2019年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問5
電気に関する基礎理論
三相3線式に関する問題
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図のような三相3線式回路の全消費電力[kW]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ2.4
- ロ4.8
- ハ9.6
- ニ19.2
答えと解説
✓ これが正解ハ9.6
解説
1相の電流20 A、消費電力は3×20²×8=9.6 kW です。
この問は、三相3線式回路で、Δ(デルタ)結線された負荷の全消費電力を求める計算です。消費電力は抵抗で生じ、リアクタンス(コイル)では消費されません。
Δ結線では、各相の負荷に線間電圧200 Vがそのままかかります。1相分は抵抗8 Ωとリアクタンス6 Ωの直列で、インピーダンスは√(8²+6²)=10 Ω、1相に流れる電流は200÷10=20 A です。1相の消費電力は I²R=20²×8=3200 W で、3相分では3200×3=9600 W=9.6 kW です。
別の確かめ方として、力率(電圧と電流のずれのため有効に使える割合)は R÷Z=8÷10=0.8 で、3相の全消費電力は 3×相電圧×相電流×力率=3×200×20×0.8=9600 W となり、一致します。
覚え方は、Δ結線は相電圧=線間電圧、消費電力は1相の I²R の3倍です。
ほかの選択肢の解説
- イ2.4:2.4 kW は、この回路の電流20 Aと抵抗8 Ωの値からは導けません。1相分だけでも20²×8=3200 W=3.2 kW あるので、3相合計の値としては小さすぎます。
- ロ4.8:4.8 kW も、与えられた数値の組合せからは導けません。3相合計は1相3.2 kW の3倍にあたる9.6 kW で、4.8 kW はその半分にとどまり、全消費電力に合いません。
- ニ19.2:19.2 kW は、正解の9.6 kW の2倍にあたり、与えられた数値の組合せからは導けません。1相の3.2 kW を3相ぶん足し合わせる計算を超える値で、見積りとして大きすぎます。
出典:2019年度上期第二種電気工事士筆記試験 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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