平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問11
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
変更管理規程に記載する規則
ITサービスマネジメントの変更管理の要求事項に基づいて策定する変更管理規程に記載する規則のうち,適切なものはどれか。
- ア緊急を要する情報セキュリティパッチの適用は,通常変更及び標準変更とは異なる緊急変更の手順を利用する。
- イサービスの廃止は,顧客への影響及びリスクの大きさを考慮して,重大な影響を及ぼす可能性のあるサービス変更として分類するかどうかを決定する。
- ウ変更が失敗した場合に差異を識別し,原因究明を行えるようにするために,変更の展開前にCMDBを更新する。
- エ変更が失敗した場合には,失敗した変更を元に戻す処置を新たな変更要求とする。
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✓ これが正解ア緊急を要する情報セキュリティパッチの適用は,通常変更及び標準変更とは異なる緊急変更の手順を利用する。
解説
緊急のセキュリティパッチは、緊急変更の手順で適用します。
変更管理では、変更を通常変更、標準変更、緊急変更などに分け、種類ごとに承認や試験の進め方を変えます。見分ける軸は、各規則が変更の性質に合った扱い方になっているかどうかです。脆弱性を突かれるおそれがある情報セキュリティパッチは、通常の審議を待つと被害が広がるおそれがあるため、短い経路で承認と適用を行う緊急変更の手順を使うのが適切です。緊急変更でも記録と事後の確認は省かず、手続の速さだけを変えるという考え方です。規則を読むときは、変更の性質に合った分類か、記録を更新する時期は正しいか、失敗に備える計画が前もってあるかを確かめると判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イサービスの廃止は,顧客への影響及びリスク…:要求事項では、サービスの廃止はそれ自体が重大な影響を及ぼす可能性のあるサービス変更として扱うものとされています。影響やリスクの大きさを見て、そう分類するかどうかをその都度決めるという規則は、この扱いとずれています。
- ウ変更が失敗した場合に差異を識別し,原因究…:構成管理データベースは稼働環境の実際の構成を表すものなので、更新するのは変更を展開した後です。展開前に書き換えると、まだ反映されていない構成が記録され、失敗したときの差異の把握がかえって難しくなります。
- エ変更が失敗した場合には,失敗した変更を元…:変更が失敗したときに元に戻す処置は、変更を計画する段階であらかじめ用意しておくものです。失敗してから新たな変更要求を起こすのでは、戻すまでに承認の手続が挟まり、サービスへの影響が長引きます。
この問題の用語
- 変更管理すべての変更を、評価し承認し実施し見直すことを確実にする活動です。未知の原因を突き止めて再発を防ぐ問題管理とは、目的が違います。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- セキュリティパッチ見つかった弱点をふさぐために配られる修正プログラムです。当て漏れを防ぐには、どの機器にどの版が入っているかの把握が要ります。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問11
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問2:サービス継続管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問10:変更管理規程に記載する規則(変更管理)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問9:構成管理プロセスの活動(変更管理)
- 平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問24:IaaSに関する問題(セキュリティパッチ)
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