歴をたどれることを指し、追跡できることとも訳されます。
- ベンチマーキング優れた成果を上げている企業のやり方を調べて自社と比べ、差がどこにどれだけあるかを測る手法です。
- SCM原材料の調達から生産、配送、販売までの流れを企業をまたいでまとめて管理するしくみです。
- 調達必要なシステムや物品を、外部の事業者から手に入れる一連の手続です。
- ベストプラクティスある目的を達成するうえで最も効果的とされる、外にある手本のやり方です。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問23
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