法務|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問2
企業が社会の信頼に応えていくために,法令を遵守することはもちろん,社会的規範などの基本的なルールに従って活動する,いわゆるコンプライアンスが求められている。a〜dのうち,コンプライアンスとして考慮しなければならないものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 交通ルールの遵守
- b 公務員接待の禁止
- c 自社の就業規則の遵守
- d 他者の知的財産権の尊重
- a,b,c
- ✓ これが正解a,b,c,d
- a,c,d
- b,c,d
解説
コンプライアンスは、法令だけでなく社内規則や倫理も含みます。
コンプライアンスは、法令を守ることだけを指す言葉ではありません。社会からの信頼に応えるために、社会的な規範や、組織が自ら定めた決まりにも従って活動することまでを含みます。交通ルールを守ることは、法令の遵守にあたります。公務員への接待を控えることは、法令に触れる場合があるうえに、社会から公正さを疑われる行いなので、避けるべきものです。自社の就業規則は、法令そのものではありませんが、組織が自ら定めた決まりなので、守る対象に入ります。他者の知的財産権を尊重することも、法令の遵守であり、同時に取引先や社会からの信頼にも関わります。決まりは、外から来るものだけではありません。法令の内と外の両方が対象になると押さえると迷いません。よって挙げるべきものは、四つすべてということになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 三つは当てはまりますが、他者の知的財産権を尊重するという項目が抜けています。他人が作ったものを無断で使わないことは、法令の遵守そのものであり、社会からの信頼にも直に関わるので、外すことができません。法令に触れるかどうかだけで線を引くと、この項目を落とします。
- 三つは当てはまりますが、公務員への接待を控えるという項目が抜けています。相手が公務員である場合、接待は法令に触れることがあり、公正さを疑われるという意味でも、考慮しなければならないものにあたります。相手が誰かで重さが変わります。
- 三つは当てはまりますが、交通ルールを守るという項目が抜けています。仕事で車を使う場面は多く、法令の遵守として当然に含まれるものです。組織の外での行いも、この言葉の対象になります。
この問題に関係する言葉
- コンプライアンス法令や社会の決まりを守って事業を行うことをいいます。守るための相談窓口を社内に置くなど、体制で支えます。
- 知的財産権発明や著作物、営業秘密など、人が生み出したものについての権利をまとめた呼び名。特許権や著作権が代表です。
- 就業規則働くうえでの決まりを会社がまとめた規程のことです。変更には従業員の意見を聴く必要があり、これより重い処分を個別合意では定められません。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問2
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