令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前)(電気技術者試験センター)問9
配電理論及び配線設計
低圧屋内幹線に関する問題
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図のように,三相の電動機と電熱器が低圧屋内幹線に接続されている場合,幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値[A]は。ただし,需要率は100%とする。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ95
- ロ103
- ハ115
- ニ255
答えと解説
✓ これが正解ロ103
解説
電動機は1.1倍して、88+15=103Aです。
幹線(分岐の元になる太い配線)の太さは、そこに流れる電流の想定値(設計電流)から決めます。電動機(M)は始動時に大きな電流が流れるため、定格電流の合計が50 Aを超えるときは1.1倍して見込む決まりです。電熱器(H)には始動の大電流がないので、定格電流のまま足します。
電動機の定格電流の合計は30+30+20=80 Aで、50 Aを超えます。よって 80×1.1=88 Aとなり、電熱器の15 Aを加えた 88+15=103 Aが、幹線の許容電流の最小値の目安です。需要率は100%なので、補正はしません。この1.1倍は、電動機の始動時の大電流に耐えられるだけの余裕を、幹線に持たせるための係数です。
電動機は合計50 A以下なら1.25倍、超えたら1.1倍、電熱器は1倍、と覚えます。
ほかの選択肢の解説
- イ95:95は、電動機と電熱器の定格電流を単純に足した30+30+20+15の値です。電動機は始動時に定格より大きな電流が流れるので、その余裕を見込んで1.1倍する必要があります。
- ハ115:115は、電動機の合計80 Aを1.25倍して100 Aとし、15 Aを足した値です。1.25倍を使えるのは電動機の合計が50 A以下のときで、80 Aは超えているため1.1倍を使います。
- ニ255:255は、電動機の定格電流の合計80 Aを3倍した240 Aに電熱器の15 Aを足した値で、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の上限を考えるときの式の形です。幹線の太さを決める電流には1.1倍を使います。
出典:令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前) 問9(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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