令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9
パフォーマンス評価及び改善
マネジメントレビューに関する問題
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,パフォーマンス評価の一つである“マネジメントレビュー”の要求事項のうち,適切なものはどれか。
- アSLAには,サービスレベル目標,作業負荷の限度及び例外を含めなければならない。
- イアウトプットには,継続的改善の機会に関する決定を含まなければならない。
- ウ改善の機会に対して適用する評価基準には,改善とサービスマネジメントの目的との整合性が含まれなければならない。
- エ既存のサービス,新規サービス及びサービス変更に対するサービスの要求事項を決定し,文書化しなければならない。
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✓ これが正解イアウトプットには,継続的改善の機会に関する決定を含まなければならない。
解説
マネジメントレビューのアウトプットには、継続的改善の機会の決定を含めます。
マネジメントレビューは、トップマネジメントがあらかじめ定めた間隔でSMSとサービスを見直し、引き続き適切で、妥当で、有効であることを確かめる活動です。監査の結果やパフォーマンスの状況などを取り上げて見直し、そのアウトプットには、継続的改善の機会に関する決定や、SMSとサービスの変更の必要性に関する決定を含めることが求められます。見分ける軸は、その記述がマネジメントレビューという活動の要求事項かどうかです。ほかの記述は、SLAの中身、改善の評価基準、サービスの要求事項の決定といった別の箇所の要求事項です。見直した結果として何を決めるかを問われたら、改善と変更の決定と覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アSLAには,サービスレベル目標,作業負荷…:SLAにサービスレベル目標、作業負荷の限度及び例外を含めるというのは、サービスレベル管理の要求事項です。顧客と合意する文書の中身についての決まりであり、マネジメントレビューの要求事項ではありません。
- ウ改善の機会に対して適用する評価基準には,…:改善の機会に適用する評価基準に、改善とサービスマネジメントの目的との整合性を含めるというのは、継続的改善の要求事項です。改善の候補をどう評価するかの決まりで、マネジメントレビューのものではありません。
- エ既存のサービス,新規サービス及びサービス…:既存のサービス、新規サービス、サービス変更についてサービスの要求事項を決めて文書化するのは、サービスの計画に関わる要求事項です。トップマネジメントが全体を見直す活動の要求事項ではありません。
この問題の用語
- マネジメントレビュー経営層が、仕組みが目的に合っているかを定期的に見直すことです。前回の処置の状況、内部監査の結果、不適合と是正を考えます。
- 継続的改善仕組みやサービスのできばえを、繰り返し高めていく活動。不適合をきっかけに原因を断つ是正処置とは違い、きっかけがなくても続けます。
- サービスレベル目標提供する側が約束する、測ることのできるサービスの水準です。方針や漠然とした期待とは違い、数値で達成を確かめられます。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- パフォーマンス評価決めた目標に対して、どこまで達成できたかを測ることをいいます。満足度の平均点を目標値で割るなど、数値にして確かめます。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問5:リスク及び機会を決定する目的(継続的改善)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問3:SLAに関する説明(サービスレベル目標)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(SLA)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問8:マネジメントレビューに関する問題(パフォーマンス評価)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問5:内部監査に関する問題(マネジメントレビュー)
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