企業活動|平成26年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問90
〔中問B・製品の製造と販売の計画〕〔ストラテジ〕
製品Hには,社外から仕入れている部品Jが使われている。この部品Jの仕入価格が来月から値上がりする可能性が出てきた。部品Jが値上がりし,製造方法として案Bを採用する場合,図1の製造台数と製造原価のグラフはどのようになるか。ここで,元の製造台数と製造原価の関係を実線で,部品Jの仕入価格が値上がりした場合の関係を破線で示す。
〔中問Bの記述(抜粋・再掲)〕
```
製品Hの製造方法として案Aと案Bの二つの案が検討されていて,それぞれの案の固定費と
変動費は表1のようになると見込んでいる。
```
〔表1 案Aと案Bの固定費と変動費の見込額(再掲)〕
```
固定費(万円/月) 変動費(万円/台)
案A 1,400 6
案B 2,000 5
```
〔図1 製造台数と製造原価の関係(再掲)〕
```
製造原価
(万円) / 案A
│ / ───── 案B
│ / ─────
│ /─────
2,000 ├────────
1,400 ├──/
│
0 └──────────────────────────▶
0 製造台数
(案Aは 1,400 から急な傾きで、案Bは 2,000 から緩い傾きで上がり、途中で交わる)
```
〔4つのグラフ〕
```
ア 破線は 2,000 より 上から出て、実線とほぼ平行に上がる
イ 破線は 2,000 より 上から出て、さらに急な傾きで上がる
ウ 破線は実線と同じ点(2,000)から出て、急な傾きの直線で上がる
エ 破線は実線と同じ点(2,000)から出るが、曲線で反り上がる
```
- 破線の切片が上がり,実線とほぼ平行に上がるグラフ
- 破線の切片が上がり,かつ傾きも急になるグラフ
- ✓ これが正解破線が実線と同じ切片から出て,傾きだけが急になるグラフ
- 破線が実線と同じ切片から出て,曲線で反り上がるグラフ
解説
作らなかったら消えるかどうかで、費用を二つに切り分けます。
仕入れる部品の値上がりが、どちらの費用を動かすかを先に決めます。固定費は、作っても作らなくてもかかる費用です。工場の賃料や設備の費えが、その代表になります。変動費は、一台作るごとにかかる費用です。材料の費えや部品の代金が、こちらに入ります。部品は一台につき使うので、値上がりは変動費を押し上げます。式で見ると、切片にあたる数はまったく動きません。動くのは台数に掛ける数のほうだけです。よって、出発点は同じで傾きだけが急になる直線が答えです。切片が上がる肢は、固定費が増えたときの形になります。出発点も傾きも上がる肢は、二つの費用がそろって増えた形です。曲線で反り上がる肢は、一台あたりの費えが台数で変わる形です。十台なら十倍、百台なら百倍です。一台あたりが決まっている限り、線はまっすぐにしかなりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 出発点が上がり、傾きは元とほぼ同じ形を示しています。これは固定費だけが増えたときの形です。部品の代金は、作った台数だけかかる費えになります。賃料が上がった場合を問われたなら、この形です。動かす費用の種類が違います。
- 出発点も傾きも、どちらも上がる形を示しています。固定費と変動費が同時に増えたときの形です。設問は部品の値上がりしか述べていません。両方が上がる場面を問われたなら、この形になります。動く場所が一つ多すぎます。
- 出発点は同じですが、曲線で反り上がる形です。出発点も向きも合っていて、いちばん惜しい肢です。違うのは、まっすぐか曲がっているかの一点だけです。作るほど一台あたりが高くなるなら、この形です。一台あたりが一定なら曲がりません。
この問題に関係する言葉
- 固定費
- 変動費
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問90
同じ単元をまとめて解くなら企業活動へ。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)