2019年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問5
電気に関する基礎理論
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような三相3 線式回路に流れる電流I[A]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。
![3φ3W電源の各線間電圧は210 V。3本の線はそれぞれ10 Ωの抵抗を経て1点で結ばれている(星形の結線の負荷)。上の線を流れる電流がI[A]](/denko2/fig/2019r01s-q005-1.png)
- イ8.3
- ロ12.1
- ハ14.3
- ニ20.0
答えと解説
✓ これが正解ロ12.1
解説
星形結線では相電圧210÷1.73で、電流は約12.1Aです。
この問は、負荷が星形(Y形)に結ばれた三相3線式の線電流を求める問題です。星形結線では、各抵抗にかかる電圧(相電圧)は線間電圧の1/√3 になり、線を流れる電流と抵抗を流れる電流は同じです。
図の線間電圧は210V、抵抗は1相10Ω、注意書きの√3は1.73です。相電圧は 210÷1.73=約121.4V、線電流は 121.4÷10=約12.1A です。3つの抵抗が1点で結ばれていて、その点が3つの電圧の中心になるので、1本の線と中心点の間の電圧が線間電圧の1/√3になります。
線間電圧210Vをそのまま10Ωで割ってしまう誤りに注意が必要です。星形では、相電圧=線間電圧÷√3、線電流=相電流、の2点を覚えます。
ほかの選択肢の解説
- イ8.3:8.3Aは、この回路の電圧210V・抵抗10Ω・√3の組合せからは素直に導けない値です。星形の相電圧121.4Vを10Ωで割ると12.1Aになり、8.3Aとは一致しません。
- ハ14.3:14.3Aも、星形の相電圧を使った計算からは出てこない値です。電圧を√3で割れば約121.4V、抵抗10Ωで割って約12.1Aとなるので、この値にはなりません。
- ニ20.0:20.0Aは、線間電圧210Vをそのまま10Ωで割っても21Aとなり、そこからも出てこない値です。星形結線では抵抗にかかるのは相電圧なので、線間電圧では割れません。
出典:2019年度下期第二種電気工事士筆記試験 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)