平成31年度 春期 午前Ⅱ 問2
プロジェクトの資源
RACIチャートに関する問題
表は,RACI チャートを用いた,あるプロジェクトの責任分担マトリクスである。設計アクティビティにおいて,説明責任をもつ要員は誰か。
| アクティビティ | 要員:阿部 | 要員:伊藤 | 要員:佐藤 | 要員:鈴木 | 要員:田中 | 要員:野村 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 要件定義 | C | A | I | I | I | R |
| 設計 | R | I | I | C | C | A |
| 開発 | A | - | R | - | R | I |
| テスト | I | I | C | R | A | C |
- ア阿部
- イ伊藤と佐藤
- ウ鈴木と田中
- エ野村
答えと解説を見る
✓ これが正解エ野村
解説
設計の行でAが付いているのは野村なので、説明責任は野村です。
RACI チャートは、アクティビティごとに各要員の関わり方を R・A・C・I の4つの記号で表す責任分担マトリクスです。R は実行責任、A は説明責任、C は相談対応、I は情報提供を受ける立場を表します。説明責任を問われているので、設計の行で A が付いている要員を探します。設計の行は阿部が R、伊藤と佐藤が I、鈴木と田中が C、野村が A なので、説明責任をもつのは野村です。A は1つのアクティビティにつき1人に絞るのが一般的な使い方とされ、この表もそうなっています。A は結果に対する最終的な責任、R は実際に手を動かす責任と区別して覚えると、記号の取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア阿部:阿部は設計の行で R、つまり実行責任を負う要員です。実際に設計の作業を行う立場であり、その結果について最終的に説明する責任を負う立場とは区別されます。
- イ伊藤と佐藤:伊藤と佐藤は設計の行で I が付いており、進み具合や結果について情報を受け取る立場です。作業の結果に説明責任を負う役割ではありません。
- ウ鈴木と田中:鈴木と田中は設計の行で C が付いており、作業の前や途中で意見を求められる相談相手です。説明責任を負う A とは別の役割です。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問20:要件が検証可能である例(要件定義)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問21:RFIの説明(要件定義)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問7:作業配分モデルに関する問題(要件定義)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問21:準委任型が適切であるとされるもの(要件定義)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問5:スコープコントロールの活動(要件定義)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)