令和5年度 秋期 午前 問64
システム戦略
キャッシュフローに関する問題
IT 投資効果の評価方法において,キャッシュフローベースで初年度の投資によるキャッシュアウトを何年後に回収できるかという指標はどれか。
- アIRR(Internal Rate of Return)
- イNPV(Net Present Value)
- ウPBP(Pay Back Period)
- エROI(Return On Investment)
答えと解説を見る
✓ これが正解ウPBP(Pay Back Period)
解説
何年で回収できるかを測る指標を選びます。
設問は、初年度の投資による現金の支出を何年後に回収できるかという指標を問うています。ここで先に読みたいのは、答えがどの単位で出るかです。年で答えるのか、金額で答えるのか、率で答えるのかによって、候補が一つずつに分かれます。設問が何年後にと聞いている以上、答えの単位は年です。正解の PBP は Pay Back Period の略で、語そのものが期間を表しています。求め方は、初期の投資額を毎年入ってくる現金の流入で割るというもので、たとえば投資が 300 で毎年の流入が 100 なら 3 年となります。分かりやすく、資金繰りの不安を直接見られる一方で、回収し終えた後にどれだけ儲かるかを見ないという弱みがあります。なお設問のキャッシュフローベースという断りは、会計上の利益ではなく実際の現金の出入りで測るという意味です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アIRR(Internal Rate of…:正味現在価値がちょうど 0 になる割引率を求めるもので、その投資が生む利回りを表します。出てくる答えは率なので、いつ元が取れるかという問いに対する答えにはなりません。
- イNPV(Net Present Valu…:将来入ってくる現金を現在の価値に割り引き、そこから投資額を差し引いた残りを表します。示されるのは価値がいくら増えるかという金額であって、期間を表す指標ではありません。
- エROI(Return On Invest…:利益を投資額で割り、投じた額に対してどれだけ返ってきたかを表す割合です。PBP は投資額を年あたりの現金の流入で割るのに対し、ROI は利益を投資額で割るため、答えが年数ではなく割合になります。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)