ITパスポート 平成21年度 秋期 問40
サービスマネジメント
ファシリティマネジメントの問題
情報システムのファシリティマネジメントの対象範囲はどれか。
- ア IT 関連設備について,最適な使われ方をしているかを常に監視し改善すること
- イ 工場の生産ラインの制御にコンピュータやネットワークを利用して,総合的に管理すること
- ウ 顧客データベースで顧客に関する情報を管理することによって,企業が顧客と長期的な関係を築くこと
- エ 取引先との受発注,資材の調達から在庫管理,製品の配送などといった事業活動に IT を使用して,総合的に管理すること
答えと解説
✓ これが正解ア IT 関連設備について,最適な使われ方をしているかを常に監視し改善すること
解説
建物や電気といった、設備のほうを見て整え続ける営みです。
システムを動かすには、中身のほかに設備も必要です。機器を置く部屋、電気の設備、冷やす装置。火や水から守る備えや、出入りを制する仕掛けもそうです。こうした設備が最も良く使われているかを見張ります。そして良くない点が見つかれば、手を入れて直していきます。この営みがファシリティマネジメントで、そう述べた肢が当たります。見張るだけで終わらず、改善まで含むところが要点でした。広さが余っていれば詰め、電気が足りなければ増やします。熱がこもる並びを組み替えるのも、この営みに入ります。残る三つは、いずれも設備ではなく業務を対象にしていました。生産の現場を IT で制御する考え方が、ひとつです。客との関係を築く仕組みと、仕入れから配送を束ねる仕組みです。シラバスも、この営みを独立した項目に置いています。
ほかの選択肢の解説
- イ 工場の生産ラインの制御にコンピュータやネットワークを利用して,総合的に管理すること:生産の現場を IT で制御すると述べた肢のほうです。機械や搬送の仕組みをつないで、自動で動かします。対象になっているのは、物を作る現場でした。機器を置く設備そのものを扱う営みではありません。見ている先が違っています。
- ウ 顧客データベースで顧客に関する情報を管理することによって,企業が顧客と長期的な関係を築くこと:客に関する情報を管理すると述べた肢が、こちらです。求めや履歴を集めて、長く続く関係を築いていきます。扱うのは客との関わりで、設備ではありませんでした。同じ管理という語でも、対象がまるで別になります。設備の話には触れていません。
- エ 取引先との受発注,資材の調達から在庫管理,製品の配送などといった事業活動に IT を使用して,総合的に管理すること:受発注から配送までを束ねるというのが、この肢です。仕入れ、在庫、届けるところまでを通して見ます。対象は物と情報の流れで、やはり設備ではありません。事業の活動そのものを管理する仕組みでした。三つとも業務の側を向いています。
関連用語
- ファシリティマネジメント機器を置く部屋や電気の設備などが最も良く使われているかを見張り、改善する営みです。
- 情報
システム 業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。 - 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。
- 調達必要なシステムや物品を、外部の事業者から手に入れる一連の手続です。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問40
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
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