平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問7
経営戦略手法
PPMに関する問題
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)において,投資用の資金源と位置付けられる事業はどれか。
- ア市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業
- イ市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業
- ウ市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
- エ市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業
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✓ これが正解ウ市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
解説
市場成長率が低く占有率が高い事業が、投資の資金源になります。
PPMでは、市場成長率と相対的市場占有率の高低で事業を四つに分けます。投資の資金源になるのは、市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業で、金のなる木と呼ばれます。占有率が高いので多くの資金を生み、市場の成長が鈍いので追加の投資はあまり必要ありません。その結果、生んだ資金の余りを他の事業の育成に回せます。見分ける軸は、資金を生む力が占有率で決まり、資金を必要とする度合いが成長率で決まるという対応です。占有率が高いほど稼ぎ、成長率が高いほど資金を使う、と組で覚えておくと、四つの区分の性格を導けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い…:市場成長率も相対的市場占有率も高い事業は、花形と呼ばれる区分です。資金を多く生む一方で、伸びる市場でシェアを守るための投資も大きく、手元に残る資金は多くありません。資金源というより、将来の資金源の候補です。
- イ市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い…:市場成長率が高く相対的市場占有率が低い事業は、問題児と呼ばれます。成長市場でシェアを伸ばすには多くの投資が必要なのに、占有率が低いため生み出す資金は少なく、資金を使う側に位置付けられます。
- エ市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い…:市場成長率も相対的市場占有率も低い事業は、負け犬と呼ばれる区分です。資金を生む力も成長の見込みも小さく、撤退や縮小を検討する対象とされることが多い事業で、他の事業への資金源にはなりません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成23年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7
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