令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問5
パフォーマンス評価及び改善
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された案 1~4 について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては 5 段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で,次の式で総合評価点を算出する。総合評価点が最も高い改善案はどれか。
〔総合評価点の算出式〕
総合評価点 = 効果の総評価点 - リスクの総評価点
採点結果表
| 区分 | 評価項目\改善案 | 案 1 | 案 2 | 案 3 | 案 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
重み付け表
| 区分 | 評価項目 | 重み |
|---|---|---|
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
- ア案 1
- イ案 2
- ウ案 3
- エ案 4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案 3
解説
重みを掛けて効果からリスクを引くと、案3が7点で最も高くなります。
各評価項目の点数に重みを掛けて合計し、効果の合計からリスクの合計を引きます。重みは作業コスト削減3、システム運用品質向上2、セキュリティ強化4、技術リスク3、スケジュールリスク8です。案1は効果15+4+12=31、リスク12+16=28で3点。案2は効果12+8+16=36、リスク3+32=35で1点。案3は効果6+4+20=30、リスク15+8=23で7点。案4は効果12+10+8=30、リスク3+40=43でマイナス13点です。最も高いのは案3です。重みの大きいスケジュールリスクが低い案ほど有利になる、と先に目を付けると検算が速くなります。これは評価項目ごとの重み付けで総合点を出す考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案 1:案1は効果の合計が31と高めですが、技術リスク4とスケジュールリスク2に重みを掛けたリスクが28になり、差し引くと3点にとどまります。案3の7点には届きません。
- イ案 2:案2は効果の合計が36で四案の中で最大です。しかしスケジュールリスク4に重み8が掛かってリスクの合計が35となり、総合評価点は1点まで下がります。
- エ案 4:案4は効果が30ありますが、スケジュールリスク5に重み8を掛けると40になり、技術リスクと合わせたリスクは43です。総合評価点はマイナス13で四案の中で最も低くなります。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:令和元年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:アローダイアグラムに関する問題(スケジュール)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問18:ステークホルダ登録簿に関する問題(重要度)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問13(重要度)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問12:仮想化に関する問題(システム運用)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問2:総合評価点が最も高い改善案(システム運用)
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