令和8年度上期第二種電気工事士学科試験(電気技術者試験センター)問6
配電理論及び配線設計
電圧降下に関する問題
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図のように,電線のこう長12 m の配線により,消費電力1 600 W の抵抗負荷に電力を供給した結果,負荷の両端の電圧は100 V であった。配線における電圧降下[V]は。ただし,電線の電気抵抗は長さ1 000 m 当たり5.0 Ωとする。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ1
- ロ2
- ハ3
- ニ4
答えと解説
✓ これが正解ロ2
解説
電流16 A、往復の抵抗0.12 Ωで、降下は約2 Vです。
電圧降下とは、電線に電流が流れたとき、電線の抵抗のせいで失われる電圧のことです。電線の抵抗に電流をかけて求めます。
まず電流は、電力=電圧×電流から、1 600÷100=16 A です。次に電線の抵抗を求めます。電線は往きと帰りの2本あり、1本が12 m なので、往復で24 m です。1 000 m 当たり5.0 Ω ですから、24×5.0÷1 000=0.12 Ω となります。電圧降下は 16×0.12=1.92 V で、最も近い値は2 V です。
気をつけたいのは、単相2線式では電線が2本あることです。12 m だけで計算すると抵抗は0.06 Ωとなり、16×0.06=0.96 V となって、1 V を選んでしまいます。覚え方は、単相2線式では電線の長さを往復分で数えることです。この考え方は、配線の電圧降下を電流と電線の抵抗の積で求める計算です。
ほかの選択肢の解説
- イ1:1 Vは、往きの電線1本ぶん(12 m、0.06 Ω)だけで16 A×0.06 Ω=0.96 Vと計算した値です。帰りの電線の抵抗も加わるので、答えの半分になってしまいます。
- ハ3:3 Vにあたる数え方は、この条件からは見つかりません。16 Aと往復の抵抗0.12 Ωの積は1.92 Vで、3 Vまで増える要素は問題文にないため、導けない値です。
- ニ4:4 Vも、この条件からは導けません。往復24 mの抵抗0.12 Ωに16 Aをかけると1.92 Vで、4 Vになるには電線の長さか電流が2倍を超える必要があります。
出典:令和8年度上期第二種電気工事士学科試験 問6(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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