令和4年度 春期 午前Ⅱ 問8
パフォーマンス評価及び改善
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)を適用している組織において,サービスマネジメントシステム(SMS)が次の要求事項に適合している状況にあるか否かの情報を提供するために,あらかじめ定めた間隔で組織が実施するものはどれか。
〔要求事項〕
・SMS に関して,組織自体が規定した要求事項
・JIS Q 20000-1:2020 の要求事項
- ア監視,測定,分析及び評価
- イサービスの報告
- ウ内部監査
- エマネジメントレビュー
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ内部監査
解説
要求事項への適合状況の情報を、定めた間隔で得るのは内部監査です。
JIS Q 20000-1:2020 では、内部監査は、SMS が組織自体の要求事項と規格の要求事項に適合しているか、有効に実施され維持されているかの情報を得るために、あらかじめ定めた間隔で行うものとされています。見分ける軸は、適合しているか否かを確かめることが目的かどうかです。設問の〔要求事項〕に、組織自体が規定した要求事項と規格の要求事項の二つが並んでいる点が、内部監査の基準と一致します。監視や測定は成果の把握、サービスの報告は関係者への情報提供、マネジメントレビューはトップマネジメントによる見直しで、目的が異なります。適合の確認は監査、と結び付けて覚えると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監視,測定,分析及び評価:監視、測定、分析及び評価は、サービスや SMS のパフォーマンスと有効性を把握するための活動です。何をどう測るかを決めて結果を評価するもので、要求事項への適合を監査の基準として確かめる活動とは位置付けが違います。
- イサービスの報告:サービスの報告は、パフォーマンスや傾向などの情報を顧客や関係者に提供する活動です。合意に基づいて伝える情報であり、組織と規格の要求事項に SMS が適合しているかを確かめるものではありません。
- エマネジメントレビュー:マネジメントレビューは、トップマネジメントが SMS の適切性、妥当性及び有効性を見直す場です。内部監査の結果はその入力の一つになりますが、要求事項への適合の情報を自ら集める活動ではありません。
この問題の用語
- 内部監査組織が自分たちの仕組みを、業務の担当から離れた立場の者が点検すること。結果は改善のための見直しに使われます。
- マネジメントレビュー経営層が、仕組みが目的に合っているかを定期的に見直すことです。前回の処置の状況、内部監査の結果、不適合と是正を考えます。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(マネジメントレビュー)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問5:内部監査の要求事項(内部監査)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問8:マネジメントレビューに関する問題(マネジメントレビュー)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問5:内部監査に関する問題(内部監査)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)