令和4年度 北海道 午後 問59
医薬品の適正使用・安全対策
間質性肺炎に関する問題
以下の一般用医薬品の安全対策等に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内はどちらも同じ字句が入る。
1994年1月、( a )とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。しかし、それ以降も慢性肝炎患者が( a )を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあった。
また、( b )が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受け、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分への速やかな切替えにつき指示がなされた。
- 1a=小柴胡湯 b=プソイドエフェドリン塩酸塩
- 2a=柴胡桂枝湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン
- 3a=小柴胡湯 b=アミノピリン
- 4a=柴胡桂枝湯 b=アミノピリン
- 5a=小柴胡湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン
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✓ これが正解5a=小柴胡湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン
解説
aは小柴胡湯、bは塩酸フェニルプロパノールアミンが入る
一般用医薬品の安全対策の経緯は、手引き第5章の一般用医薬品に関する主な安全対策の項で判断します。漢方処方製剤による間質性肺炎と、脳出血の副作用による成分の切替えの二つの出来事を区別するのがポイントです。
aには小柴胡湯が入ります。小柴胡湯による間質性肺炎については、1994年1月にインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされました。しかし、その後も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例がありました。柴胡桂枝湯は名前が似ていますが、この経緯で書かれている処方ではありません。
bには塩酸フェニルプロパノールアミンが入ります。塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受け、厚生労働省から関係製薬企業等に、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底などとともに、代替成分への速やかな切替えが指示されました。このとき代替成分とされたのがプソイドエフェドリン塩酸塩などです。アミノピリンは、アンプル入りかぜ薬による副作用の事例で問題となった解熱鎮痛成分です。
したがって、小柴胡湯と塩酸フェニルプロパノールアミンの組み合わせが正解です。間質性肺炎は小柴胡湯、脳出血は塩酸フェニルプロパノールアミン、と症状と成分を対にして覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1a=小柴胡湯 b=プソイドエフェドリン塩酸塩:aの小柴胡湯は合っていますが、bが違います。プソイドエフェドリン塩酸塩は、脳出血の報告を受けて切り替える先とされた代替成分のほうです。
- 2a=柴胡桂枝湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン:bは合っていますが、aが違います。インターフェロン製剤との併用禁忌の改訂と、その後の間質性肺炎の事例で書かれているのは小柴胡湯です。
- 3a=小柴胡湯 b=アミノピリン:小柴胡湯のaは合っていますが、bが当てはまりません。アミノピリンは、昔のアンプル入りかぜ薬によるショックの事例で知られる解熱鎮痛成分で、脳出血を受けた切替えとは時期も内容も異なります。
- 4a=柴胡桂枝湯 b=アミノピリン:二つの空欄がどちらも当てはまりません。インターフェロンとの併用で肺の副作用が問題になった処方も、脳の出血を理由に置き換えが進んだ成分も、この組の語とは異なります。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問59(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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