令和5年度上期第二種電気工事士学科試験(午前)(電気技術者試験センター)問5
電気に関する基礎理論
三相3線式回路に関する問題
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図のような三相3 線式回路の全消費電力[kW]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ2.4
- ロ4.8
- ハ9.6
- ニ19.2
答えと解説
✓ これが正解ハ9.6
解説
Δの1相は10 Ω、相電流20 A、3200 W×3で9.6 kWです。
三相のΔ(デルタ)結線では、各相の負荷にかかる電圧は線間電圧そのものです。1相あたりのインピーダンス(抵抗とリアクタンスを合わせた交流の抵抗)を求め、相ごとの電流から電力を出します。
1相は8 Ωの抵抗と6 Ωのリアクタンスの直列なので、インピーダンスは √(8²+6²)=√100=10 Ω です。相電圧は200 V なので相電流は200÷10=20 A。消費電力を出すのは抵抗だけなので、1相の消費電力は I²R=20²×8=3 200 W、3相分は3 200×3=9 600 W=9.6 kW です。
検算は力率で行います。力率は R/Z=8÷10=0.8 です。線電流は √3×20=34.6 A なので、√3×200×34.6×0.8≒9 600 W となり、同じです。9.6 を選ぶ肢が正解です。
覚え方は、Δ結線では相電圧=線間電圧、電力を使うのは抵抗だけ、です。
ほかの選択肢の解説
- イ2.4:2.4 kW は、この回路の数値からは素直な計算では導けません。1相の消費電力が3 200 W あり、それが3相分あるので、9.6 kW を大きく下回る値にはなりません。
- ロ4.8:4.8 kW は正しい合計9.6 kW のちょうど半分ですが、1相分3 200 W の1.5倍にあたり、相の数え違いでも出てきません。Δ結線の3相がそれぞれ3 200 W を消費するので、合計は9.6 kW です。
- ニ19.2:19.2 kW は正解の9.6 kW のちょうど2倍で、条件から導けません。Δ結線の相電圧は200 V、相電流は20 A、1相の抵抗分は3 200 W なので、3相合計が19.2 kW に達することはありません。
出典:令和5年度上期第二種電気工事士学科試験(午前) 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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