平成25年度 春期 午前 問67
経営戦略
PPMに関する問題
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)において,投資用の資金源と位置付けられる事業はどれか。
- ア市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業
- イ市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業
- ウ市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
- エ市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
解説
成長率が低く占有率が高い事業に現金が残ります。
問われているのは、いちばん儲かっている事業ではなく、投資へ回せるだけの現金が余る事業です。現金の出入りで考えると一本で決まります。占有率が高ければ売り上げが大きく、量をこなすぶん原価も下がりますから、入ってくるほうが太くなります。成長率が低ければ市場が伸びないので、設備も広告も積み増さずに済み、出ていくほうが細くなります。太い入りと細い出がそろう区画は一つしかなく、そこが金のなる木と呼ばれる場所です。ここで残った現金を、伸びる市場で戦う事業へ回すのが PPM の狙いにあたります。縦に市場成長率、横に相対的市場占有率を取った四つの区画を頭に置き、どこに現金が残るかと問い直すと、選び間違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い…:成長率も占有率も高い区画で、花形と呼ばれます。もっとも稼いで見えますが、市場が伸びている間は首位を守るために投じ続ける必要があり、手元に余りが残りません。
- イ市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い…:成長率が高く占有率が低い区画で、問題児と呼ばれます。これから伸ばす余地はあるものの、育てるために現金を使う側に立つので、元手を差し出す側にはなれません。
- エ市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い…:成長率も占有率も低い区画で、負け犬と呼ばれます。手を引くかどうかを考える対象であって、他の事業を支える安定した元手の出どころにはなりません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成25年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問67
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)