平成23年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問8
配電理論及び配線設計
電圧降下に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
- イ√3I²r
- ロ√3Ir
- ハ2Ir
- ニ2√3Ir
答えと解説
✓ これが正解ロ√3Ir
解説
三相3線式の電圧降下は √3×I×r です。
電圧降下とは、電線の抵抗のために、電源側の電圧V₁より負荷側の電圧V₂が小さくなる分の電圧です。単相2線式なら、往復2本の電線に電流Iが流れるので 2Ir になります。三相3線式では、3本の電流が互いに120度ずれており、線間電圧の差をベクトルで求めると、1本分のIrの√3倍になります。
したがって、抵抗負荷の三相3線式回路の電圧降下は、V₁-V₂=√3×I×r です。電圧降下は、オームの法則どおり電流と抵抗の積の形で表され、電流の2乗は含みません。
実際の問題では、注の√3=1.73を使って数値に直す場合もあります。覚え方は、単相2線式は2Ir、三相3線式は√3Ir、の対応で押さえることです。三相の係数が2でなく√3になるのは、各線の電流が互いに120度ずれて、一部が打ち消し合うためと考えると、数字の違いを思い出しやすくなります。
ほかの選択肢の解説
- イ√3I²r:I²r の形は、電線で消費される電力(損失)を表す式の並びで、単位がワットになります。聞かれているのは電圧の差なので、電流の2乗を含む式は電圧降下になりません。
- ハ2Ir:2Ir は、電線が往復2本で電流が行って戻る単相2線式回路の電圧降下の式です。この図は3本の電線を使う三相3線式なので、係数は2でなく√3を使う必要があります。
- ニ2√3Ir:2√3Ir は、単相の係数2と三相の係数√3を掛け合わせたような形で、単相2線式にも三相3線式にも当てはまりません。係数はどちらか一方で、重ねて掛けることはしません。
出典:平成23年度下期第二種電気工事士筆記試験 問8(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)
