平成29年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問2
電気に関する基礎理論
力率に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような交流回路で,電源電圧204 V,抵抗の両端の電圧が180 V,リアクタンスの両端の電圧が96 Vであるとき,負荷の力率[%]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ35
- ロ47
- ハ65
- ニ88
答えと解説
✓ これが正解ニ88
解説
力率は180÷204で約88%です。
力率とは、電源が送る電気のうち、実際に仕事(熱や動力)に使われる割合のことです。抵抗とコイルが直列の回路では、抵抗の電圧とコイル(リアクタンス)の電圧は、時間のずれ(位相)が90度あるため、単純に足し算はできません。電源電圧は、この2つを直角三角形の2辺とした斜辺にあたります。
確かめると、180²+96²=32400+9216=41616で、√41616=204 Vとなり、問の電源電圧と合います。力率は、抵抗の電圧を電源電圧で割った値なので、180÷204=0.882、つまり約88%です。直列回路では電流が共通なので、電圧の比がそのまま抵抗分とインピーダンスの比になるためです。
180と96を足して276として割ると誤りになるので注意します。覚え方は、直列回路の力率は、抵抗の電圧÷電源電圧、です。
ほかの選択肢の解説
- イ35:35%は、96÷276=0.35という計算で出る値です。コイルの電圧を、抵抗の180 Vとコイルの96 Vを単純に足した276 Vで割っていますが、位相が違う電圧は足し算できず、力率にもなりません。
- ロ47:47%は、コイルの電圧96 Vを電源電圧204 Vで割った96÷204=0.47という計算で出る値です。これは電源電圧のうちコイルが受け持つ割合で、仕事に使われる割合の力率ではありません。
- ハ65:65%は、180÷276=0.65という計算で出る値です。抵抗の電圧を、2つの電圧の単純な和276 Vで割っていますが、実際の電源電圧は204 Vなので、分母が違います。
出典:平成29年度上期第二種電気工事士筆記試験 問2(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)