平成27年度 秋期 午前 問62
システム戦略
投資効果に関する問題
情報化投資計画において,投資効果の評価指標である ROI を説明したものはどれか。
- ア売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもの
- イ売上高投資金額比,従業員当たりの投資金額などを他社と比較したもの
- ウ現金流入の現在価値から,現金流出の現在価値を差し引いたもの
- エプロジェクトを実施しない場合の,市場での競争力を表したもの
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✓ これが正解ア売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもの
解説
創出された利益額を投資額で割った比率です。
投資効果をはかる指標は、金額で答えるものと比率で答えるものに分かれます。ROI は Return On Investment の頭文字で、投じた額に対してどれだけの見返りがあったかを比率で示します。正解は、売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったものという説明です。割り算の形にすると単位が消えるので、規模の違う案件を同じ物差しで並べられます。一億円かけて一千万円を得た案件と、百万円かけて三十万円を得た案件のどちらが効率がよいかを比べられるのは、比率に直してあるからです。投資評価には、現金の出入りを現在価値に直して差を取る指標もありますが、そちらは答えが金額として出ます。引いて金額を出すのか、割って比率を出すのか、という形の違いを先に見ると、四つの説明文のどれがどの指標を述べているかを見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ売上高投資金額比,従業員当たりの投資金額…:売上高に対する投資金額の水準などを他社と並べ、自社の位置を知るための見方です。かけた額が多いか少ないかは分かりますが、その投資がいくらの見返りを生んだかには触れていません。
- ウ現金流入の現在価値から,現金流出の現在価…:流入と流出をそれぞれ現在価値に換算して差し引く形は、正味現在価値の求め方です。結果が金額として出るため、規模の違う案件を横に並べる物差しにはなりません。
- エプロジェクトを実施しない場合の,市場での…:実施しなかった場合の競争力について述べており、強いていえば機会損失に関わる話です。評価指標の定義を答えていないので、見返りの測り方としては成り立ちません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:平成27年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問62
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