令和6年度 北海道 午後 問59
医薬品の適正使用・安全対策
アンプル入りかぜ薬に関する問題
一般用医薬品の安全対策等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アンプル入りかぜ薬は他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が速く、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたことから、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。
b 小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂後も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例がある。
c プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受け、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として塩酸フェニルプロパノールアミンへの速やかな切替えについて指示がなされた。
d 一般用かぜ薬全般において、まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、その症状は、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける旨の注意喚起がなされている。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 正
- 2誤 正 正 正
- 3正 誤 正 正
- 4正 正 誤 正
- 5正 正 正 誤
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✓ これが正解4正 正 誤 正
解説
a・b・dが正しく、cは切替えの方向が逆です。
一般用医薬品に関する主な安全対策の経緯(手引き第5章 一般用医薬品に関する主な安全対策)で判断します。
aは正しい記述です。アンプル入りかぜ薬は、他の剤形(錠剤、散剤など)に比べて吸収が速く、血中濃度が急速に高値に達するため、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたことから、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、製品の回収が要請されました。bも正しく、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用を禁忌とする使用上の注意の改訂後も、慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例があり、緊急安全性情報の配布が指示されました。cは誤りです。脳出血などの副作用症例が複数報告されたのは、塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品で、厚生労働省は使用上の注意の改訂、情報提供の徹底などを行うとともに、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩などへの速やかな切替えを指示しました。記述は2つの成分が逆です。dは正しく、一般用かぜ薬全般で、まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける旨の注意喚起がなされています。
よって、a正・b正・c誤・d正とする組み合わせが正解です。覚え方として、塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)から切り替えた先がプソイドエフェドリン、と矢印の向きで覚えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 正:cを正としている点が違います。脳出血などの報告を受けて使用をやめるよう求められたのはPPAの側で、切り替え先として示されたのがプソイドエフェドリンです。
- 2誤 正 正 正:aを誤、cを正としています。小さなガラス容器(アンプル)に入った内服液のかぜ薬が回収された経緯は実際にあった対策でaは正しく、成分の前後関係が入れ替わったcが誤りです。
- 3正 誤 正 正:bを誤、cを正としています。併用禁忌の改訂後も小柴胡湯で肺の重い副作用が出た例があったというbは正しく、PPAとプソイドエフェドリンの関係が逆のcは誤りです。
- 5正 正 正 誤:cを正、dを誤としています。かぜ薬全般に肺の炎症への注意書きがあるというdは正しく、誤っているのは成分の切替えの向きが逆になったcです。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問59(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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