経営戦略|平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問30
自動車メーカA社では,近い将来の戦略を検討するため自社の強みと弱み,そして,外部環境の機会と脅威を整理した。この結果を基に,強みを活用して脅威を克服する対策案として,適切なものはどれか。
| 内部環境 | 強み ・強力なブランドイメージ ・多方面にわたる研究開発の蓄積 | 弱み ・熟練工の大量定年退職 |
|---|---|---|
| 外部環境 | 機会 ・金利低下による金融緩和 | 脅威 ・石油価格の高騰 ・環境保護意識の浸透 |
(注)原典は2行2列の枠で,「内部環境」「外部環境」は枠の外の左に置かれ,列の見出しはありません。各ますの見出し(強み・弱み・機会・脅威)には下線が引かれていますが,ここでは太字にしています(この書き起こしでは下線を否定の印として使っているためです)。
- 熟練工の定年を延長,又は再雇用を実施する。
- 低金利で資金を調達し,石油を大量に備蓄する。
- ✓ これが正解電気自動車の研究開発を推し進め,商品化する。
- ブランドイメージを生かして販売力を強化する。
解説
強みのますと脅威のますを掛け合わせた案が正解になります。
表は内部環境と外部環境を四つのますに分けたものです。設問が求めているのは、そのうち強みのますと、外部環境の脅威のますを掛け合わせた案です。だから、使っている材料がどのますから来ているかを一つずつ確かめれば決まります。弱みのますだけを埋める案、機会のますを使って脅威に備える案、強みのますだけを活かす案は、いずれも二つのますがそろっていません。残る一つは、多方面にわたる研究開発の蓄積という強みを使い、石油価格の高騰と環境保護意識の浸透という二つの脅威を同時に外しにいく案です。四つの肢は、四つのますを一つずつ使い分けて作られています。どのますを使ったかで割ります。クロスSWOTと呼ばれる考え方では、四つのますを二つずつ組み合わせて手を決めます。設問がどの二つを名指ししているかを、先に読み取ります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 熟練した働き手が一度に退くという弱みに、定年の延長や再雇用で手当てする案です。手当てとしては筋が通っていますが、使っているのは弱みのますだけで、強みも脅威も出てきません。求められた組合せになりません。強みも脅威も使っていません。
- 金利が下がっているという機会を使って資金を集め、値上がりに備えて石油を蓄える案です。脅威には触れているものの、使っている材料は機会のますで、強みではありません。案としては成り立つぶん、最も紛らわしい肢になります。
- 強力なブランドという強みを使って、売る力を強める案です。強みのますは使っていますが、外部の脅威をどう外すかが書かれていません。二つのますのうち片方しか埋まっていない形です。脅威をどう外すかが抜けています。
この問題に関係する言葉
- SWOT分析
- 外部環境
- 内部環境
- 経営戦略手法
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問30
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