ITパスポート 平成29年度 秋期 特別措置試験 問25
経営戦略
経営資源に関する問題
次の事例が該当する,最も適切な用語はどれか。
“継続的成長を達成するために,売上が低迷している事業領域Aから撤退し,その経営資源を事業領域Bを強化するために投入する。”
- ア 経営環境
- イ 経営戦略
- ウ 経営ビジョン
- エ 経営理念
答えと解説
✓ これが正解イ 経営戦略
解説
どこから退き、どこへ資源を移すかを決めるのが経営戦略です。
事例は、売上が低迷している事業から撤退し、その資源を別の事業へ回すと言っています。ここでしているのは、限りある人・物・金・情報を、どこに置き直すかという選択です。この選択を組み立てたものが経営戦略で、勝ち続けるためにどこで戦うかを決めます。残る三つの選択肢は、いずれも経営に関わる語ですが、指しているものの高さが違います。理念は、何のために会社があるのかという変わらない考え方です。ビジョンは、いつか到達したい姿を描いたものです。環境は、会社を取り巻く条件そのものを指し、決めごとではありません。理念とビジョンが向きを示すのに対し、戦略はその向きへ進むための具体的な打ち手を選びます。事例のように資源を動かす判断は、戦略の層に当たります。同じ経営という語でも、指している層が違うところが分かれ目です。
ほかの選択肢の解説
- ア 経営環境:経営環境という肢です。景気や競合、法律の動きなど、会社を取り巻く条件を指す語です。これは決めごとではなく、決める前に見るものです。事例は資源を動かすという判断そのものなので、当てはまりません。
- ウ 経営ビジョン:経営ビジョンという肢です。将来こうなっていたいという姿を描いたもので、どの事業から退くかといった個々の判断までは含みません。事例は具体的な資源の動かし方まで書いているので、ビジョンより一段下の話になります。どこから退くかまでは、姿を描いた言葉には含まれません。
- エ 経営理念:経営理念という肢です。何のためにこの会社があるのかという、根本の考え方を表します。景気や事業の状況で書き換えるものではありません。事例は状況を見て動かす判断なので、変わらない理念とは性質が違います。
関連用語
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問25
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