令和5年度下期第二種電気工事士学科試験(午後)(電気技術者試験センター)問2
電気に関する基礎理論
電気抵抗に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
抵抗率ρ[Ω・m],直径D[mm],長さL[m]の導線の電気抵抗[Ω]を表す式は。
- イ4ρL/(πD²)×10⁶
- ロρL²/(πD²)×10⁶
- ハ4ρL/(πD)×10⁶
- ニ4ρL²/(πD)×10⁶
答えと解説
✓ これが正解イ4ρL/(πD²)×10⁶
解説
抵抗は長さに比例し断面積に反比例。直径で表すと4ρL/(πD²)×10⁶。
導線の電気抵抗は、材料で決まる抵抗率ρに長さLを掛け、断面積Aで割って求めます(R=ρL÷A)。長い導線ほど、細い導線ほど抵抗が大きくなる、という性質を式にしたものです。
問題では直径D[mm]が与えられているので、まず断面積を直径で表します。円の面積は円周率×半径の2乗で、半径は直径の半分ですから、A=π×(D÷2)²=πD²÷4[mm²]です。抵抗率の単位Ω・mはメートル基準なので、mm²をm²に直すために10⁻⁶を掛けます。断面積が10⁻⁶倍になる分、分母が小さくなり、式の全体には10⁶が掛かります。
これらをまとめると、R=ρL÷(πD²÷4×10⁻⁶)=4ρL÷(πD²)×10⁶ となります。長さが1乗で、分母の直径が2乗になっている形です。長さを2乗した式や、直径を1乗とした式は、この導き方と合いません。
覚え方は、抵抗は長さに比例、断面積に反比例、断面積は直径の2乗で決まる、の3点です。
ほかの選択肢の解説
- ロρL²/(πD²)×10⁶:分子の長さが2乗になっている式です。同じ太さの導線を2倍に長くしても抵抗は2倍になるだけで、4倍にはなりません。抵抗は長さの1乗に比例するので成り立ちません。
- ハ4ρL/(πD)×10⁶:分母の直径が1乗になっている式です。断面積は円の面積ですから直径の2乗に比例し、直径が2倍になれば断面積は4倍、抵抗は4分の1になります。1乗では合いません。
- ニ4ρL²/(πD)×10⁶:長さが2乗で直径が1乗という、二つの誤りを併せ持つ式です。長さと断面積のどちらについても次数が合っておらず、単位の10⁶を整えても正しい式にはなりません。
出典:令和5年度下期第二種電気工事士学科試験(午後) 問2(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)