平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問2
システム企画
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された4案について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては5段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で,次の式で総合評価点を算出する。総合評価点が最も高い改善案はどれか。
〔総合評価点の算出式〕
総合評価点 = 効果の総評価点 - リスクの総評価点
採点結果表
| 区分 | 評価項目 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
重み付け表
| 区分 | 評価項目 | 重み |
|---|---|---|
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案3
解説
重み付きで計算すると、案3が総合評価点7で最も高くなります。
各評価項目の点に重みを掛けて合計し、効果の総評価点からリスクの総評価点を引きます。リスクの点は高いほど不利なので、引き算で効いてくる点に注意します。案3は、効果が2×3+2×2+5×4=30、リスクが5×3+1×8=23で、総合評価点は30-23=7です。案1は効果31・リスク28で3、案2は効果36・リスク35で1、案4は効果30・リスク43で-13となり、案3が最も高くなります。スケジュールリスクの重みが8と大きいので、この項目の点が低い案ほど有利になります。重みの大きい項目から見当を付けると検算が速くなります。これは評価項目ごとに重み付けをして総合評価を出す考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案1:案1は効果が5×3+2×2+3×4=31と高めですが、リスクも4×3+2×8=28となり、総合評価点は3にとどまります。効果の大きさだけで比べると上位に見えても、リスクを差し引くと案3の7には届きません。
- イ案2:案2は効果が4×3+4×2+4×4=36で、4案の中で最も大きい値です。しかしスケジュールリスクが4点で重み8が掛かり、リスクは1×3+4×8=35となって、総合評価点は1しか残りません。
- エ案4:案4は効果が4×3+5×2+2×4=30ありますが、スケジュールリスクが5点で重み8を掛けると40になり、リスクは43に達します。総合評価点は30-43=-13となり、4案の中で最も低い結果です。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:アローダイアグラムに関する問題(スケジュール)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問18:ステークホルダ登録簿に関する問題(重要度)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問13(重要度)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問12:仮想化に関する問題(システム運用)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問5:総合評価点が最も高い改善案(システム運用)
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