平成26年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問7
配電理論及び配線設計
電力損失に関する問題
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図のような三相3線式回路で、線電流が10〔A〕のとき、この電線路の電力損失〔W〕は。ただし、電線1線の抵抗は1〔m〕当たり0.01〔Ω〕とする。
〔注〕本問題の計算で√2、√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41、√3=1.73、π=3.14

- イ20
- ロ35
- ハ40
- ニ60
答えと解説
✓ これが正解ニ60
解説
三相3線式の電力損失は 3I²r で、60 W です。
電線の抵抗で失われる電力(電力損失)は、1本あたり 電流²×抵抗 で表されます。三相3線式では電線が3本あるので、全体の電力損失は 3×I²×r です。ここで I は線電流、r は電線1本の抵抗です。
図の電源から負荷までの長さは 20 m、1 m 当たり 0.01Ω なので、電線1本の抵抗は r=0.01×20=0.2Ω です。線電流は 10 A なので、電力損失は 3×10²×0.2=3×100×0.2=60 W になります。
電線1本分だけなら 100×0.2=20 W で、これが3本あるので 60 W と順に確かめられます。電線が何本あるかを数えて掛けるのが要点です。電流は2乗で効くので、電流が2倍になれば損失は4倍になります。覚え方は、三相3線式の損失は電線3本分の 3I²r、です。
ほかの選択肢の解説
- イ20:20 W は 10²×0.2 と、電線1本分だけの電力損失です。三相3線式では3本の電線のそれぞれで同じ損失が出るので、3本分を合計する必要があります。
- ロ35:35 W は √3×10²×0.2=34.6 を四捨五入した値と一致します。しかし電力損失は電線3本分の I²r の合計なので、掛けるのは 3 であり、√3 ではありません。
- ハ40:40 W は 2×10²×0.2 と、電線2本分で計算した値です。2本で済むのは単相2線式の場合で、本問は三相3線式で電線が3本あるので、2本分では足りません。
出典:平成26年度下期第二種電気工事士筆記試験 問7(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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