平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問3
システム企画
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された4案について,評価項目を設定して採点した。効果及びリスクについては5段階評価とし,それぞれの評価項目ごとの重要度に応じた重み付けを行った上で次の式で総合評価点を算出したとき,総合評価点が最も高い改善案はどれか。
総合評価点=効果の評価-リスクの評価
各システム改善案の採点結果
| 評価項目 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
各評価項目の重み付け
| 評価項目 | 重み | |
|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案3
解説
重み付けした効果からリスクを引くと、案3が7点で最も高くなります。
各評価項目の点に重みを掛けて合計し、効果の合計からリスクの合計を引きます。案1は効果が3×4+2×2+5×3=31、リスクが2×8+4×3=28で、総合評価点は3です。案2は効果が4×4+4×2+4×3=36、リスクが4×8+1×3=35で1です。案3は効果が5×4+2×2+2×3=30、リスクが1×8+5×3=23で7です。案4は効果が2×4+5×2+4×3=30、リスクが5×8+1×3=43で-13です。最も高いのは案3の7点です。これは重み付けによる総合評価の考え方で、スケジュールリスクの重み8のように大きい重みの項目から先に見ると、差のつく所をすぐつかめます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案1:案1は効果の合計が31点ありますが、技術リスクの4点に重み3、スケジュールリスクの2点に重み8が掛かり、リスクは28点になります。差し引きは3点で、案3の7点に届きません。
- イ案2:案2は効果の合計が36点で4案の中で最も大きくなります。しかしスケジュールリスクが4点で重み8が掛かるため、リスクは35点に膨らみ、差し引きは1点にとどまります。
- エ案4:案4はシステム運用品質向上の5点などで効果は30点ありますが、スケジュールリスクが5点と最も高く、重み8を掛けると40点になります。リスクは43点で、差し引きは-13点です。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成21年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問3
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:アローダイアグラムに関する問題(スケジュール)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問18:ステークホルダ登録簿に関する問題(重要度)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問13(重要度)
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- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問5:総合評価点が最も高い改善案(システム運用)
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