令和5年度上期第二種電気工事士学科試験(午後)(電気技術者試験センター)問5
電気に関する基礎理論
三相に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような三相 3 線式回路に流れる電流I[A]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。
![3φ3W電源の各線間電圧200 V。3本の線に10 Ωの抵抗が1本ずつ接続され,3本の抵抗の他端が1点で結ばれるY結線の負荷。上の線を流れる電流をI[A]とする](/denko2/fig/2023r05kp-q005-1.png)
- イ8.3
- ロ11.6
- ハ14.3
- ニ20.0
答えと解説
✓ これが正解ロ11.6
解説
相電圧200÷1.73=115.6 V を10 Ωで割り、約11.6 A です。
Y結線の三相回路では、線間電圧は、抵抗1本にかかる電圧(相電圧)の√3倍になります。また、線に流れる電流は、Y結線の抵抗1本に流れる電流と同じです。
この図は、10 Ωの抵抗3本をY結線にしたもので、線間電圧は200 V です。抵抗1本にかかる電圧は200÷√3=200÷1.73=115.6 V。オームの法則から、電流は115.6÷10=11.56 A となり、最も近い11.6 A が正解です。式を1行にすると、I=V/(√3×R)=200/(1.73×10)=200/17.3=11.56 A です。
20 A のように線間電圧をそのまま10 Ωで割ると、√3の扱いを落とした誤りになります。覚え方は、Y結線の線電流は線間電圧÷(√3×抵抗)、です。
ほかの選択肢の解説
- イ8.3:8.3 Aは、設問の条件からは導けません。抵抗1本には115.6 Vがかかるので電流は10 Aを超え、8.3 Aではこの電圧に対して小さすぎることになります。
- ハ14.3:14.3 Aも、設問の条件からは導けません。14.3 Aを流すには抵抗1本に143 Vが必要ですが、Y結線で抵抗にかかるのは115.6 Vなので、大きすぎる値です。
- ニ20.0:20.0 Aは、線間電圧200 Vをそのまま10 Ωで割った値です。Y結線の抵抗1本には線間電圧の1/√3倍しかかからないので、200 Vで計算するのは誤りです。
出典:令和5年度上期第二種電気工事士学科試験(午後) 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)