令和8年度上期第二種電気工事士学科試験(電気技術者試験センター)問5
電気に関する基礎理論
三相3線式に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような三相3線式200 Vの回路で,c-o間の抵抗が断線した。断線前と断線後のa-o間の電圧Vの値[V]の組合せとして,正しいものは。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ断線前116 断線後116
- ロ断線前116 断線後100
- ハ断線前100 断線後116
- ニ断線前100 断線後100
答えと解説
✓ これが正解ロ断線前116 断線後100
解説
断線前は200÷√3≒116 V、断線後は100 Vです。
3つの抵抗Rをスター(Y)に結んだ三相負荷の問題です。各線間の電圧が200 Vのとき、スター結線では、1つの抵抗にかかる電圧(相電圧)は線間電圧の 1÷√3 になります。
断線前のa-o間の電圧は、200÷√3 です。√3=1.73 とすると 200÷1.73=115.6 で、約116 V となります。
c-o間の抵抗が断線すると、c相には電流が流れません。残るのは、a-o間とo-b間の2つの抵抗Rが直列につながり、a相とb相の間の線間電圧200 Vがそこに加わる回路です。2つの抵抗は同じ値なので電圧は半分ずつに分かれ、a-o間の電圧は 200÷2=100 V です。
以上から、断線前116 V、断線後100 V の組み合わせが正しくなります。覚え方は、断線前は線間電圧÷√3、断線後は残った2つの抵抗で線間電圧を2等分、です。
ほかの選択肢の解説
- イ断線前116 断線後116:断線後も116 Vのままと考えた組み合わせです。断線でc相の電流は止まり、a相とb相は線間電圧200 Vを2つの抵抗で分ける形に変わるので、116 Vは保てません。
- ハ断線前100 断線後116:断線前を100 Vとするのは、線間電圧200 Vを単純に半分にした見方です。三相のスター結線では、相電圧は線間電圧÷√3 になるので、断線前は約116 Vです。
- ニ断線前100 断線後100:断線前も100 Vとした組み合わせです。断線前は3相がそろって負荷に電圧を加えているので、各抵抗は線間電圧を√3で割った約116 Vを受け持ちます。
出典:令和8年度上期第二種電気工事士学科試験 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)